ドリルはまだ早い?「書く」より先にすべき英語教育の黄金順
「聞くだけじゃちょっと不安で…ドリルも買って、書く練習もさせたほうがいいですよね?」
レッスンを始めたばかりのご家庭から、
そんな切実なご相談をいただくことがよくあります。
わが子の将来を思えばこそ、目に見える「成果(=書いた量)」が
欲しくなる気持ち、本当によくわかります。
白いページが埋まっていくのを見ると、
「今日も頑張ったね」と安心しますよね。
でも、ちょっとだけ待ってください。
実は、「書く」という行為は、家を建てるときの
「内装工事」のようなもの。
その前に、もっと大切で、絶対に抜かしてはいけない
「基礎工事」があるんです。
今日は、プロの目線から、
なぜ「焦って書かせてはいけないのか」
というお話をさせていただきます。
目次
脳が言葉を覚える「黄金のステップ」
文部科学省も提言する「音声ファースト」の重要性
焦ってドリルを始めると起きる、3つの「見えないリスク」
今日からドリル代わりにできる、最高のアプローチ
1. 脳が言葉を覚える
「黄金のステップ」
赤ちゃんが言葉を身につけるプロセスを思い出してみてください。
いきなりペンを握って「ママ」と書き始める子はいませんよね。
まずは何万回、何十万回と音を聴き、やがて口に出し、
それからようやく文字へと進みます。
これは第二言語(英語)の習得でも全く同じです。

「書く」は一番最後に来る、最も高度なスキルです。
基礎となる「音の土台」がないまま書く練習を急ぐのは、
まだ固まっていないコンクリートの上に重いレンガを積むようなもの。
土台が崩れてしまえば、せっかくの努力も水の泡になってしまいます。
2. 文部科学省も提言する
「音声ファースト」の重要性
実は、日本の義務教育の指針(学習指導要領)も、
この「音声重視」の考え方にシフトしています。
小学3・4年生: 「聞く」「話す」の音声面が中心
小学5・6年生: そこに少しずつ「読む」「書く」を加えていく
国レベルの教育設計でも、「まずは音声でたっぷり慣れ親しむこと」が
明確なルールとなっています。
音がしっかり入った後に文字をなぞるのは簡単ですが、
その逆(文字から音を想像する)は、子供にとって
非常にハードルの高い作業なのです。
3. 焦ってドリルを始めると起きる
3つの「見えないリスク」
「早くやらせて損はないのでは?」と思われるかもしれませんが、
実は早すぎる「書く練習」にはリスクもあります。
「英語=苦痛な課題」という条件付け
耳や口が追いついていない状態で書き取りばかりさせると、
英語が「楽しいコミュニケーション」ではなく
「ただの作業」になり、学習意欲そのものを
削いでしまう恐れがあります。「カタカナ英語」の定着
英語は文字通りに読まない言語です。
正しい音を聴き込む前に文字を追うと、
脳が勝手に日本語の音を当てはめてしまい
後から修正するのが大変な「変なクセ」が
ついてしまうことがあります。「やっている感」の罠
ドリルが埋まると親は安心しますが、
実は肝心の「聞き取る力」が育っていないことも。
本質的な力が育たないまま時間だけが過ぎてしまうのは、
非常にもったいないことです。
4. 今日からドリル代わりにできる
最高のアプローチ
「じゃあ、家では何もしなくていいの?」
と不安になる必要はありません。
ドリルを買うエネルギーを、ぜひこちらの
「最高のインプット」に変えてみてください。
英語の歌を一緒に口ずさむ🎵
お気に入りの英語アニメを流しておく📺
「Hello!」「Thank you!」と日常で軽く声をかける✨
これだけで十分です。
むしろ、これが「書く力」を育てるための最短ルートになります。
kiko's english playroomで積み重ねている
「音の体験」は、今お子さんの中で静かに
でも確実に根を張っています。
土台がしっかりしていれば、書く練習を
始めたときに驚くほどスムーズに
そして大きな花を咲かせます。
その時まで、今は焦らず、たっぷりと
「音のシャワー」を浴びせてあげましょう。
🖋️ 著者プロフィール
キコ|kiko's english playroom 主宰
アメリカの現地校で過ごした幼少期、
「言葉は聞き取れるのに、自分の意見が言えない」という理由で、
周囲から「手のかかる出来の悪い子」として扱われる挫折を経験。
この「透明人間」のような悔しさが、現在の教育方針である
『思考する英語耳』の原点となりました。
自身も二児の母であり、「自分は英語が得意ではないけれど、
わが子には世界で渡り合える武器を手渡したい」と願う親の一人。
現在は、越谷市で脳の黄金期のお子さまを対象に、
科学的根拠に基づいた「自走する英語力」を育む教室を運営しています。
💡 最後に
「ドリルをさせない」のは、サボりではなく「攻めの姿勢」です。
基礎が完成するその日を、楽しみにしていてくださいね。
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これからも、パパ・ママの心がふっと軽くなる
「本物の英語教育」について発信していきます。
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