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子どもの見え方が少し変わる、もうひとつの視点|前編


子育てをしていると、

「どうして、うちの子はできないんだろう」

と思ってしまうことがあります。

朝の準備が進まない。

宿題に取り組めない。

何度言っても同じことをする。

友達とのトラブルが多い。

気持ちをうまく言葉にできない。

切り替えることが苦手。

毎日の生活の中で、
そんな場面が続くと、

「どうしたらできるようになるんだろう」

と考えるのは、自然なことです。

親としては、

少しでも困らないようにしてあげたい。

できることを増やしてあげたい。

この先、苦労しないようにしてあげたい。

そう思っているからこそ、

「できないこと」が
気になってしまうのだと思います。

だから、

「また、できないところを見てしまった」

と、自分を責めなくて大丈夫です。

それだけ、
お子さんのことを大切に考えているということでもあります。



でも、

そんなときに、

もうひとつだけ
持っていてほしい視点があります。

それは、

「できないことの裏側には、何があるんだろう?」

と考えてみることです。



「困った行動」の中に、その子らしさが隠れていることがある

たとえば、

何度も同じことを質問する子。

「さっきも言ったよ」

「何回聞けばわかるの?」

そんなふうに思ってしまうこともありますよね。

でも、

その子はもしかしたら、

「もっと知りたい」

「よくわかりたい」

という気持ちが、とても強いのかもしれません。

もちろん、
同じ質問が続くことで生活に困るなら、対応を考える必要があります。

でも、

「困る行動」と「知りたい気持ち」は、同じものではありません。



好きなことを始めると、
なかなかやめられない子もいます。

「もう終わりって言ったでしょ」

「いつまでやってるの?」

と、つい声をかけたくなるかもしれません。

でも、

その子には、

好きなことに深く入り込める力があるのかもしれません。

夢中になれる。

集中できる。

自分の好きなものを大切にできる。

そんな力が、

「切り替えが苦手」という困りごとの裏側にあることもあります。



周りの子と少し違う行動をする子もいます。

集団の中で同じように動けない。

みんながやっていることに参加しない。

自分のやり方を大切にする。

そんな姿を見ると、

「どうしてみんなと同じようにできないんだろう」

と思ってしまうことがあります。

でも、

その子には、

その子なりの感じ方や考え方があるのかもしれません。

みんなと同じではない。

だからといって、

それだけで「悪い」わけではありません。



「直す」だけが、子どもを見る方法ではない

もちろん、

「困っていることは、そのままでいい」

ということではありません。

困っているなら、

環境を変える。

伝え方を工夫する。

見通しを持てるようにする。

できる方法を一緒に探す。

必要な支援につなげる。

そうしたことは、とても大切です。

でも、

子どもの困りごとを考えるときに、

「どうしたら直る?」

という視点だけになってしまうと、

その子が持っているものを
見落としてしまうことがあります。

だから、

「どうしたらできるようになる?」

と考えるのと同時に、

もうひとつ、

「この子は、何が得意なんだろう?」

と考えてみてほしいのです。



たとえば、

宿題はなかなか進まない。

でも、好きな図鑑なら何時間でも読んでいる。

友達との会話は苦手。

でも、小さな変化にはすぐ気づく。

片づけは苦手。

でも、自分の好きなものの場所はしっかり覚えている。

落ち着いて座ることは苦手。

でも、興味を持ったことにはすぐ行動できる。

一つの場面だけを見れば、

「できないこと」に見えるかもしれません。

でも、

少し視野を広げてみると、

そこには、

その子の「好き」や「得意」。

そして、

その子らしさが見えてくることがあります。



子どもは、

「できないこと」だけで
できているわけではありません。

苦手なこともある。

困ることもある。

うまくいかないこともある。

それと同時に、

好きなことがある。

得意なことがある。

夢中になれることがある。

人とは違う感じ方がある。

その子だけのペースがある。

その子だけの素敵なところがある。



だから、

「できないこと」を見つけたとき、

その反対側にあるものも、
一緒に見つけてあげてほしいと思います。

「この子の中には、どんな素敵な力があるんだろう?」

その問いを持つだけで、

昨日までと少し違う角度から、
お子さんを見ることができるかもしれません。

そして、

子どもの見え方が変わると、

親の心も少し変わることがあります。

「またできなかった」

ではなく、

「この子には、こんなところがあるんだ」

と思える瞬間が増えていく。

それは、

子どもを変えることとは少し違う、

親子の関係を楽にしていくための、
小さな一歩なのかもしれません。




では、

実際にどうやって、

子どもの「素敵なところ」を見つけていけばいいのでしょうか。

後編では、

今日からできる
「子どもの強みを見つける3つの視点」


について、

一緒に考えていきます。🌿

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