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ゲムマ2025春『ムジカク人狼』初出展と早期完売について


自己紹介

 ボドゲ制作サークルタロ大所属のけんてぃと申します。
2025年時点で大学4年生で研究とボードゲームに日々勤しんでいます。ボードゲーム歴は2年前タロ大に所属してからなので歴は浅く、一番好きなボードゲームはオインクゲームズ様の『マスクメン』です。


 今回は『ムジカク人狼』の早期完売理由と初出展の感想を述べようと思います。よろしくお願いします。また、個人の主観であるため、間違った内容が含まれている可能性があります。あらかじめご了承ください。

ムジカク人狼とは?

 『ムジカク人狼』とは、自分が人狼かわからない1日で終わる人狼ゲームです。ゲームマーケット2025春に140部完売しました。以下にこのゲームの特徴を2つ挙げたいと思います。

出典:ゲームマーケット公式

他の人狼と違う点①自分が人狼かわからない

 『ムジカク人狼』と名前の通り、自分が人狼かわかりません。このゲームでは2枚の役職カードに書かれた数値の合計値が最も高い人が人狼になります。

他の人狼と違う点②夜の時間がない

 通常の人狼ゲームでは夜の時間があります。夜の時間に人狼や占い師は密談したり、能力を使用したりしますが、このゲームでは夜の時間がないため、待ち時間がないのが特徴です。能力は昼の時間(議論中)に使用します。

ムジカク人狼が売れた理由

 そもそも早期完売は出展者が売り上げ見込みを見誤ったといえますので、良いことではないです。ただ、出展者の予想よりも人気であったといえるのでそこには売れた理由があるはずです。それを自分なりに考えてみます。

ボードゲームにも「タイパ」が求められる時代

 現在の世の中は「タイパ」が求められています。それはボードゲームにもいえると思います。インストが短く、プレイ時間が短いゲームが売れている印象がありました。

出典:タイパ至上主義シリーズ 様

出典:イブインク 様

軽量級ボードゲームはメカニクスが命

とはいえ現在のインディーボドゲのほとんどが軽量級でしょう。その中でも売れたゲームはわかりやすく、斬新なメカニクス(アイデア)があるボードゲームではないでしょうか。

出典:HEY! 様

出典:ロクジゾー 様

ゲームマーケットは1か月前から始まっていた?

 ゲームマーケット2025春の出展ブース数は1000を超え、ゲーム数も数千とある中で自分のゲームを見つけてもらう必要があります。当日の声掛けも重要ですが、事前宣伝が非常に意味があったと思います。タロ大では、ゲムマの1か月前からXにて、宣伝をおこなっていました。ムジカク人狼の名前が広まった理由として、ルールのわかりやすさ宣伝数の多さがあると思います。

出典:タロ大

自分が人狼かどうかわからないメカニクス

 ムジカク人狼の根本は「自分が人狼かどうかわからない」です。このメカニクスはシンプルながら今までにないもので皆さんの目に留まったのではないかと思います。

アイデアはそこら中に落ちている

 現在、ボードゲームは飽和状態で、旧作も大量にあり、新作も毎年多く出てくる中、アイデアが被らないのは非常に難しいです。そもそもアイデアを思いつくこと自体難しいものです。実際に自分がどうやって『ムジカク人狼』のメカニクスを思いついたのかを述べようと思います。

自分には才能がないことを自覚する

 ボードゲームにかかわらず、なにかを創ろうと思ったとき、その他の制作者全員に負けています。自分は制作歴0日で他の人は制作歴1年や10年などです。様々なボードゲームに触れて、様々なボードゲーム制作者様と会話、テストプレイをして知識を吸収しましょう

A+B+α で新しいアイデア

 既存の作品を複数合わせ、さらになにかを加えることで新しいボドゲになります。『ムジカク人狼』は『ワンナイト人狼』『人狼ドッチ?』『ワードウルフ』から大きな影響を受けています。しかしながら、他作品とは差別化できており、それぞれの面白さがあります。

人狼ゲーム比較表

『ムジカク人狼』は、『ワンナイト人狼』から墓場を、『人狼ドッチ?』からは複数枚の役職を、『ワードウルフ』からは自分が人狼かどうかわからない点を参考にし、議論中に役職が使えるという要素を加えて完成しています。一つ一つは既存のアイデアでも組み合わせれば今までにないアイデアになります。

参考:朝日ねこ 様
同人ゲームのルールの類似性について。参考とパクリの境界線

最後に

売れていないゲームはつまらないゲームではない

 「売れているゲーム」が「面白いゲーム」であるとすると、対偶法から、「つまらないゲーム」は「売れていないゲーム」でしょう。ただ、「面白いゲーム」が「売れているゲーム」ではないですし、「売れていないゲーム」が「つまらないゲーム」ではありません

全てのボードゲーム制作者様に敬意をもって

 今回の記事では軽量級が売れやすいという風に述べましたが、これはあくまで部数のことであり、売り上げではみていません。重量級はだめ!と言っているわけではないことをご理解ください。自分も重量級のボドゲが大好きですが、残念なことに人類全員がボードゲーマーではありません。売れるゲーム、売れないゲーム、軽量級、重量級問わず全てのボードゲーム制作者様に感謝して今後もボードゲームをプレイしていきたいと思います。


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