レイシャスとは?売上157億円の投資用マンション会社がTOKYO PRO Market上場へ
株式会社レイシャスは、東京23区や名古屋市などで、投資用マンション「ディアレイシャス」シリーズを開発・販売する不動産会社です。物件を販売するだけでなく、賃貸管理、建物管理、売買仲介、生命保険まで自社で展開し、購入者の資産形成を長期的に支援しています。
2026年8月4日にTOKYO PRO Marketへの上場申請が公表され、同年8月26日の上場を予定しています。この記事では、JPXで公開された発行者情報をもとに、レイシャスの事業内容、業績、ビジネスモデル、代表者、株主構成、上場後の注目点を解説します。
3行でわかるレイシャス
東京23区や名古屋市を中心に、投資用マンション「ディアレイシャス」を開発・販売する会社です。
購入後の賃貸管理、建物管理、売却仲介、生命保険まで一体で提供し、会社員、公務員、医師などの資産形成を支援しています。
2025年6月期の売上高は157億1,584万円。2026年8月26日にTOKYO PRO Marketへ上場する予定です。
レイシャスは何をしている会社?
レイシャスは、「不動産を中心とした最良のウェルスパートナー」を掲げ、マンション経営を軸とする資産形成支援を行う会社です。
投資用マンションの開発・販売を中核としながら、購入後に必要となる管理や売却、保険の相談までを自社内で提供しています。会計上は「投資不動産事業」の単一セグメントですが、実際の業務は複数に分かれています。
投資用マンション事業
主力商品は、自社ブランドの「ディアレイシャス」シリーズです。
東京23区と名古屋市などの主要都市を中心に、土地取得から企画、設計、建築、販売まで一貫して関与しています。2012年9月に第1号物件を竣工し、2026年6月時点では竣工前を含めて112棟まで拡大しました。
販売価格の目安は、25平方メートル程度の住戸で、東京エリアが約3,500万円、名古屋エリアが約2,000万円です。主な購入者は会社員、公務員、医師などで、購入者の約3分の2が2戸以上を保有しています。
賃貸管理事業
購入者に代わり、入居者募集、家賃管理、空室対策、設備点検、トラブル対応などを行います。
所有者向けアプリでは、収支報告や通知、物件の状況確認、管理会社への連絡などができます。物件によっては、レイシャスが住戸を借り上げて入居者へ転貸するサブリースも提供しています。
2026年6月時点の「ディアレイシャス」の入居稼働率は98%です。
建物管理事業
共用部分の巡回、設備点検、清掃、修繕計画などを行い、マンションの資産価値維持を支えます。
一般的に、販売会社と建物管理会社が別法人となるケースもありますが、レイシャスは建物管理部門を社内に置いています。営業部門と情報を共有しやすく、購入者への対応を一本化できる点が特徴です。
不動産仲介・生命保険事業
自社物件を含む不動産の売却仲介にも対応しています。発行者情報によると、仲介手数料は1件当たり平均約170万円です。
また、生命保険事業では、マンション購入者の年齢や家族構成、収入、将来設計に応じた保険の見直しを提案しています。物件の販売だけでなく、資産全体に関わる相談窓口を目指していると考えられます。
会社概要
会社名:株式会社レイシャス
英文名:Reicious Co., Ltd.
上場の有無:上場予定
上場市場:TOKYO PRO Market
証券コード:617A
代表者:代表取締役 住吉秀一
本店所在地:東京都中央区京橋二丁目14番1号 兼松ビルディング5階
設立:2011年3月
資本金:1,000万円
従業員数:93人、2025年12月末時点
売上規模:157億1,584万円、2025年6月期・単体
主な事業:投資用マンションの開発・販売、賃貸管理、建物管理、不動産仲介、生命保険
監査法人:かなで監査法人
担当J-Adviser:株式会社日本M&Aセンター
IPOの状況:TOKYO PRO Marketへ上場予定
上場申請の公表日:2026年8月4日
上場予定日:2026年8月26日
想定発行価格:該当なし
仮条件:該当なし
公募価格:該当なし
公募による調達額:該当なし
売出しを含む吸収金額:該当なし
初値:上場前のため該当なし
公開価格ベースの時価総額:該当なし
初値ベースの時価総額:上場前のため該当なし
情報基準日:2026年8月5日
今回の上場では、特定投資家向け取得勧誘や特定投資家向け売付け勧誘を行いません。そのため、一般市場のIPOで設定される公募価格、仮条件、吸収金額はありません。
レイシャスはなぜ注目されている?
レイシャスが注目されている理由は、2026年8月26日にTOKYO PRO Marketへ上場する予定となったためです。
JPXでは2026年8月4日に上場申請が公表されました。証券コードは617A、担当J-Adviserは日本M&Aセンターです。今回の上場では新株発行や株式売出しによる資金調達は行われません。
したがって、今回の上場は資金調達そのものよりも、次のような効果に注目する必要があります。
上場会社としての信用力向上
経営管理・ガバナンス体制の強化
金融機関や取引先との関係強化
採用活動における知名度向上
将来の事業承継や資本政策の選択肢拡大
発行者情報では、上場後の内部管理体制とコーポレート・ガバナンスの強化にも取り組む方針が示されています。
レイシャスのビジネスモデル
レイシャスの収益モデルは、マンション販売による大きなフロー収益と、販売後の管理業務から得るストック収益を組み合わせたものです。
1.投資用マンションの販売収益
土地を取得し、マンションを企画・開発して、個人の不動産取得者へ販売します。
販売価格から土地取得費、建物取得費、販売費などを差し引いた部分が利益につながります。2025年6月期の売上原価133億7,923万円の内訳は、土地取得費が35.0%、建物取得費が53.6%、その他経費が11.4%でした。
2.賃貸・建物管理による継続収益
物件販売後も、賃貸管理や建物管理を受託することで継続収入を得ます。
販売戸数や管理戸数が増えるほど、管理収入の積み上げが期待できます。発行者情報でも、賃貸管理事業を安定的なストック収益の確保につながる事業と位置付けています。
3.売却仲介や保険提案による追加収益
購入者が物件を売却する際には仲介手数料を得られます。さらに、家族構成やライフプランの変化に応じて生命保険を提案することで、物件販売以外の接点を増やしています。
公開情報から考えると、顧客との取引をマンション購入時の1回で終わらせず、保有、管理、売却まで長期化することがビジネスモデルの重要なポイントです。
競合企業との違い
投資用マンションの開発・販売では、FJネクストホールディングス、メイクス、トーシンパートナーズ、シノケングループなどが近い領域にあります。
レイシャスとの違いは、企業規模や上場市場、開発地域、販売方法、管理体制などにあります。
FJネクストホールディングス
「ガーラ」シリーズを展開する東証プライム上場企業です。レイシャスより事業規模が大きく、一般市場に上場している点が異なります。
メイクス
東京・名古屋・大阪などで投資用マンションを展開し、資産形成のコンサルティングや管理まで扱う点で近い企業です。物件ブランドや販売網、顧客獲得方法が比較ポイントになります。
トーシンパートナーズ
「ZOOM」などのマンションブランドを展開しています。デザインやブランド戦略を打ち出している点が特徴で、レイシャスの立地・管理重視の方針と比較できます。
レイシャスの特徴
レイシャスは、開発、販売、賃貸管理、建物管理、仲介、生命保険を社内で横断的に提供しています。
また、センチュリー21のフランチャイズネットワークを活用していることも特徴です。
レイシャスの強み
1.開発から売却まで一貫して支援できる
土地の取得、企画、建築、販売、賃貸管理、建物管理、売却仲介まで対応しています。
窓口を一本化しやすく、物件購入後も継続的に顧客との関係を維持できる点が強みです。
2.112棟の供給実績
「ディアレイシャス」は2026年6月時点で112棟に達しています。
東京だけでなく名古屋でも開発しており、今後は関西圏にも展開する方針です。複数地域の物件を提案できるため、所有地域を分散したい顧客にも対応できます。
3.購入者のリピート率を示す複数戸保有
購入者の約3分の2が2戸以上を保有しています。
すべてが追加購入によるものとは限りませんが、販売後のサポートや複数地域での物件供給が、継続取引につながっている可能性があります。
4.入居稼働率98%
2026年6月時点の入居稼働率は98%です。
最寄り駅から徒歩10分以内を原則とする立地選定や、単身社会人・女性入居者を意識した設備、防犯性、間取りなどが入居需要の確保につながっていると説明されています。
5.フロー収益とストック収益の組み合わせ
マンション販売は1件当たりの売上が大きい一方、年度によって引き渡し時期の影響を受けます。
賃貸・建物管理による継続収益を増やすことで、販売収益への依存を和らげられる可能性があります。
今後の課題とリスク
不動産市況の変化
不動産価格、景気、地価、税制などが悪化すると、購入需要や販売価格に影響する可能性があります。
レイシャス自身も、不動産市況の下落を主要なリスクとして挙げています。
金利上昇と融資姿勢
投資用マンションの購入では、金融機関のローンを利用するケースが多くあります。
金利上昇によって購入者の返済負担が増えたり、金融機関の審査が厳しくなったりすると、販売機会が減少する可能性があります。
土地・建築費の高騰
2025年6月期の売上原価では、土地取得費と建物取得費が大部分を占めています。
地価や建築資材、工事費が上昇し、販売価格へ十分に転嫁できない場合には、利益率が低下するおそれがあります。
自己資本比率の低さ
2025年6月期末の自己資本比率は5.07%、2025年12月末は7.20%でした。
不動産開発では土地や建物の仕入れに多額の資金が必要となるため、借入金の活用が大きくなりやすい事業です。販売の遅れや金融環境の変化が財務に与える影響には注意が必要です。
販売時の説明とコンプライアンス
投資用マンションには、空室、賃料低下、修繕費、金利上昇、売却価格下落などのリスクがあります。
上場会社として信用力を維持するには、顧客へのリスク説明、営業管理、法令順守、苦情対応を継続的に強化する必要があります。
売上規模と企業規模
2025年6月期の業績は次の通りです。
売上高:157億1,584万円
営業利益:3億5,979万円
経常利益:1億7,743万円
当期純利益:1億262万円
総資産:121億3,430万円
純資産:6億1,461万円
自己資本比率:5.07%
営業キャッシュ・フロー:15億43万円
従業員数:96人
決算区分:単体
売上高は前期比25.3%増、営業利益は144.8%増、経常利益は443.1%増、当期純利益は796.0%増となりました。
2025年7月から12月までの中間期は、次の通りです。
売上高:115億7,425万円
営業利益:4億3,481万円
経常利益:2億7,919万円
中間純利益:1億5,059万円
総資産:106億2,840万円
純資産:7億6,564万円
自己資本比率:7.20%
従業員数:93人
半年間の営業利益、経常利益、中間純利益が2025年6月期の通期実績を上回っています。ただし、不動産販売は物件の引き渡し時期によって業績が大きく変動するため、単純に年間業績へ換算することはできません。
レイシャスの沿革
2011年3月:東京都中央区日本橋人形町で株式会社レイシャスを設立
2012年9月:「ディアレイシャス」シリーズ第1号物件を竣工
2013年7月:センチュリー21へ加盟
2015年5月:賃貸事業部を発足
2016年4月:台湾サロンを開設
2017年11月:「ディアレイシャス」が20棟を突破
2017年12月:建物管理会社としてレイシャス合人社を設立
2019年1月:名古屋支店を開設
2021年6月:札幌支店を開設
2022年1月:「ディアレイシャス」が50棟を突破
2022年3月:生命保険事業を開始
2022年6月:不動産仲介事業を開始
2024年5月:「ディアレイシャス」が90棟を突破
2025年4月:海外事業部を発足
2025年6月:大阪支店を開設
2025年11月:台湾の時流國際股份有限公司を子会社化
2026年5月:同社を瑞旭國際股份有限公司へ社名変更
2026年8月4日:TOKYO PRO Marketへの上場申請を公表
2026年8月26日:TOKYO PRO Marketへ上場予定
代表者はどのような人物?
代表取締役は住吉秀一氏です。
住吉氏は1974年4月8日生まれで、1994年6月に国分工務店へ入社しました。1999年6月には、横浜市を中心にマンションの開発・販売を行っていた陽光都市開発へ入社しています。
その後、2011年3月にレイシャスを設立し、代表取締役に就任しました。発行者情報では、住吉氏が同社株式の66.38%を実質的に保有する筆頭株主とされています。住吉氏の資産管理会社であるレイシャスキャピタルも22.67%を保有しています。
住吉氏は、工務店と投資用マンション会社での経験を経て、レイシャスを創業した経営者です。一方、出身地、卒業大学、学部などの学歴については、今回確認した信頼できる公開情報では確認できませんでした。
生年月日:1974年4月8日
最終学歴:公開情報では確認できず
1994年6月:国分工務店へ入社
1999年6月:陽光都市開発へ入社
2011年3月:レイシャスを設立し、代表取締役へ就任
採用情報
公式採用サイトでは、営業総合職を30人募集しています。
主な職種は、投資用マンションのコンサルティング営業、生命保険アドバイザー、不動産売買仲介営業です。勤務地は東京、名古屋、札幌、大阪となっています。
主な募集条件は次の通りです。
雇用形態:正社員
募集職種:営業総合職
採用人数:30人
勤務地:東京、名古屋、札幌、大阪
月給:30万円
賞与またはインセンティブ:部門による
昇給:3カ月ごとの査定
宅地建物取引士手当:月5万円
FP2級以上:月2万円
管理業務主任者:月1万円
社宅補助:管理物件の家賃半額を会社が補助し、本人負担は最大5万円
産休・育休:取得実績あり
企業型確定拠出年金:あり
新卒を中心とする若手人材の育成に力を入れており、学校や学部・学科を問わない人物重視の採用方針を掲げています。
今後の注目ポイント
1.上場後の信用力を事業拡大につなげられるか
今回の上場では公募による資金調達を行いません。
上場会社としての信用力を、土地仕入れ、金融機関との取引、人材採用、顧客獲得へどうつなげるかが重要です。
2.関西圏での物件開発
大阪支店を開設し、今後は関西圏にも開発エリアを広げる方針です。
東京・名古屋に続く事業基盤を構築できるかが、供給棟数の拡大を左右します。
3.管理収入の拡大
販売事業は物件の引き渡し時期によって業績が変動します。
賃貸管理、建物管理、仲介、保険などの継続収益を増やし、収益の安定性を高められるかが注目されます。
4.財務体質の改善
売上と利益は拡大していますが、自己資本比率は2025年12月末時点で7.20%です。
在庫回転、借入金、営業キャッシュ・フロー、純資産の推移を継続的に確認する必要があります。
5.営業品質とガバナンス
投資用不動産は、顧客への十分な説明と長期的なフォローが特に重要な分野です。
上場後は、営業活動の管理、内部統制、個人情報保護、法令順守の実効性も評価されます。
まとめ
株式会社レイシャスは、自社ブランドの投資用マンション「ディアレイシャス」を開発・販売し、賃貸管理、建物管理、売買仲介、生命保険まで一体で提供する不動産会社です。
2025年6月期の売上高は157億1,584万円、営業利益は3億5,979万円。2026年6月時点で「ディアレイシャス」は112棟、入居稼働率は98%となっています。
2026年8月26日にTOKYO PRO Marketへ上場する予定ですが、公募や売出しによる資金調達は行いません。今後は、上場による信用力を事業拡大へつなげられるか、関西圏での開発、管理収入の拡大、財務体質とガバナンスの強化が注目点です。
売上157億円、投資用マンション112棟を展開
開発・販売から管理・仲介・保険まで一体で提供
公募を伴わず、2026年8月26日にTOKYO PRO Marketへ上場予定
よくある質問
レイシャスは何をしている会社ですか?
投資用マンション「ディアレイシャス」の開発・販売を中心に、賃貸管理、建物管理、不動産仲介、生命保険を提供する会社です。マンション購入から保有、売却までを一体で支援しています。
レイシャスは上場していますか?
2026年8月5日時点では上場前です。2026年8月26日にTOKYO PRO Marketへ上場する予定で、証券コードは617Aです。
レイシャスはいつ上場申請しましたか?
JPXでは2026年8月4日に上場申請が公表されました。担当J-Adviserは日本M&Aセンターです。
レイシャスの売上高はいくらですか?
2025年6月期の単体売上高は157億1,584万円です。営業利益は3億5,979万円、当期純利益は1億262万円でした。
レイシャスの公募価格はいくらですか?
公募価格は該当しません。今回の上場では、特定投資家向け取得勧誘や売付け勧誘を実施せず、公募・売出しによる資金調達を行わないためです。
レイシャスの代表者は誰ですか?
代表取締役は住吉秀一氏です。国分工務店、陽光都市開発での勤務を経て、2011年3月にレイシャスを設立しました。
レイシャスの競合企業はどこですか?
FJネクストホールディングス、メイクス、トーシンパートナーズ、シノケングループなどが近い事業領域にあります。投資用マンションの開発・販売に加え、管理や資産形成支援を提供している点が共通しています。
情報の更新日
最終更新日:2026年8月5日
情報基準日:2026年8月5日
※本記事は企業理解を目的としたものであり、投資を推奨するものではありません。
※本記事はAIを活用して作成しているため、事実と異なる内容が含まれている可能性があります。最新情報や正確な内容については、公式サイト・IR資料・採用ページ等をご確認ください。
この企業を調べた人が次に調べるべき企業5選
この企業に関心のある方に関連するであろう企業を、「注目企業ナビ」で公開している記事の中から5社紹介します。
公開済み記事の中では、記事本文とURLを確認でき、レイシャスとの関連性が比較的高い企業を3社確認できました。
1.西條
北海道の地域小売企業で、レイシャスと同じく2026年にTOKYO PRO Marketへ上場した企業です。事業内容は異なりますが、中堅企業が上場を信用力や経営管理体制の強化へどう活用するかを比較できます。
2.LASSIC
鳥取発のIT人材・ITソリューション企業で、2026年5月にTOKYO PRO Marketへ上場しました。地方発のIT企業と都市部の不動産企業という違いはありますが、一般市場ではなくTOKYO PRO Marketを選択した企業として比較できます。
3.アイ・グリッド・ソリューションズ
2026年7月に東証グロース市場へ上場した企業です。公募・売出しを伴う一般市場のIPOと、公募を行わないレイシャスのTOKYO PRO Market上場の違いを理解するうえで参考になります。

