【連載】日本神話を彩る『天の剣』たち《第11話》 『アメノムラクモノツルギ』とは何か?《番外編》 from ロマン派史説
さて
前回までの三部作で
天叢雲剣《アメノムラクモノツルギ》
またの名を 草薙剣《クサナギノツルギ》が
英雄ヤマトタケルの物語を経て
熱田神宮の御神体となるまでを語った
これにて
神話としての剣の物語は
一旦完結や
しかし
草薙剣は
今も実在する神器や
神話の時代が終わってからも
この剣は歴史の舞台で
何度も
事件に巻き込まれて来た
盗まれたり
祟ったり
沈んだり
色々あんねん
これが
今回は
番外編として
神剣を巡る事件簿を
オムニバス形式でお届けする
神話から
現実の歴史の渦中へ
天叢雲剣のエピソード集
最後まで
楽しんでいってな😎
▼この記事1枚にまとめると

✦ ✦ ✦
第一章:
盗まれる剣

時は
天智天皇7年(668年)
神話の時代から
ずいぶん時が流れた頃
熱田神宮に
ごっつい事件が起きる
新羅(しらぎ)の僧
道行(どうぎょう)がやらかした
朝鮮半島から来た
この僧は
なんと
草薙剣を盗み出しよんねん😱
道行は
剣を袈裟(けさ)に包んで隠し
熱田神宮の北門
清雪門(せいせつもん)を抜けて
母国 新羅へと
逃げようとしたんや
(いや警備が甘過ぎやろ😅)
しかし
ここからが
ロマン満載の話やねん
尾張国熱田太神宮縁記 に
残る伝承によると
道行が
伊勢国まで逃げたところで
なんと
剣が独りでに
道行の手元から抜け出して
熱田神宮に
戻ってきて来たんやて
剣に
逃げられた道行😝
それでも
諦めきれん道行は
二度目の盗み出しに挑む
(いや、二回目って😅)
今度は
大阪から船で海を渡ろうとした道行
しかし
船を出すと
たちまち海は荒れ狂い
船は難波(なにわ)の港に
吹き戻される
ここで
道行はこう思ったやろなぁ
「この剣
何か憑いとるんちゃうか?」
恐ろしくなった道行は
剣を放り捨てて逃げようとした
ところが
剣が
道行の体にくっついて離れへん😱
(えっ⁉︎逆に?)
もう
これは完全に剣の意思やん
結局
道行は自首して死罪になった
因みに
道行が
剣を放り捨てたとされる大阪の地
そこは今も
放出(はなてん) という地名で残っとる
剣を
放り出したって事やな
大阪の難読地名の
代表格や😄
そして
熱田神宮の清雪門
道行が
剣を持ってくぐったこの門は
二度と剣を
外に出さんように
それ以来
閉ざされたままになっとる
色々あったんやけど
神剣は
盗もうとしても盗めへんって事や😎
でも
警備は厳重にお願いします🙇♂️
✦ ✦ ✦
第二章:
帰りたがる剣

道行の盗難事件のあと
草薙剣は
すぐには熱田に戻されず
一時的に
宮中で保管されることになった
(でしょうね😅)
そして
天武天皇(てんむてんのう)の御代
朱鳥元年(686年)
天皇が
病に倒れる
なかなか良うならんくて
占いをしたら衝撃の結果が出たんや
「草薙剣の祟りである」
これには
朝廷は即座に動いた
なんと
その日のうちに
草薙剣を熱田神宮へ送り返してん
(凄ぇ意思決定スピード)
よっぽど怖かったんやろなぁ😅
ここで
考えてみたいんやけど
なんで草薙剣は
そこまで熱田に帰りたがったんやろ?
思い出してほしい
ヤマトタケルが剣に託した願いを
「わたしの形代とせよ」
それは
タケルから剣への
「ミヤズヒメを守ってくれ」
という
願いやったはずや
草薙剣はその願いを
何百年経っても忘れてへんかった
「わしはミヤズヒメのもとに帰らなあかん。
タケルとの約束やねん。」
実際
熱田神宮のそばには
ミヤズヒメが眠る
断夫山古墳(だんぷさんこふん)がある
たった
徒歩15分の距離に
さらに
その近くには
白鳥となったヤマトタケルの墓と伝わる
白鳥古墳(しらとりこふん)もある
つまり
剣・ミヤズヒメ・タケル
この三柱が
熱田の地に寄り添うようにいらっしゃる
宮中やと
剣は二人から引き離されてしまう
せやから
草薙剣は熱田に帰ろうとした
そう考えると
祟りやのうて純愛やんなぁ😢
って
ええ話風にまとめたけど
冷静に考えたら
剣の都合に振り回された天武天皇は
ほんま災難やった😅
神剣のマイペースぶりには
天皇でもお手上げなんかも知らんな
✦ ✦ ✦
第三章:
沈む剣

時は
平安時代の末期
道行の盗難から
500年以上が流れた頃や
世は
俗に言う源平合戦の最中
源氏と平氏が
天下を懸けて争っとった
そして
寿永4年(1185年)
壇ノ浦の戦い
追い詰められた平氏は
関門海峡で最後の決戦を迎える
この時
平氏一門は
わずか8歳の
安徳天皇(あんとくてんのう)を
奉じとった。
しかも
平氏は都落ちする時
三種の神器を持ち出しとったんや
つまり
草薙剣を含めた三種の神器は
この壇ノ浦の海にあった
そして
戦いは
平氏の敗北に傾いていく
もはや
これまでと悟った
二位の尼(にいのあま)
亡き 平清盛の妻にして
安徳天皇の祖母
幼い帝を
抱きかかえて覚悟を決める
幼い帝は
こう尋ねたと言われとる
「ばあや
どこへ行くの?」
二位の尼は
涙をこらえこう答えた
「波の下にも
都がございます」
そして
草薙剣と勾玉を抱き
幼い帝とともに
海へ身を投げたんや
安徳天皇 享年8歳
あまりに
切ない最期やった😢
戦いの後
源氏は
三種の神器を必死で捜索した
鏡は
箱に入って浮かんでおり
回収された
勾玉も
無事に引き上げられた
しかし
剣だけは
どれだけ探しても
二度と
見つからへんかった
その後即位した
後鳥羽天皇(ごとばてんのう)は
三種の神器が
揃わぬまま即位することになった
剣なき帝
後鳥羽天皇は
これを生涯気に病んだという
朝廷は
何年も何年も
海女を動員して
海底を捜索し続けた
せやけど
剣はついぞ戻らへんかった
最強の神剣は
関門海峡の
海の底へと消えてしもうたんやろか?
✦ ✦ ✦
第四章:
沈んだ剣をめぐる説

壇ノ浦に沈んだ
草薙剣
実は
この一件は謎が多い
ロマン派史説としては
その中から二つの考察をさせてもらう
▼考察①:剣は龍宮へ還った
当時の仏教界に
慈円(じえん) という高僧がおった
歴史書 愚管抄(ぐかんしょう)に
こう書き残しとる
そもそも草薙剣は
ヤマタノオロチが姿を変えたもの
安徳天皇は
そのオロチの化身であり
剣を取り返すために
生まれてきたのだ
だから剣とともに
海の底にある龍宮へ還ったのだ
うわー
出たなロマン派考察😁
800年前の偉人やけど
親近感が湧く
確かに草薙剣は
ヤマタノオロチの尾から出て来た剣や
その剣が
時を超えてオロチのもとへ還った
円環の物語として
慈円はこの悲劇を読み解いたわけや🐉
さらに
慈円はもう一つ鋭いことを言うとる
「武士の世が始まったから
天皇の武力の象徴である宝剣は
役目を終えて失われたんや」
壇ノ浦のあと
時代は公家から武士の世へ移っていく
まるで
ロマン派史説やな😎
▼考察②:そもそも何が沈んだのか?
ここで
通説をおさらいしとくな
壇ノ浦に沈んだのは
形代(かたしろ) =レプリカ
本物は
熱田神宮にあるから無事やった
これが
一般的な説明やな
せやけど
歴史好きの間では
こんな声もささやかれとる
「あんなに必死で
何年も海を探したってことは
実は本物が沈んだんちゃうの?」
レプリカのために
朝廷が何年も海女を動員して海底を浚う?
ちょっと
やり過ぎな気もするよな😅
……しかし
そもそも
本物 か レプリカか
という物の見方が
間違っとるとしたらどうやろうか?
(え⁉︎どういう事🤔)
この連載では
神剣とは元は名もなき普通の剣で
そこに神霊力や神威が宿ることにより
神化したもんやと定義した
つまり
神剣の『本体』は
鉄や銅でできた剣そのものやない
そこに宿っとる
神威の方や
そう考えると
形ある神剣は
どれも
神威を宿すための
器(うつわ) にすぎへん事になる
ここで
キモになるのが形代の定義や
第9話で話した通り
形代は真体(しんたい)と同等の神威を持つ
つまり
神威が本体であるという
視点から見たら
形代も真体も
同じ神威を宿した"器"にすぎへん
優劣も無ければ
どっちが本物かの区別も筋違いや
そう考えると
壇ノ浦で
失われた剣について
「本物が沈んだんちゃうか?」
「いや形代が沈んだんや!」
っちゅう議論したところで
どっちにしても剣の"器"のひとつでしかない
神剣の
真の本体である神威は
消えることなく
熱田神宮にも皇居にもいらっしゃる
神剣は不滅や
知らんけど😏
✦ ✦ ✦
最後に

ここまで
草薙剣をめぐる現世の事件簿を語ってきた
実は
紹介しきれんかった
こぼれ話が
まだまだ
たくさんあんねん
最後に
サクッと3つだけ紹介させてな😏
▼こぼれ話①:祟り Part Ⅱ
平安京へ都を移した
桓武天皇(かんむてんのう)の時代
剣を
無理に動かそうとしたら
祟りで天皇が体調を崩した
なんて話もある
(誰か覚えてへんかったんかなぁ😅)
▼こぼれ話②:見てはいけない
江戸時代
熱田神宮の神官たちが
御神体をこっそり覗き見たことがあった
(出た!神話のお約束)
すると
剣を納めた御殿に白い霧が立ち込め
行く手を阻んだという
その後
覗いた者は次々と病に倒れたとか
(やっぱり見たらアカン😱)
▼こぼれ話③:剣の疎開
昭和20年
太平洋戦争の終わり際
空襲から
熱田神宮の真体を守るため
剣は
飛騨の山奥
岐阜の水無神社(みなしじんじゃ)へ
一時的に避難しとったんや
(疎開なら祟らへんねんな😁)
というわけで
神話の時代から現代まで
天叢雲剣《アメノムラクモノツルギ》には
たくさんの物語があるねん
まるで
歴史の生き証人やな
しかし
これで アメノムラクモ の物語は
ひとまず幕引きや
スサノオに始まり
ヤマトタケルを経て現世の事件まで
長い長い剣の旅に
付き合うてくれて本当におおきにな🙏
次回は
天の剣シリーズの総括編や!
と思っててんけど
その前に
フォーカスしたい
一族がおる
ここまで
何度も顔を覗かせてきた一族
石上神宮で
ハバキリを祀り
香取神宮で
フツヌシと繋がり
タケルの命を救った
オトタチバナヒメの先祖
物部氏(もののべうじ)
次回
天の剣シリーズ
特別編
「天の剣と共にあった一族」
天の剣を陰で支え続けた
物部一族に迫る!
お楽しみに!
筆者:Khaosan
波乱万丈な人生はこちら
【次回記事】

神剣と共にあった一族《前編》
【付録】 まとめ資料
【Khaosanの舞台裏】
大学中退のバンドマンが、遅めの社会デビューから叩き上げて、マニラで散って、再生して、20年を越えるBiz-dev人生の修羅場を通じて《日本精神》に辿り着いた。
その真相と現代ビジネスに効く独自考察を高尾から発信してます!
そんな Khaosan の 波乱万丈な人生 とこれまでの 全考察記事一覧 は、このリンク先で包み隠さず大公開中やで 😁
✦ ✦ ✦
📝 この記事について
この記事は学術的な通説とは異なる点を多く含んでおります。あくまで一つの「妄想」として楽しんでもらえたら嬉しいです。
この記事は、AI戦略アシスタント「コマちゃん」との対話をベースに執筆しました。
Khaosan / 2026年7月
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