JW748 小碓皇子出陣
【筑紫再征編】エピソード3 小碓皇子出陣
第十二代天皇、景行天皇の御世。
西暦97年、皇紀757年(景行天皇27)10月。
ここは、纏向日代宮。


熊襲(今の鹿児島県周辺の人々)の平定を命じられた、小碓皇子(以下、リトル)は、出陣の挨拶をおこなうのであった。


リトル(16)「これより、熊襲の平定に向かいまする。」
ここで、父であり、大王である、景行天皇こと、大足彦忍代別尊(以下、シロ)が声をかける。
シロ「うむ。では、付き従う者を紹介するが良い。」
リトル(16)「ははっ。まずは、大伴の連の武持こと『もち』にござりまする。」
もち「しっかりと、久米部(大王の直属軍)を率いていくっちゃが!」

リトル(16)「つづいて、久米の直の七掬脛こと『ナッカ』にござる。」
ナッカ「張り切っていくっすよ!」

リトル(16)「つづいて、国前の臣の菟名手こと『ウナ』にござる。」
ウナ「作者オリジナル設定にござりまするが、先導が要り様とのことで『おい』も加わることになりもうした。」
シロ「そうか・・・。」
リトル(16)「つづいて、弓の使い手、弟彦公、石占の横立こと『よっちゃん』、田子の稲置、乳近の稲置こと『チヂオ』にござりまする。」
弟彦「拝顔の栄に浴し、恐悦至極に存じ申し上げ奉りまする。」
よっちゃん「気張って参りまする。」
田子「同じく!」
チヂオ「我も!」
リトル(16)「以て、この七人を連れて、退治て参りまする!」
シロ「うむ。危なくなったら、すぐ報せを送るように・・・。」
リトル(16)「ははっ。」
こうして、一行は平定に向けて出陣したのであったが・・・。
ナッカ「ところで、皇子? 牛に乗るって、すごい発想っすね。」
リトル(16)「そうか? 牛の疾風だ。よろしくな。」

もち「疾風という名に相応しい動きが出来るのか、甚だ疑問やじ。」
リトル(16)「そうか? 汝たちよりは、速いぞ。」
疾風「モォォ!」
ウナ「ところで、皇子?」
リトル(16)「なんだ?」
ウナ「熊襲が巣食う、襲国とは、真逆に進んでいるように見受けられまするが?」

リトル(16)「うむ。実はな・・・。『古事記』では、このあと、伊勢(今の三重県)に向かっておるのだ。」
弟彦「では、我ら、わざわざ、国中(今の奈良盆地)まで来ずとも良かったのでは?」
リトル(16)「ん? どういうことだ?」
よっちゃん「伊勢で合流する流れでも良かったのではないかと・・・。弟彦殿? そういうことじゃな?」
弟彦「そうじゃ。」
リトル(16)「まあ、良いではないか。一同、揃った方が、カッコいいであろう?」
弟彦「カッコいい?」
ナッカ「弟彦殿・・・。皇子は、そういう御仁なんすよ。仕方ないっす。」
リトル(16)「『そういう』とは、どういうことだ!?」
ナッカ「そ・・・それは、あれっすよ。なんというか・・・ロマン?」
リトル(16)「出たっ。ロマン!」
田子「そんなことを申しておりましたら、五十鈴宮が見えて参りましたぞ。」
チヂオ「二千年後で申せば、伊勢神宮の内宮にござりまする。」

リトル(16)「ようやく着いたか。」
もち「もしや? ここに立ち寄るべき理由が?」
リトル(16)「そうだ。叔母上に会いに来たのだ。」
ウナ「皇子の叔母と申せば、倭姫こと『ワッコ』様にござりまするな?」

リトル(16)「そうだ。『古事記』では、叔母上に会っておるのだ。」
久々の伊勢・・・。
何が待ち受けているのであろうか?
次回につづく
