JW973 愛し妻の社
【東征冒険編】エピソード48 愛し妻の社
第十二代天皇、景行天皇の御世。
西暦111年、皇紀771年(景行天皇41)。
ここは、東京都文京区湯島。


東征をつづける、日本武尊(以下、タケル)一行は、しばらく滞在していた。
ちなみに、「タケル」が「古事らせた」(ネガティブな状態になる)というのは、オリジナル設定である。

スキピオ「たけし様? 皇子は、如何にござりまするか?」
たけし「未だ、肩を落とされ、溜息ばかりです。」
スキピオ「左様にござりまするか・・・。会わせたい者たちが居るのですが・・・。」
たけし「会わせたい者たち?」
それから、しばらくして・・・。
タケル(30)「一人にさせてくれと、申したであろう? 何処に連れていくのだ?」
たけし「会わせたい者たちがいるんです。どうか、付いて来てください。」
スキピオ「さあ! この者たちですぞ!」
地元民(い)「皇子! 愛し妻を亡くされ、心を痛めておられると聞きました。」
地元民(ろ)「皇子の想いを和らげたいと考え、我ら、社を建てましたぞ。」
タケル(30)「ん?」
地元民(い)「その名も、妻恋神社にござりまする。」





地元民(ろ)「祭神は、弟橘媛こと『タッチ』様ですぞ。」
タケル(30)「俺の為に、社を建ててくれたとは・・・。ありがたい。礼を申すぞ。」
地元民(い)「我らは、建てたいから、建てただけのこと・・・。」
地元民(ろ)「我ら、皇子を、お慕い申し上げておりますれば・・・。」
スキピオ「ちなみに、皇子も祀られておりまするぞ。」
タケル(30)「夫婦で祀られておるのだな?」
スキピオ「御意。」
たけし「皇子? 皆の想いに応える為にも、前を向いてください。」
タケル(30)「分かっておる。真に、かたじけない! 俺は、歩みを止めぬぞ!」
こうして、一行は、進軍を再開した。
そして・・・。
タケル(30)「長き旅で、兵たちも、傷ついておるな・・・。」
だねお「いきなり、どうしたんだ?」
タケル(30)「ということで、東京都目黒区の下目黒に鎮座する、大鳥神社にやって来たぞ。エピソード852で紹介した社だ。」







だねお「目の病に侵された部下の為、皇子が祈った社だな?」
ケソミ「この物語では、エピソード965で討死した、『尾治の連の多那久摩』こと『タナック』の為に、祈ったことになったがや・・・(´;ω;`)ウッ…。」
だねお「そうだったがや・・・(´;ω;`)ウッ…。おお! 『タナックゥゥ』!」
タケル(30)「う・・・うむ。此度も、傷を治してもらおうと思ってな・・・。」
ケソミ「『タナック』の目を治した、霊験あらたかな神だで。間違いないがや!」
兵士たちの傷は治るのであろうか?
次回につづく
