3. 素晴らしい我が祖国ニッポン!
「吉備野庵爺の問わず語り」(3)
素晴らしい我が祖国ニッポン!
平和な福祉国家に生きる幸を毎日、噛み締めている。「平成」から「令和」へ、改元があった2年目。即ち令和2年3月に持病の慢性腎炎が悪化、強い尿毒症で緊急入院、即日、強制透析で命を取り留めた。
そして恒久措置として腹膜透析が導入され、約1ヶ月間、自分自身で自宅で行う治療法を習って退院した。1日3回、確実に8時間ごとに治療液を取り替える少々、煩雑な機械の取り扱いである。まあ、それも苦にならぬほど習った。
退院の日、請求された1ヶ月の入院治療費を見て仰天した。550万円。さらに退院後は毎月、40万円の治療費見込みまで添えてある。でも・・退院対応手続きに立ち会って下さったソーシャル・ワーカーが笑顔でこう言った。
「大丈夫です。人工透析患者さんには更生医療制度があり大部分は公費補助で賄います。ご本人の収入に応じて自己負担もありますが、通常、ほぼ月額1万円です」
正直、この時ほど救われた思いがしたことがない。
退院直後、町役場から「更生医療受給者証」と共に「身体障害者1級(第1種)」の認定書も届いた。「自然体の我が命は終わった、これよりは、”延命治療”に身を委ね、再生イノチを生きるのだ」 何度も自分に言い聞かせたものだった。
国と行政丸抱えの”保護市民”になって2年半。時折、「まな板の上の鯉」の気分になることもあるが、毎月訪れる医療センターの担当医と医療スタッフの手厚く、暖かい激励を受け、この日本に生まれ、育った幸運を噛み締めることが多い。
その度に見直す福祉国家・ニッポンの素晴らしさ。それは、単なる言葉ではなく、その意味・内容が実際に我が生身に刻み込まれ、このイノチと共に鼓動する現実である。本当の意味で「生かされて、今、ある」ことを思う。ありがたいことだ。
私の脳裏には今、先天性の最重度障害者や治療不可能の多種多数の難
病で悩む人々が走馬灯のように駆け巡る。パーキンソン病など不治の病とされる難病は333種類、登録患者数は94万6千人強。これとは別に心身障害者が約950万人いる。合 わせて約一千万人。
これに加えて多数の年寄りを、ここまで支えてくれる国が世界のどこにあるだろう。大事にしたいね、この国の国家理念・・・平和に徹する福祉国家を。若い人々に訴えます。憲法を絶対に変えてはいけない。あなたの未来の人生を守るために。
