JW882 想いに応えて
【東征激戦編】エピソード23 想いに応えて
第十二代天皇、景行天皇の御世。
西暦111年、皇紀771年(景行天皇41)。
ここは、のちに、小鷹神社(千葉県市原市不入斗)が建つ処。






東征をつづける、日本武尊(以下、タケル)の一行は、市原市の伝承を紹介していたのであったが・・・。

邑人(へ)「長きの間、氏子は、鶏肉や卵を食べることを禁じられていたのですが、それは、皇子が白鳥となったことによるもの・・・と言われておりまする。」
タケル(30)「俺が、白鳥に? どういうことだ?」
武日「邑人よ。フライングは、ダメやじ!」
邑人(へ)「そんなことを言われましても・・・。」
タケル(30)「ふらえん?」
武日「とにかく、先の話やじ。気にせんで良かっ。」
タケル(30)「まあ、追々・・・ということだな?」
武日「じゃが。追々っちゃ。」
するとそこに、船団を指揮する「カタスケ」がやって来た。
カタスケ「皇子! 殿! お迎えに上がりましたぞ。」
タケル(30)「ん? どういうことだ?」
おしやん「船に乗るってことだ。エピソード862で紹介した、島穴神社の解説をするんだってばよ。」
オクタン「鎮座地は、市原市の島野ですぞ。」




邑人(ほ)「行ってらっしゃいませ。」
邑人(へ)「お気をつけて!」
こうして、船団は島野に着岸した。
カタスケ「ついに、辿り着きましたぞ。」
タケル(30)「うむ。弟橘媛こと『タッチ』の想いに応える為にも、俺は、風鎮めの神、志那都比古尊を祀る社を建てるぞ。」

おしやん「それが、島穴神社だってばよ。自然災害から守る神ってことだな。」


わかたけ「おじいさま? 前回紹介した、鷲神社の近くですが?」
おしやん「ん? 何が言いてえんだ?」
わかたけ「わざわざ、船に乗らずとも、良かったのでは・・・と。」
おしやん「上陸したって書かれてるからなぁ。仕方ねぇだろ。」
わかたけ「な・・・なるほど。」
タケル(30)「とにもかくにも、社が建ったぞ。このまま、奥へと進もうぞ。」
カタスケ「では、また、会いましょう!」
タケル(30)「また、会わねばならぬのか?」
カタスケ「そう仰らずに・・・(;^_^A」
一行は、しばらく進んでいった。
ところが・・・。
長広「雨足が強くなって参りましたぞ。ここは、雨宿りも兼ねて、休むべきと心得まする。」
ナッカ「洪水に遭って、先に進めなくなった・・・とも伝わってるっす。」
タケル(30)「伝承か?」
長広「御意。この地には、七つの塚があったようですぞ。そのうちの一つにて、休みましょうぞ。」
ナッカ「その塚は『いもた塚』と呼ばれていたみたいっす。」
八腹「そして、のちに、ここには、社が建ちもうした。それが、神代神社にござりまする。弟橘媛こと『タッチ』様を祀ったとの由。」


タケル(30)「俺が、建てたのか?」
八腹「地元の者が建てたようですな。」
タケル(30)「そうか・・・。地元の者たちも、俺の想いを知ってくれていたのか・・・。」
イゴット「ちなみに、鎮座地は、市原市の神代やで。」





ナッカ「もう一つの伝承では、皇子が天照大神を祀って、創建したとも言われてるっす。」
タケル(30)「ここにも、ロマンか・・・。」
わかたけ「出たっ。ロマン!」
雨が止んだあと、一行は、さらに歩を進めた。
そして・・・。
タケル(30)「ん? あそこに、小高い丘が・・・。」
長広「どうされますので?」
タケル(30)「この地に住まう者たちの『暮らしぶり』を、眺めようと思う。」
丘を登る一行。
何が待ち受けているのか?
次回につづく
