第壱話:リノ、襲来(GUCCI)|オタク、即死
リノくんのリールが公開された瞬間、私は一度ちゃんと死んだ。
ニコニコしながら撫でられているリノくんを見た瞬間、
情緒ごと静かに息を引き取っていた。
でもフォロワーさんが言ってくれた。
「リノペンは自然死しなきゃだし、
来年の桜を見るために長生きしなきゃいけない」
……なるほど、これは「生きねば。」
このフォロワーさんのおかげで、私はなんとか生き返った。
深呼吸して、「今日も空気がうまい」って言った。
(※この空気、リノが吸ってる可能性ある)
──と思ったら。
リノ、日本に襲来。
しかもGUCCI。
いや待って。
待って待って待って。
心の準備とかそういう問題じゃない。
GUCCIのアカウントから流れてくる、
GUCCIプリンス・リノ(通称ノッチ)。
あまりにも現実離れしていて、もはや供給ではなく災害。
視界に入るたびに、
「好き」とか「かっこいい」とかじゃなくて
「…………は?」
しか出てこない。
さっきまで「長生きしよう」とか言ってた人間が、
また静かに死にかけている。
でも大丈夫。
これはきっとまた“ネタ”だから。
私は今日も、
死んでは生き返りながら、
リノくんのいる空気を吸っている。
(やっぱり、空気がうまい)
2026.05.21 kiki
※本事象の観測記録として、以下に該当ビジュアルを掲載します。
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