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「そのBackup、正しく復元できますか?」を書いてみた

おはようございます、かーでぃです。
本日は4月4日(土)。つまり、技術書典20オンラインマーケット開幕の1週間前です。
かーでぃらぼとして、年2回の稼ぎ頑張り時❣
ということで、ここからしばらくは全力でアフターファイブをがんばっていきます!!(笑)

2026/5/28追記
第12回刺され!技術書アワードの最終21作品に、本書がノミネート致しました🙌


そのBackup、正しく復元できますか?

表表紙

バックアップは「あるだけ」で安心できるのか

バックアップがあるという事実だけで、安心してしまっていませんか?
多くの現場では「バックアップを取ること」自体が目的になり、本来最も重要であるはずの「いざという時に戻せるかどうか」が見落とされがちです。

実際には、いざ復元しようとしたときにファイルが壊れていたり、必要な世代が残っていなかったり、権限不足でアクセスできないといった問題が発生することがあります。

また、そもそも復元手順が不明確で時間がかかり、業務再開が大きく遅れるケースも少なくありません。バックアップは取得して終わりではなく、確実に復元できる状態まで担保して初めて意味を持つのです。

こちらの図は、ランサム被害にあった会社のアンケート結果です。バックアップを取得しているにも関わらず、バックアップが利用できない組織が大多数を占めているのがわかります。

引用先:そのBackup、正しく取得できますか?

その安心、本当に検証しましたか?

「バックアップはあるから大丈夫」と言い切れる状態でも、その安心は本当に検証されたものでしょうか。実際の現場では、バックアップの取得状況だけを確認し、復元テストまで実施していないケースが少なくありません。
しかし、いざ障害やランサムウェア被害が発生した際、初めて復元を試みて失敗するという事例は後を絶ちません。復元できるかどうかは、実際に試してみなければ分からないものです。

本当の安心とは、「いつでも戻せる」と自信を持って言える状態を検証によって裏付けることにあります。


バックアップがあったのに、地獄を見た話

ランサムウェア、その日突然すべてが止まった

前職時代の実話です。ある日、突然すべてが止まりました。サーバにアクセスできない、ファイルが開けない。状況を確認するうちに、ランサムウェア感染が発覚します。バックアップはありました。しかし、すぐに復旧できる状態ではなく、古い環境を引っ張り出し、別サーバを経由し、ネットワーク越しにデータを戻すという想定外の対応が続きました。思うように進まない復旧作業と、迫る業務停止のプレッシャー。

バックアップがあっても、すぐに戻せるとは限らない。その現実を、身をもって思い知らされることになりました。

バックアップはあった。でも最新の状態に戻せなかった

バックアップはあったのですが、最新の状態まで戻すことはできませんでした。中には完全に失われたデータもあります。個人で管理していたファイルなどはバックアップもなく、完全にロストでした。

実はバックアップ時のエラーは見ていた「つもり」でした。正しく終わっているか、終わっていないか、朝出社した際のハードの状態を見て判断していたのですが、正しくは管理画面上にエラーがないことを確認しなければなりませんでした。

もっというのであれば、定期的な復元テストまで行い、正しく復元できることを確認しなければ、バックアップの意味はないのだと知りました。

“戻せる状態”をつくるという考え方

バックアップは“守る設計”まで含めて考える

バックアップは「取ること」だけでなく、「守ること」まで設計に含めて考える必要があります。ランサムウェアはバックアップも狙うため、同じ権限やネットワーク上に置かれたデータは簡単に巻き込まれてしまいます。

そこで重要になるのが、イミュータブル(変更不可)やエアギャップ(隔離)といった考え方です。削除や改ざんができない状態をつくり、攻撃の影響範囲を限定することで、いざという時に“残っているバックアップ”を確実に守ることができます。

最後に必要なのは「復元できる」という証明

バックアップの価値は、「あること」ではなく「復元できること」で初めて証明されます。しかし多くの現場では、取得状況の確認だけで安心してしまい、実際の復元テストが行われていません。いざ障害やランサムウェア被害が発生したとき、初めて復元を試みて失敗する。そんな事態は決して珍しくありません。

復元する際の懸念点はないですか?

重要なのは、定期的に復元テストを実施し、「いつでも戻せる」と言い切れる状態を維持することです。その積み重ねこそが、本当の意味での“備え”になります。

最後に

まずは身近なファイルを一つだけ、テストで復元してみてください。 その小さな成功体験の積み重ねが、いざという時のパニックを静寂に変え、あなたを、そ してあなたの会社を守る「最強の盾」となります。

「その Backup、正しく復元できますか?」

この問いに対し、あなたが迷いなく「はい」と答えられる未来が来ることを、心より 願って止みません

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