【怖い話①】はじめての金縛り。スキー旅行で見た、天井のおじさんと笑顔の友達
夏になってきたきたので、ちょっとだけ怖い話をしたいと思います。
人生で初めて、本格的な金縛りにあった日の出来事です。
高校時代、女友達と初めてスキー旅行へ行きました。
友達が駅前でもらってきたパンフレットには、ゲレンデに恋したい若者たちと、木のぬくもりあふれるペンションのような素敵な宿が載っていました。
しかし
バスを降り、目の前にあったのは雪に埋もれたボロボロの民宿。
「これ、ホントにあの写真の宿ですか?」と、パンフを何度も見直したくなるほどの見事な写真詐欺です。
通された部屋は狭く、二人分の布団を敷いたらほぼ満室でした。
それでも女子高生、スキーの後は部屋で恋バナや学校の話でキャッキャと盛り上がり、スキー疲れと笑い疲れで眠りにつきました。
そして深夜
目が覚めた時
身体は全く動かなくなっていました。
仰向けでガッツポーズをしたような腕の形のまま、指一本動かせない。
そして理由のないドス黒い恐怖が広がってきました。
「これは、まずい…」
そっと目を開けると、真っ暗な部屋、その天井の角に中高年のおじさん2人がぼんやり見えました。
2人とも、首から上だけ
青白く浮かびながら、じーーーっとこちらを見下ろしています。
ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
と叫んだが、声は出ない。
助けを求めようと隣の友達へ目線を送ると、寝ながらわたしの方へ身体を向け笑っていました。
ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(本日2回目)
当時、「霊は強気で追い払え!!」と聞いたことがあったので、心の中で必死に叫びました。
「ふざけんな! あっち行け!」
何度か念じても状況は変わりません。
どうしたらいいかわからず、毎日祖母が仏壇の前で唱えていたお経を思い出し、心の中で一生懸命唱え始めました。
いつの間にか眠ってしまったようで、気づいたら朝になってました。
初めてのスキー旅行の思い出は、金縛りと、おっさん二人と、笑っていた友達の顔しか残りませんでした。
