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行政書士業界「マーケットイン」or「プロダクトアウト」どっち?

こんにちは、元公務員行政書士のK.G.です。

さて、今回はマーケティング編ということで、
「マーケットイン」
「プロダクトアウト」

という2つのマーケティング戦略についてお話していきたいと思います。

ビジネスの世界ではどちらがよいのかという長年議論されていて、一般的には、顧客ニーズを起点とする「マーケットイン」が正解とされることが多ような気がします。

行政書士という専門職においては、どうなのか私の考えを書いていきたいと思います。


「マーケットイン」と「プロダクトアウト」とは

マーケットインの考え方

マーケットインとは、市場や顧客のニーズを起点として商品やサービスを開発する手法です。

まず市場調査を行い、顧客が何を求めているのかを把握し、そのニーズに応える形で商品・サービスを提供します。

顧客の声を聞き、困りごとを解決する

この考え方は、顧客満足度を高め、市場に受け入れられやすい商品を生み出すための王道とされています。

特に成熟した市場においては、競合との差別化を図るためにも、顧客ニーズの細かな把握が重要になります。


プロダクトアウトの考え方

一方、プロダクトアウトとは、企業や専門家が持つ技術やノウハウを起点として商品やサービスを開発する手法です。

「こんな素晴らしい技術がある」「このサービスは絶対に役立つはずだ」という提供者側の視点から、市場に新しい価値を提案していきます。

革新的な技術や、顧客自身がまだ気づいていないニーズに応える商品は、このプロダクトアウトから生まれることが多いのです。

AppleのiPhoneやSONYのウォークマンなど、時代を変えた製品の多くは、顧客が「欲しい」と言う前に提供者側が提案したものでした。


一般的にはどちらが優れているのか

現代のマーケティング理論では、マーケットインの方が成功確率が高いとされることが多いです。

その理由は明確で、顧客が実際に困っていることを解決するため、

需要が確実に存在するからです。

プロダクトアウトは、革新的な製品を生み出せる可能性がある反面、顧客のニーズとズレてしまうリスクも抱えています。
「作り手が良いと思っても、顧客が必要としなければ売れない」という失敗例は、ビジネスの歴史の中で数多く存在します。

ただし、これはあくまで一般論です。業界や商品の性質によって、最適な戦略は変わってきます。


行政書士業務におけるマーケットインの重要性

行政書士として業務を行う上で、マーケットインの視点は確かに重要です。

顧客がどのような場面で困っているのか
どんな手続きで悩んでいるのか

を把握することは、顧客満足度を高めるために欠かせません。

顧客の立場に立ち、寄り添う姿勢があってこそ、信頼関係が築けます。

また、ウェブサイトの構成や説明の仕方、料金体系の分かりやすさなど、顧客が理解しやすい形でサービスを提示することも、マーケットインの考え方に基づいています。


行政書士だからこそプロダクトアウトが必要な理由

しかし、私は、行政書士業務には、一般的な商品・サービスとは異なる特殊な側面があると考えています。

それは、顧客自身が自分のニーズを正確に把握できていないという点です。

顧客は行政手続きに精通していない

多くの顧客にとって、行政手続きは人生で数回しか経験しない非日常的なものです。

建設業許可、在留資格、各種営業許認可、相続関連の手続きなど、専門的な知識がなければ、何が必要で何が不要なのかすら判断できません。

実際にはより簡易な届出で済むケースや、逆に許可取得に加えて、更に別の手続きが必要なケースもあります。

顧客自身は、自分が置かれている状況や本当に必要な手続きを正確に理解していないことが多いのです。

顧客の「言葉」と「真のニーズ」のギャップ

顧客が「〇〇許可が欲しい」と相談に来たとして、その本当の目的はなんでしょうか。

多くの許認可は、許可を取ることが目的ではなく、「〇〇事業を成功させたい」といった本当の目的があるのです。

もちろん、顧客からは「〇〇許可がほしい」と言われ、そのとおりに依頼を受けることも往々にしてあります。

ただ、顧客は自分の知っている言葉でしかニーズを表現できません

しかし、行政手続きに精通している行政書士であれば、その言葉の背後にある真の課題を見抜き、最適な解決策を提案することができます。

専門家だからこそできる「先回りした提案」

行政書士は行政手続きの専門家として、顧客が気づいていないリスクや必要な手続きを見通す能力を持っています。

そうした能力を活かしてサービスを設計し、先回り提案することが、これこそが、プロダクトアウト的な「専門家からの提案」です。

「真のプロダクトアウト」を目指す

更に言えば、専門分野の行政手続きに精通し、たくさんの実績を積んだからこそ思いつく、まだ誰もやっていないサービスを提供する「真のプロダクトアウト」を目指したいものです。

公務員の方が、公務員時代に「真のプロダクトアウト」サービスを作り上げ、行政書士業界に革命を!なんてのも面白いと思っています。


まとめ

結論として、行政書士にとって最も効果的なのは、マーケットインとプロダクトアウトを融合させたアプローチです。

まず、顧客の困りごとや不安に耳を傾ける

これがマーケットインの姿勢です。

そして、その表面的なニーズの背後にある真の課題を専門家の目で見極め、顧客が気づいていない解決策や必要な手続きを提案する

これがプロダクトアウトの強みです。

顧客は「何が分からないかも分からない」状態であることが多いため、行政書士が専門知識に基づいて能動的に提案していくことが、真の顧客満足につながります。

そして目指すべきは「真のプロダクトアウト」サービスで行政書士業界に革命をもたらしてください。


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