JW955 八溝山の戦い
【東征冒険編】エピソード30 八溝山の戦い
第十二代天皇、景行天皇の御世。
西暦111年、皇紀771年(景行天皇41)。
東征をつづける、日本武尊(以下、タケル)一行は、八溝山に籠る、八人の土蜘蛛(岩穴で暮らす人々)と、蝦夷(東北地方の人々)を討とうとしていた。
『久自の国造』の『物部の連の磐城彦』(以下、いわお)。
そして、ヤマトに味方する蝦夷の「バヤジト」と「ウィル」が加わる中、都々古山(福島県白河市表郷三森都々古山)に陣を布いたのであった。







ウィル「ということで、ここが、日本武尊御手洗い水だ。」
タケル(30)「俺が、ここで、疲れを癒し、手を洗ったと?」
ウィル「そういうことだな。」
いわお「ちなみに、二千年後の地名で申せば、白河市表郷の高木になりまするぞ。」



武日「では、八溝山の賊を討つんやな?」
タケル(30)「うむ。敵を滅ぼすぞ!」
こうして、一行は、山を攻めたのであったが・・・。
タケル(30)「ん? 帳(陣のこと)と申しておったが、城が出来上がっておるぞ?」
バヤジト「左様ですな。いつの間に、あんなものを・・・。」
長広「ともかく、攻めねば、何も始まりませぬぞ。」
タケル(30)「そうだな。では、皆の者! 攻めかかれっ。」
一同「おお!」×多数
するとそこに、八人の土蜘蛛たちが、城壁越しに現れた。

クロロ「わしらの城を落とせると思うておるのか? 出来るものなら、やってみろ!」
タケル(30)「汝に言われずとも、やってみせようぞ!」
ヤマトの兵(い)「グフッ!」
ヤマトの兵(ろ)「ぐはぁ!」
タケル(30)「ん? 何だ?! 恐ろしいほどに、勢いの有る矢が飛んでくるぞ!?」
だねお「どうなっとるがや? これでは、前に進めんでよ!」
武日「これは・・・猪鹿矢っちゃ。猪鹿弓で、飛ばしちょるんや!」
だねお「猪鹿矢? どういうことだがや?」
武日「狩りの時に用いる弓矢やじ。勢いが、凄いんや。」
だねお「それで? どうやって、この矢の雨を掻い潜るんだ?」
武日「突き進むだけっちゃが!」
だねお「たぁけぇ!? そんなことしたら、手痛い目に遭うだけだで?!」
武日「じゃっどん、打つ手が無いんや! 仕方ないっちゃが!」
だねお「何を言うとるがや! そんなこと、やらん方が、ええが!」
タケル(30)「うむ。このまま進んでも、勝ちは得られぬ! ここは、退くしかあるまい!」
ホハイ「夜麻登の馬鹿面が、逃げ帰っていくぞ!」
タク「俺たちの勝ちだぜ!」
八溝山の戦いは、敗北で終わったのであった。
次回につづく
