Photo by
turara_note___
【ショートショート】額に入った夕暮れ #毎週ショートショートnote(309文字)
丘の上のカフェは、少し高めの価格設定だった。
メニューは選べず、デザートセット一択。ひと口サイズのケーキ三種とドリンクのセット。不思議なことに、最初にひとつ、しばらくしてもうひとつ、さらに間を置いて最後のひとつと、やけにのんびりとしたペースで提供される。
周りの客たちは、そんな事も意に介さない様子で、静かに遅めのティータイムを楽しんでいる。
三皿目のプチケーキを食べ終えたころ、店内の色がふっと変わった。
大きな窓の外へ視線を向けると、西の空に、やわらかい橙と紫が滲んでいた。
「このタイミングを見計らっていたのか…」
テーブルに届いた伝票をめくると、一番下に小さくこう書かれていた。
──夕暮れ料金も、額に入っております。
(了)
お読みいただきありがとうございます。
スキ、フォロー、コメントなどしていただけたら嬉しいです。
#掌編小説 #ショートショート #短編小説 #スキしてみて #額に入った夕暮れ #毎週ショートショートnote
毎週ショートショートnoteのお題に参加させて頂きました。

この記事でコングラボードをいただきました。皆さんありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ、ぜひ応援をお願いします!