歴代実写スパイダーマンスーツ完全図解!!スーツから読み解く、3人のピーター・パーカーの成長と進化【スパイダーマン:BND公開記念企画第3弾】
スーツを見れば、そのピーター・パーカーの歩みがわかる
第2弾では、歴代スパイダーマン徹底比較をしましたが、今回のトピックはスパイダーマンを語る上で絶対に外せないスパイダースーツです。
赤と青のスーツ。
黒いスーツ。
手作り感満載のスーツ。
スターク製のハイテクスーツ。
そして、すべてを失ったあとにピーターが自分で作った新しいスーツ。

その時のピーターがどんな状態だったのか。
何を背負っていたのか。
誰の影響を受けていたのか。
そして、どこまでスパイダーマンとして成長していたのか。
それが、かなりスーツに表れていると思います。
今回は、実写映画のスパイダーマンに絞って、トビー・マグワイア版、アンドリュー・ガーフィールド版、トム・ホランド版のスーツを整理していきます。
まずは歴代14スーツを一覧で見てみる
実写映画全8作に登場したスーツは、全部で14種類。

あなたは、どのスーツが一番好きですか?
スーツというより、ほとんど変装に近い即席スタイルから、ナノテクノロジーを活用した宇宙対応型のアーマーまで、その幅はめちゃくちゃ広いです。
あと、とにかくトムホ版のスーツが多すぎる。
トビー版とアンドリュー版がそれぞれ3着なのに対して、トムホ版は8着。
ただし、元祖実写スパイディの2人も、一着ごとの存在感ではまったく負けていません。
むしろ、さまざまなハイテクスーツを経験したトムホ版ピーターも、最後には2人が着ていたような、シンプルな赤と青のスーツへと辿り着きます。
トビー・マグワイア版
『完成度が高すぎる、実写スパイダーマンの原点』
まずは、トビー・マグワイア版のスパイダーマン。

実写映画のスパイダーマンといえば、やっぱりここからですよね。
トビー版のスーツは、今見てもめちゃくちゃかっこいいです。
赤と青のバランス。
銀色に浮き上がるようなウェブライン。
鋭い目の形。
全体的に、どこか神話的というか、ヒーローとして完成された雰囲気があります。

ただ、その始まりは全然かっこよくありません。
01. レスリング用スーツ
『まだヒーローではなかった、目出し帽の原点』
最初に登場するのは、地下格闘場で使ったレスリング用の即席スーツです。
赤い目出し帽。
ラフな服装。
正直、スーツというより、ただの変装。
ピーターがスーツのラフを描いている場面があって、いろいろデザインを考えているわけです。
観ている側としては、「お、ここであのかっこいいスパイダースーツが出てくるのか?」と思う。
でも実際に出てくるのは、あの目出し帽スタイル。

この振りがめちゃくちゃ効いています。
この時点のピーターは、まだヒーローではありません。
能力を手に入れて、その力を自分のために使おうとしている若者です。
だから、スーツも未完成でピーターの未熟さと重なっています。
02. クラシック・スパイダースーツ
『責任を背負ったピーターの、最初の完成形』
そして、ベンおじさんの死を経て、ピーターは本当の意味でスパイダーマンになります。
そこで登場するのが、赤と青のクラシックなスパイダースーツ。

これはもう、半端なくかっこいいです。
トビー版スーツの特徴は、まず目ですね。
あの少し尖ったような、ナイフみたいな鋭いアイレンズ。
その鋭さがめちゃくちゃ印象に残る。
そしてもう一つは、ウェブラインの凹凸です。
赤い部分に走っている銀色のウェブが、かなり立体的に浮き上がっています。
この質感が、トビー版スーツの大きな特徴だと思います。
布のスーツではあるんだけど、どこか彫刻的というか、ヒーローの象徴として作り込まれている感じがある。
ピーター本人は、生活も恋愛も学業も全然うまくいっていない。
でも、スーツを着た瞬間に、街を守るヒーローになる。
このギャップがトビー版の魅力です。
03. ブラックスーツ
『力に酔ったピーターの、危うすぎる黒』
そして『スパイダーマン3』で登場するのが、ブラックスーツです。
ただ、これは単なる色違いではありません。
ピーターの中にある暗い部分、力に酔ってしまう危うさが、そのまま外に出たようなスーツです。

赤青スーツが「責任を背負うピーター」だとしたら、ブラックスーツは「力に飲まれるピーター」。
強くなる。
自信がつく。
でも、その分だけ傲慢になっていく。
スーツとしては本当にかっこいい。
でも、ピーターとしては危ない方向に進んでいる。
トビー版は、レスリング用の目出し帽から始まり、完成された赤青スーツになり、最後にブラックスーツで力の誘惑を描く。
この3つだけでも、ピーターの歩みが見えます。
アンドリュー・ガーフィールド版
『孤独と喪失感がにじむスーツ』
続いて、アンドリュー・ガーフィールド版です。

アンドリュー版のスーツは、個人的にかなり好きです。
特に1作目のメインスーツ。

トビー版がヒーローとして完成されたスーツだとすると、アンドリュー版はもっとストリート感がある。
若さ、孤独、怒り、傷つきやすさ。
そういうものがスーツに出ている感じがします。
04. 初期自警団スタイル
『怒りと喪失を隠すための、最初の変装』
まず、完成版のスーツができる前に、ピーターは顔を隠して街に出ます。
サングラスをかけて、帽子をかぶって、顔を隠して。
スーツというより、身を隠すための服装です。

この時点のピーターは、まだヒーローというより、怒りに動かされている少年です。
ベンおじさんを失い、自分の中にある喪失感をどう扱えばいいのかわからない。
そしてアンドリュー版は、全シリーズの中でも唯一、ピーターの両親との別れから物語が始まります。
ピーターの中にある「なぜ自分は置いていかれたのか」という感覚。
その孤独が、アンドリュー版のスパイダーマンにはずっと流れている気がします。
だからこそ、最初の自警団スタイルも、単なる変装ではなく、孤独な少年が街に出ていく姿に見えるんです。
05. アメイジング・スパイダーマン1 スーツ
『孤独なピーターに一番似合う、暗く美しい赤と青』
そして完成するのが、アメスパ1のスーツです。
デザインとしては、目が黒っぽく(ホントは金?)なっていて、
レンズも独特で、メッシュというか、穴あきというか、少しギラついた感じがある。
赤と青の色味も、かなり暗めです。
いわゆる明るくポップなスパイダーマンというより、少しダーク寄り。
でも、そこがアンドリュー版ピーターに合っている。

海外のファンからはズタボロに言われててあまり人気のないスーツみたいですが、自分はめちゃくちゃ好きなスーツです。
人気のアメスパ2のスーツより断然こっち推しです。
彼は軽口も叩くし、動きも軽やかです。
でも、その奥にはずっと孤独や喪失がある。
その孤独や喪失の表現として、このスーツのビジュアルが持つイメージが完全にマッチしているからこそめっちゃ好きなのかもしれません。
06. アメイジング・スパイダーマン2 スーツ
『コミックに最も近づいた、明るく切ない完成形』
一方で、『アメイジング・スパイダーマン2』のスーツはかなり印象が変わります。
目が白くなって、大きくなって、かなりコミック寄り。
赤と青の発色も明るくなって、よりポップなスパイダーマンになっています。

アメスパ1のスーツが少しダークで孤独なスーツだとしたら、アメスパ2のスーツは、より「みんなが思っているスパイダーマン」に近い。
ピーターが少しずつ街のヒーローとして振る舞うようになっていく。
その変化が、スーツにも出ているように感じます。
またこのスーツは劇中では描かれてはいませんが、公式の前日譚コミック『The Amazing Spider-Man Cinematic Infinite Comic』でグウェンと2人でアイデアを出し合って製作したものだと語られています。
そんな経緯も考えると、より親しみやすいスパイダーマンになってほしいというグウェンの思いもこのスーツには込められていたのかもしれませんね。
トム・ホランド版
『与えられたスーツから、自分だけのスーツへ』
そして、トム・ホランド版です。

トムホ版は、とにかくスーツが多いです。
ホームメイドスーツ、スタークスーツ、アイアン・スパイダー、ステルススーツ、アップグレードスーツ、ブラック&ゴールドスーツ、インテグレーテッドスーツ、そしてラストの新スーツ。

これだけ数が多いのは、トムホ版の物語そのものが「スーツの変化」とかなり深く結びついているからだと思います。
07. ホームメイドスーツ
『何も持たない天才少年が、自分で作った原点』
MCU版ピーターの最初のスーツは、ホームメイドスーツです。
赤と青の服。
目出し帽のようなマスク。
見にくさを調整するためのゴーグル。
そして自作のウェブシューター。
ここがやっぱり面白いところです。

トビー版は、体から糸が出ます。
でも、アンドリュー版とトムホ版はウェブシューターを自分で作る。
特にトムホ版は、ガジェット感が強い。
このピーターは、最初から科学少年として描かれています。
お金もない。
設備もない。
でも、自分の頭と手で何とかする。
このホームメイドスーツは、見た目はかなり簡素です。
でも、ピーターの天才性と手作り感が詰まっている。
ここに、スパイダーマンらしさがあります。
08. スタークスーツ
『目で感情を語る、MCUスパイダーマンの象徴』
そして、トニー・スタークからもらうスタークスーツ。
赤と青のシンプルなデザインでありながら、全体的にシュッとしている。
そして何より、目が動く。

ここが本当に大きいです。
トビー版もアンドリュー版も、マスクの目は基本的に固定です。
だから、感情表現は声や体の動きでやるしかない。
でも、トムホ版は目が開いたり、細くなったりする。
驚き、困惑、焦り、集中。
そういう感情が、マスクをかぶったままでも伝わる。
これは、実写スパイダーマンスーツとしてかなり大きな変化だと思います。
しかもスタークスーツは、ただ見た目がかっこいいだけではありません。
トニー・スタークの技術が詰まった、ハイテクスーツです。
つまりこれは、ピーターにとって「与えられた力」でもあるんですよね。
トニーに認められたい。
アベンジャーズに入りたい。
もっとすごいヒーローになりたい。
そういう少年らしい憧れが、このスーツには詰まっています。
09. アイアン・スパイダー
『トニーの技術と愛情が詰まった、最強クラスのアーマー』
そして、アイアン・スパイダー。
これが出てきた時は、めちゃくちゃテンションが上がりました。
最初に登場するのは『ホームカミング』のラストです。
トニーが「アベンジャーズの一員にする」という流れでスーツを見せる。
でも、ピーターはそれを断る。
実際に稼働するのは『インフィニティ・ウォー』です。
宇宙船に向かっていくピーターに対して、トニーが危ないと判断してスーツを送る。
体にバンッと装着されて、スーツが形成される。

そして、ピーターが「新車みたいな匂いがする!」と言う。
どれだけすごいナノテクスーツを着ても、ピーターはまだ少年なんです。
アイアン・スパイダーは、ナノテク、宇宙対応、スパイダーアームと、とにかく機能が盛りだくさんです。
スパイダーマンスーツというより、もうアイアンマン系のアーマーに近い。
性能面で言うと、間違いなく歴代最強スーツと言っていいでしょう。
10. ステルススーツ
『スパイダーマンを隠すための、黒いナイトモンキー』
『ファー・フロム・ホーム』では、黒いステルススーツも登場します。
これは渋いですよね。
スパイダーマンというより、特殊部隊とか忍者っぽい雰囲気があります。

指が普通に出ているところも含めて、かなり異色のスーツです。
作中では“ナイトモンキー”扱いされるのも面白い。
ただ、これはピーターの成長を象徴するメインスーツというより、正体を隠して活動するための一時的なスーツという印象です。
11. アップグレードスーツ
『トニーの遺産を使い、ピーターが自分で選んだ赤と黒』
その後に登場するのが、赤と黒のアップグレードスーツです。
スタークスーツは赤と青がベースでしたが、
アップグレードスーツは赤と黒。
この配色がかなり良いんですよね。
引き締まっていて、バランスがいい。

しかもこのスーツは、ピーターが自分で作ったスーツです。
もちろん、スタークの技術は使っています。
でも、トニーからそのまま与えられたものではなく、ピーター自身が設計し、選び、作った。
ここが大きいです。
トニーなき後、ピーターは自分がどういうヒーローになるのかを考えなければいけなくなる。
その中で作ったのが、このアップグレードスーツです。
ミステリオとの最終決戦で、スパイダーセンスを頼りに幻影を突破していくピーター。
あの場面とこのスーツは、かなり強く結びついています。
スタークに憧れる少年から、自分の感覚で戦うスパイダーマンへ。
その一歩が、このスーツにはあると思います。
12. ブラック&ゴールドスーツ
『裏返しただけなのに、なぜか異様にかっこいい』
『ノー・ウェイ・ホーム』では、ブラック&ゴールドスーツも登場します。
予告で見た時は、「これはドクター・ストレンジ系の魔術スーツなのか?」と思いました。
でも実際は、汚れたアップグレードスーツを裏返して着ているだけ。

そんなんかい、と。
ただ、あの裏側の配線むき出し感はめちゃくちゃかっこいいです。
黒と金のカラーリングもかなり映える。
厳密には新しいスーツというより、裏返しバージョンです。
でも、見た目のインパクトが強いので、今回のラインナップに入れました。
13. インテグレーテッドスーツ
『スターク技術とピーターの改良が融合したハイブリッド』
そして、インテグレーテッドスーツ。
これは、アップグレードスーツにアイアン・スパイダーのナノテク要素が加わった、ハイブリッドスーツです。

ピーターが改良したスーツ。
スタークの技術。
アイアン・スパイダーのナノテク。
そして、ドクター・オクトパスとの戦いを経た変化。
いろんな要素が組み合わさったスーツですね。
言ってしまえば、いいとこ取りのフルハイブリッドスーツです。
『ノー・ウェイ・ホーム』のメインスーツとしては、このスーツが中心になります。
でも、物語として本当に重要なのは、やっぱり最後のスーツです。
14. ニュー・レッド&ブルースーツ
『すべてを失ったピーターが、自分で縫った本当の始まり』
『ノー・ウェイ・ホーム』のラスト。
世界中の人から、ピーター・パーカーの記憶が消えてしまう。
MJも、ネッドも、ハッピーも、ピーターのことを覚えていない。
トニーもいない。
アベンジャーズとのつながりもない。
誰も自分を知らない。
その状態で、ピーターは自分で新しいスーツを作ります。
赤と青の、シンプルなスーツ。
でも、めちゃくちゃ美しい。

あのスーツには、トビー版やアンドリュー版のピーターへの敬意も感じます。
キラッとした質感や、クラシックな赤青の雰囲気。
過去のスパイダーマンたちと出会ったピーターが、その経験を自分の中に取り込んで、新しい一歩を踏み出したように見える。
このスーツは、機能で言えば最強ではないかもしれません。
スタークスーツのようなAIもない。
アイアン・スパイダーのようなナノテクもスパイダーアームもない。
でも、スパイダーマンとしては、このスーツが一番完成しているように感じます。
誰かにもらったスーツではない。
誰かに認められるためのスーツでもない。
すべてを失っても、スパイダーマンであり続ける。
そのためにピーターが自分で作ったスーツです。
スーツは、ピーター・パーカーの物語そのもの
トビー版は、未熟な若者が責任を背負い、ヒーローになっていくスーツ。
アンドリュー版は、孤独と喪失を抱えながら、それでも街を守ろうとするスーツ。
トムホ版は、与えられた力から始まり、最後に自分だけのスーツへたどり着く物語。
スーツは、ただ強くなれば完成するわけではない。
機能が増えれば完成するわけでもない。
3人のスパイダーマンがそれぞれの道で辿り着いたスパイダースーツ。
スーツそのものがそれぞれのスパイダーマン人生を物語っています。
そして、次の7/31公開最新作『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』ではどのようなスーツが披露されるのでしょうか。
すでに予告等で見られているニュー・レッド&ブルースーツをベースにしたスーツなのか。

はたまた、完全新作のスーツが誕生するのか?
スーツ一つでこんなにワクワクできるのはスパイダーマンだけですね。
公開まであと20日!!!
追記:記事あげたほぼ同じタイミングで公式からスーツに関する動画が公開されました!!!
くぅー!かっきー!たまらん!!!
