麻雀本が全国紙に広告を打った件
こなさんみんばんは。
「満場一致で最低の男」しこやまです。
今朝のアカヒ朝日新聞に
麻雀本の広告が掲載されていますた。
今回はそんな話題。馬身とかの話と違って真面目なお話しです。
おおおお。
前原さんと佐々木さんの麻雀本
今朝の朝日新聞2面に出広されていたのは、
前原雄大・佐々木寿人著「麻雀に生きる」
でございます。
前原さんといえば、
先日惜しまれつつ逝去した元Mリーガー。
佐々木さんは
雀荘勤務で1000万円貯金したMリーガー(諸般の事情により表現を抑えていますw)
業界で大人気のお二方による共著でございます。
5段ぶち抜き広告の半分を占めています。
業界でいうところの「半5広告」
というやつですね。
版元は「ART NEXT」という出版社。
不覚にも存じませんでした。
この本の存在は知ってたけど、てっきり竹書房から出てると思っていますた。
HP見てみたけど、麻雀本も結構出してるのね。
麻雀本出す版元って竹書房と毎コミだけかと思ってたよ。
でも、それぞれ筋の通った、いい企画じゃないか。
竹書房もちっとは見習えよ。
数出せばいいってもんでもないだろう。
「取次金融」って言葉もあるけどさ。
5回目の神風は吹かないかもしれんのだぞ。
まあ俺も人のこと言えないんだけど。
今年の新刊が大コケして社内の立場が危ういんだ笑。
書籍の新聞広告
書籍を売るためには営業活動が必須です。
著者の名前だけで右から左へ売れるなんて村上春樹とえなこの写真集くらいです。
そのため、版元にもよりますが、書店へ営業を掛けて棚を確保しようとします。
要は、他社本を押しのけて、自分とこの本を平積みしてもらうわけです。
そのさいに、重要な役割を果たすのが新聞広告です。
「〇月〇日に朝日新聞に全5段出広!」って宣伝した書店用の申込書をFAXで各書店に送り、注文を取るのです。
。。。ええと、
書き間違いでも、昭和時代の記事をコピペしたのでもありません。
出版業界の営業活動は、依然としてFAXが主流です!
いまだにFAX使ってる業界なんて、出版と不動産くらいだろww
ま、それはともかく。
新聞広告掲載の本が置いてないなんて書店の名折れですから、
本屋さんの注文がいっぱい来るというわけです。
うまくいけばね。
そして、
広告の切り抜きを持参したジジババが、
「おはようのリポストこの本ちょーだい!」
って書店に押し寄せるわけです。
うまくいけばね。
新聞広告って効果あるの?
最近は「若者の新聞離れ」が叫ばれて久しいですが、
やはりジジババの多くは新聞とっているので、
効果は大きいといえるでしょう。
もちろん、その本の出来によりますし、
掲載媒体にもよるのですが。
「朝日新聞に出広!」と
「聖教新聞に出広!」では
やはり違いますよ。
。。。あ、いや、聖教って実は広告効果高かったりするんだな。
広告見た信者から「これはとてもいい新聞だからあなたも読みなさい」って電話が来るのがあれだけど笑。
効果としては、
やはり地方紙よりブロック紙
ブロック紙より全国紙
のほうが効果が大きいです。
全国紙のうちでも、効果の高い順に
読売>日経>>朝日>>>>毎日>>>>>>>>>産経
俺の体感としてはこんな感じっすかね。
やっぱ読売は強いっす(野球ではない)。
我々編集者は、自分の本が読売新聞に出広されると聞くとカズダンスを踊って喜びます。
新聞広告ってお金かかるの?
そりゃあかかります。
しかもべらぼうに高いです。
上に上げた広告効果に比例して値段がついてますね。
例えば、今回の朝日全5段の場合、とある資料によれば、
全5段 15,355,000円
5段1/2(半5段) 8,262,500円
今回の出広料は1500万円ですってよ奥様!
だがしかし、
上記の値段は建値です。つまり定価。
ここから割引があるわけです。
競走馬の牧場の庭先取引のようなもんで、定価などあってないようなもんです。
例えば、毎月出広してくださるお得意様は、とても安くなります。
また、「ピンポイントで〇月〇日に出広してくれ」より「〇月のここらへんで空いてるときに」みたいな、月日お任せの方が安くなります。
基本、雑誌は発売日に打たねばならないので月日指定ですが、PRESIDENTは「発売から1週間くらいまでの間に」てな感じで安くしているようですね。
さらに、
予定していた広告枠が埋まらないということがままあって、
そういう場合は、空いたままだと1円も入ってこないので
代理店による大幅な値引きが行われます。
叩き売り・ダンピングですね。
その結果、
おうちに帰って一杯やってる午後10時に、安く枠を買った広告担当から
「急遽出広が決まったので明日朝1番に原稿くれ」
みたいな、人をなんだと思ってるんだ的な業務命令がslackで飛んできたりするわけです。
結局、
広告部が2万円で買ったサンヤツの原稿を酔った頭で急ぎ作って
それが無事に中〇新聞の1面に掲載されたあげくに
効果がまるでなかったなんてことが頻繁にあったりするわけだ。
いい加減に汁。
麻雀本の新聞広告って効くの?
さて。
今回の麻雀本新聞広告に関する検証です。
余計なお世話が過ぎるよなwwwwww
新聞広告の対象って不特定多数だから、
「広く浅く」が基本です。
つまり、麻雀の本みたいに「狭く深く」が読者対象だと、
普通に考えると全く合わないということになります。
それに、今回の版元さんは
あんまり朝日に頻繁に出広しているようにも見えないので
広告料もそれなりに払っているのではないでしょうか。
もちろん定価ではないでしょうけど。
今回の「麻雀に生きる」の広告を見て
その意味を理解できる読者が
果たして何人いるんでしょうか?
「Mリーグ」「佐々木」のワードから
「ドジャースの佐々木朗希の本か!」
って思われるのが関の山だったりしないかな?
かえって売れたりして笑。
ただ、今回の場合、
右側のタモリ本がメインのようだから
こっちが売れればそれでいいのかな?
その辺はわかりませんが。
それでも、
わざわざ全5段にしなくても、半5段でタモリ本だけでいいじゃん
と思わなくもないですが。
もっとも、取次のデータを見る限りでは、
今回の前原・佐々木本と黒木さん本の刷数はほぼ変わらないようなので
注文が殺到したところで困るだろうな
と、余計な心配をしてしまうのであります。
ま、他社さんのことはわかんないですが、いろいろ営業戦略や大人の事情があるんでしょう。
とりあえずは、Amazonランキングに注目です。
全体の100位以内に入ったら本物です。
(終わり)
