大きな声と小さな声
大きな声が聞こえる。
キラキラ輝いている人たち、
キラキラになんて興味がないのだ、という大きな声。
大きな声、まばゆいほどに、光の要素しかないその声が
なぜか心の表面をひっかいていく。
小さな声が聞こえない。
身体の痛みをじっとこらえて、リハビリに耐える母の声。
教師たちに「お前が悪い」と追い詰められ、転校したあの子の声。
何も言わず、だまって種をまくあの人の声。
小さな声、かき消され、誰の耳にも届きそうにない声が、
なぜかどうしようもなく愛おしい。
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