JW758 行縢山
【筑紫再征編】エピソード13 行縢山
第十二代天皇、景行天皇の御世。
西暦97年、皇紀757年(景行天皇27)。
熊襲の平定を命じられ、筑紫(今の九州)を進む、小碓皇子(以下、リトル)の一行は、ついに、日向国(今の宮崎県)に上陸した。


すなわち、宮崎県延岡市の東海町である。





そして、日向国造の豊国別皇子(以下、豊国)を交えて、熊襲の現状について語らうのであった。

リトル(16)「して、熊襲は、如何様な有様なのだ?」
豊国「熊襲の魁帥(首長のこと)、川上梟帥こと『カワ』が、日向の民より、度々、食べ物などを奪っておりまする。」
ウナ「何処に陣取っているか、わかりませぬか?」
豊国「あちらに見える、山に陣取っておる。山から下りてきては、暴れておるのじゃ。」

リトル(16)「ふむ・・・。あの山・・・行縢の形に似ておるのう。」
疾風「モォォ!」
リトル(16)「うむ。行縢とは、遠出する時や、狩りの際に、足を覆うために用いられた、布や毛皮の防具のことだ。」

豊国「義兄上? 牛の言の葉が、わかるのですか?」
リトル(16)「そういう設定にされてしもうた・・・(;^_^A」
ナッカ「とにかく、これ以降、山は、行縢山と呼ばれるようになったんすよ。」
もち「じゃが。標高は、雄岳が、830m。雌岳が、809mやじ。」



チヂオ「ひょうこう? めぇとる?」
リトル(16)「とにもかくにも『カワ』を討ち取らねばっ。よし! 山の麓まで進むぞ!」
一同「御意!」×多数
こうして、一行は進軍したのであった。
弟彦「して、何処に、陣を布かれたのでござるか?」
豊国「舞野の邑の野添という処じゃ。」
チヂオ「二千年後の言い方にすれば、宮崎県延岡市の舞野町じゃ。」
田子「ん? 待てよ・・・。」
ナッカ「どうしたんすか?」
田子「皇子が陣を布いたとなると、社になったのでは?」
豊国「その通りじゃ。のちに、舞野神社が建ったぞ。」
もち「下舞野神社とも呼ばれちょるじ。」







リトル(16)「うむ。して『カワ』を討つに、如何すれば良いと思う?」
ウナ「軍議は、七日間に及んだと書かれておりまするが・・・。」
リトル(16)「が?」
ウナ「もう決まっているようなモノでは?」
リトル(16)「ん? どういうことだ?」
よっちゃん「そうか! 女の衣を使うて、敵を欺くのでござるな?」
ウナ「そうじゃ。」
リトル(16)「ま・・・待て! 汝たちは、正気で申しておるのか?!」
ウナ「無論にござる。」
リトル(16)「まさか・・・このようなことが・・・。」
豊国「ん? 義兄上? 如何なされました?」
ナッカ「大和童男(リトルのこと)様が、女の姿になるんすよ。」
豊国「えっ?」
田子「す・・・すごい展開にござるな?」
弟彦「う・・・うむ。」
リトル(16)「やらねばならぬのか?」
豊国「その策・・・通じるやもしれませぬぞ。」
リトル(16)「豊国! 汝まで、何を申しておるのだ!?」
豊国「実は、先だって『カワ』が、新しき屋敷を建てたのでござる。近々、祝いの宴が開かれるとか・・・。」
「リトル」は女装しなければならないのか?
次回につづく
