JW796 腹の中から
【諸国鎮定編】エピソード9 腹の中から
第十二代天皇、景行天皇の御世。
ここは、讃岐国(今の香川県)。

悪しき魚に呑み込まれた、日本武尊(以下、タケル)一行。

無事、脱出に成功したのであったが、「タケル」だけ取り残されてしまったのであった。
タケル(17)「俺だけ、取り残されるとは・・・。皆で脱出したバージョンと、俺が、中から腹を斬り裂いて退治たバージョンが有るらしい・・・。ということで、斬り裂かせてもらうぞ!」
ザシュ!
悪魚「ぐぉぉ!」
タケル(17)「さらば! 悪しき魚よ!」
一方、外では・・・。
ナッカ「あっ! 皇子が、腹の中から飛び出てきたっすよ!」
ムック「タケル! 大事なかったか?」
タケル(17)「義兄上、皆の者・・・。恥ずかしながら、帰って参りもうした!」
カルロス「これで、悪しき魚は死んだんじゃな?」
タケル(17)「うむ。これで、讃岐の海は、平らかとなった。これからは、恙なく、魚を釣ることが出来るぞ。」
ホセ「あ・・・ありがたい話なんじゃけど・・・。」
タケル(17)「ん? 如何した?」
よっちゃん「悪しき魚の毒気が、辺り一面に広がり・・・。」
弟彦「か・・・体が、震え出して参りましたぞ・・・。」
チヂオ「気分も悪くなってきた・・・。」
田子「ダ・・・ダメじゃ。眩暈が・・・。」
ムック「い・・・言われてみると・・・。息苦しくなってきたぞ・・・。」
タケル(17)「あ・・・義兄上・・・。俺も、膝が震え・・・。」
疾風「モ・・・モォォ・・・。」
悪しき魚の毒気に当てられ、もがき苦しむ一行。
そのとき、海の上に、童子が現れた。
童子「困ってる? 困ってるよね?」
タケル(17)「な・・・何者だ?」
童子「童子っていうのは、男の子ってことだよ。」
タケル(17)「そ・・・そんなことは、聞いておらぬ・・・。」
ムック「も・・・もしや、神の使いに、在らせられまするか?」
童子「その通りだよ! そして、これは、霊泉水だよ!」
七十六「な・・・何を言っておるのじゃ?」
童子「さあ、この霊泉水を飲んでみて?」
タケル(17)「あっ! な・・・治った・・・。」
童子「良かったね。じゃあねぇ!」
そう言うと、童子は姿を消したのであった。
つづく
