JW750 例の物
【筑紫再征編】エピソード5 例の物
第十二代天皇、景行天皇の御世。
西暦97年、皇紀757年(景行天皇27)。
ここは、五十鈴宮。
二千年後の伊勢神宮(内宮)。

熊襲の平定を命じられた、小碓皇子(以下、リトル)の一行は、ここに立ち寄っていた。


そして、「リトル」の叔母、倭姫(以下、ワッコ)や、姉の五百野皇女(以下、イオ)、従者たちとともに語らうのであった。

インカ「もしものため、策を講じてみては?」
チヂオ「どのような策があると?」
インカ「そこは・・・『ワッコ』様の御知恵を拝借して・・・。」
イオ「どうにかなりませぬか? 叔母上?」
ワッコ「そうなると見込んで、あらかじめ手配しておった。」
リトル(16)「えっ?」
ワッコ「例の物を・・・。」
カット「持って参りました。」
おしん「きれいな衣だべ。」
リトル(16)「衣?」
ワッコ「これを持っていくが良い。」
リトル(16)「ん? これは・・・女の衣ではありませぬか!?」
ナッカ「どういうことっすか?」
ワッコ「どうも、こうも、これが策じゃ。」
ワクワク「意味が、わからないんだけど?」
ワッコ「とにかく、これを用いる時が来るであろう。」
もち「熊襲の姫に、これを贈るとか?」
ねな「皇子が着るんじゃないかしら?」
リトル(16)「なっ! 俺が!?」
ウナ「信じられぬが・・・見てみたい。」
リトル(16)「何を申しておるのだ!?」
イオ「されど、大和童男(リトルのこと)殿は、端正な顔立ち・・・。ひょっとすると、化けるかもしれませぬな。」
リトル(16)「義姉上まで、そのような・・・。」
オトオト「化粧の仕方も、お教えしましょうか?」
リトル(16)「なっ!?」
キーマ「おお! それが良い!」
田子「すごい展開にござるな・・・。」
弟彦「う・・・うむ。」
リトル(16)「まことに、やらねば、ならぬのか?」
乙若「『ワッコ』様の御命令とあらば、致し方ありませぬ。」
ワッコ「わ・・・私は、何も・・・。」
アララ「あらら・・・。そういうことになっちゃった。」
おしん「皇子? こう、するんだべ。」
カット「そうです。そうです。いい感じに仕上がって参りましたよ。」
リトル(16)「悪い夢を見ているのではないか?!」
ねな「出来上がったんだけど・・・。」
市主「おお! な・・・なんと、美しい・・・。」
よっちゃん「姫としか思えぬ・・・。」
ナッカ「皇子! 最高っすよ!」
リトル(16)「こ・・・こんなことが、要り様となるのか?」
イオ「これで、化粧も出来まするな?」
リトル(16)「父上や母上には、内緒にしておいてくだされ・・・(´;ω;`)ウッ…。」
イオ「わかっておりまする。」
こうして「リトル」は『古事記』の記述に従い、「ワッコ」から女物の衣を頂戴し、オリジナル設定で、化粧の仕方を学んだのであった。
そして・・・。
リトル(16)「して、ここは何処だ?」
もち「木国やじ。」
弟彦「二千年後で申せば、和歌山県にござりまする。」
ナッカ「詳しく言えば、木国の飽浦っすよ。」
リトル(16)「飽浦? 浦ということは、ここから船路となるのだな?」
チヂオ「御意。」
リトル(16)「して、飽浦とは、二千年後で申せば、何処になるのだ?」
田子「よくわかりませぬが、飽浦に滞在したことに因み、和歌山市の本脇に、皇子を祀る、射箭頭八幡神社が鎮座しておりまするので、そのあたりかと・・・。」









リトル(16)「そうか・・・。ともかく、船出しようぞ!」
一同「おお!」×多数
こうして、一行は海に出たのであった。
つづく
