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時の終わりとナイティンゲール

『タイム・シェルター』読了。
著者は共産主義体制崩壊後のブルガリアから生まれた作家、詩人。
言語、思想、音楽・・
めまぐるしく変化した政治体制・・
ブルガリアという国家の複雑さを改めて思った。

 戦争中も、小鳥たちは歌っていた。1941年1月、フランス兵捕虜収容所で作曲・初演されたメシアンの『時の終わりのための四重奏曲』を聴きながら、ぼくはこのフレーズを頭の中で転がしている。音量を最大に上げてある。この四重奏の冒頭部に、メシアンは、黙示録のあの言葉を据えたー時の終わりを告げる天使のあの言葉を、冷たい雨の降る午後で、初演は野外で行われたが、四百人の捕虜兵と看守の誰一人として席を離れるものはいなかったと伝えられる。

ゲオルギ・ゴスポディノフ著『タイム・シェルター』早川書房


クラリネットのナイチンゲールの鳴き声を聴きながら
永守コレクションギャラリーの籠の中の「シンギングバード」
アンデルセン童話の『ナイティンゲール』、
そして白衣の天使、ナイティンゲールを思った。

8月は6日、9日、15日・・
日航機事件・・
戦争や国、世界を考える機会の多い月。
そうでなくても日々紛争や災害のニュースが多く
何が起こるか分からない昨今。

それでも今朝はひぐらしが鳴き、
確実に次の時節を迎えつつ、
球児たちの汗と涙の物語は続く。


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