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【5月の花巡り】カメラバッグは重いが、心は(一瞬だけ)軽やか

カレンダーが5月に差し掛かった瞬間、私の指先はソワソワし始めます。

そうです、カメラバッグを手に取る「自称・写真家」の血が騒ぐのです。

しかし、現実は非情です。

意気揚々とパッキングを終え、いざバッグを肩にかけた瞬間、 「あれ? 私はこれからエベレストにでも登るんだっけ?」 という重厚な現実に直面します。

カメラボディに、マクロ、超広角、望遠……。

「備えあれば憂いなし」という先人の言葉を信じ切った結果、 撮影スポットに着く頃には、私の腰はすでに「明日から本気出す」と悲鳴を上げています。

それでも、初夏の風に吹かれ、ファインダー越しにポピーやバラを覗くと、 その重さも、日頃のストレスも、一瞬だけ(本当に一瞬だけ)消えてなくなるから不思議です。

今回は、そんな私が腰痛を顧みずお勧めする、5月の絶景スポットをご紹介します。


5月、世界は「光と色彩の暴力」と言わんばかりに輝き出します。
私が特に愛してやまない被写体と、その聖地がこちらです。

ポピー:風と光が織りなす情熱の赤

5月中旬、広大な敷地を真っ赤な絨毯が埋め尽くします。

あけぼの山農業公園(千葉県柏市)

風車とポピー畑

ここの主役は、なんといっても風車
ポピーと風車をセットで撮ると、気分はすっかりオランダ。
「パスポートなしで行ける海外旅行」がここにあります。

小貝川フラワーカナル(茨城県取手市)

近年これだけ咲いたのは見てませんw

堤防沿いに続く花畑。川を渡る風が強い日は、ポピーも私も必死です。
揺れる花を止めるためにシャッタースピードを上げるか、あえて流すか。
そんな格闘が、また楽しい。

小貝川ふれあい公園(茨城県下妻市)

条件が悪い時にしか行ってません

条件が良ければ筑波山を背景に撮れます。
茨城のスケール感、半端ないです。

バラ:初夏の女王が放つ至高の気品

バラはもう、撮っているだけで自分の女子力(あるいは紳士力)が上がった気がします。

柏の葉公園(千葉県柏市)

約80種のバラが競演。一輪一輪をマクロレンズで追い込んでいると、 気づけば変な体勢で固まっている自分がいます。

 青和ばら公園(東京都足立区)

閑静な住宅地にあります

日常の風景に溶け込むバラもまた乙なもの。 お散歩中の人と挨拶を交わしながらシャッターを切る、穏やかな時間です。

牡丹(ボタン):静寂の中に宿る圧倒的な存在感

5月上旬。この花の重厚感は、お寺の境内で撮るのが正解です。

医王寺・観音寺(千葉県柏市)

「ボタン寺」とも呼ばれるこれらの場所では、花と対話する時間が流れます。 一輪のボリュームが凄まじく、画面からはみ出さんばかりの迫力です。


花を撮りながら思うのは、私たちはいつも「ピーク」を追い求めすぎているのではないか、ということです。

満開の瞬間、最も美しい角度、最高の光。

それを手に入れるために、重い機材を担ぎ、人混みに分け入り、時には三脚を立てて場所を確保する。
でも、ふとファインダーから目を離したとき、隣でスマホを片手に「綺麗だねー」と笑い合っているカップルや、花そっちのけで蝶々を追いかけている子供の方が、よっぽどこの季節を「楽しんでいる」ように見えることがあります。

写真というのは、結局のところ「自分の欲望との対話」なのかもしれません。

「もっと良く撮りたい」「誰も撮っていない一枚を」という欲。

それは向上心でもありますが、時に目の前の純粋な景色を曇らせてしまいます。

でも、いいんです。
腰を痛めて、機材に散財して、それでも「この一瞬を止めたい」と願う。
その泥臭いほどの情熱こそが、AIには生成できない「人間くさい美しさ」なんだと、私は自分を納得させています。

5月の花々は、私たちがカメラを構えていようがいまいが、ただそこに咲き、風に揺れています。
その「絶対的な肯定感」に触れたくて、私はまた、重いバッグを肩にかけるのです。

次は、バラが散る頃に「名残惜しさ」を撮りに行こうと思います。

皆様も、あえて重装備で行くか、スマホ一台で軽やかに行くか。
どちらにせよ、今しか吸えない初夏の空気を思い切り吸い込みに出かけてみませんか?


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