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1歳半、息子が自分で絵本を選ぶようになった|今夢中になっている13冊

少し前まで、絵本は私が選んでいました。
本棚から一冊取って、息子の前で開く。

息子は絵を見たり、ページをめくったり、ときには途中でどこかへ行ってしまったり。
それでも、同じ本を何度も読んできました。

一歳半になった今、そんな絵本の時間に小さな変化が起きています。

息子が、自分で本棚へ行くようになりました。
読みたい本を選び、両手で抱えて私のところまで持ってきます。

まだ「これを読んで」とはっきり言葉にできなくても、本を差し出す姿を見れば分かります。

「今日は、これがいい。」

はいはいから二足歩行になり、両手が自由になったことで、息子は自分の好きなものを自分で運べるようになりました。

この姿を見ながら改めて感じたのは、子どもは自分が今夢中になりたいものを、自分でちゃんと知っているということです。

私が「これを読もう」と決めるよりも、息子が選んだ一冊のほうが、その時の興味を教えてくれることが増えました。

以前、「子どもは自分が伸びたい方向を知っている」ということについて書きましたが、この頃から私は、絵本選びもその延長線上にあるのだと思うようになりました。
「暇」が子どもを育てる。主体性は、退屈な時間から生まれる。

歩けるようになったことと、絵本を選べるようになったこと。
一見別々の成長のようで、実はつながっているのかもしれません。

今回は、そんな一歳半の息子が、今自分で選んで持ってくる絵本をまとめました。

「一歳半には、どんな絵本がいいんだろう」と探している方に、わが家の一例として届いたらうれしいです。

1歳半の絵本は、「読む」から「参加する」へ

一歳半の息子を見ていると、今夢中になる本には、いくつか共通点があります。

  • 繰り返しがある

  • 体を動かせる

  • 指差しやまねっこができる

  • 自分で仕掛けを確かめられる

  • 日常生活とつながっている

ただ話を聞くだけではなく、息子自身が絵本の中に入っていける本です。
「読む」というより、一緒に遊ぶ。

私が言葉を投げると、息子が指差しや表情、動きで返してくれる。
少しずつ、親子のラリーが続くようになってきました。
この「ラリー」が増えるほど、私は息子が何に笑い、どこで立ち止まり、何を面白いと思っているのかが少しずつ分かるようになってきました。

絵本を読んでいるというより、絵本を通して息子の世界を覗かせてもらっている感覚です。
「非認知能力とは?親の関わり方を考えさせてくれた一冊」

『かおかお どんなかお』

いろいろな顔の表情を楽しめる絵本です。

「かおに はながひとつ」のページでは、自分の鼻を指差してケラケラ笑います。
以前はただ絵を見ていたのに、今は絵本の顔と自分の顔がつながっているようです。

一緒に読むと、うれしい顔、悲しい顔、怒った顔をまねして遊べます。
絵本を読みながら、息子が自分の顔や感情に気づいていく。

そんな時間も面白い一冊です。

『いただきまーす』

ごはんの準備から始まる、生活に近い絵本です。
最後の「いただきまーす」では、息子も一緒に手を合わせます。

絵本で見たことを、そのまま食卓でもやっている姿を見ると、絵本と日常は息子の中で別々ではないのだと感じます。

生活習慣を覚えさせるためというよりも、いつもの食事がもっと楽しくなる本です。

『あなあきかくれんぼ のりものなあに?』

穴の向こうに、乗り物の一部が見える仕掛け絵本です。

少しだけ見えている形から、「何だろう」とページをめくる。
電車が出てくると、「でんしゃ!」と大興奮します。
答えを知っているページでも、何度も同じように喜びます。

大人にとっては一度分かれば終わりでも、子どもにとっては、分かっていることをもう一度確かめるのも楽しいのでしょうね。

『はみがきあそび』

「ごしごし」と言いながら、歯磨きのまねをするようになった絵本です。
実際の歯磨きでは嫌がることがあっても、絵本の中では楽しそうに参加します。

「歯磨きをさせなければ」と構えるよりも、まずは遊びの中で出会っておく。
すると息子の中に、「知っている」「やったことがある」という感覚が少しずつ育っていくように感じます。

“やらせる”よりも、“やってみたくなる”きっかけをつくってくれる一冊です。

『かたちが ぱぱぱ』

0歳のころから長く楽しんでいる仕掛け絵本です。
本を傾けると、丸や三角などの形が動き、別の形に見えてきます。

一歳半になると、自分で絵本を傾けて、仕掛けが変化する様子を確かめるようになりました。

以前は私が動かして見せる本でした。
今は息子が自分で試す本になっています。

同じ一冊でも、成長によって遊び方が変わっていくことを教えてくれました。

『つつつつつー』

指で線をなぞりながら楽しむ絵本です。

私が指を動かすのを見ているだけだったころから、今では自分の指で触れようとするようになりました。

目で見るだけではなく、指先も使う。
親子で同じ線を追いかける。

言葉がまだ少ない時期でも、一緒に一つのものをたどるだけで、ちゃんとやり取りになります。

『だるまさんと』

だるまさんシリーズの中で、今一番よく持ってくる一冊です。

体を左右に揺らしたり、登場する動きをまねしたり。
最後の「やったー!」では、息子も満面の笑みになります。

この本を読むときは、座って静かに読むというより、親子で一緒に動いて笑う時間です。

絵本はじっと見るもの、という大人の思い込みを軽やかに崩してくれます。

『おつきさまこんばんは』

小さいころから読んでいる、わが家の定番です。
今でも裏表紙のおつきさまの「べー」が大好きで、毎回笑います。

内容をすっかり知っているのに、何度読んでも同じところで笑う。

子どもにとって、お気に入りの絵本は、新しい刺激をもらうものだけではないのでしょう。

「次に何が起こるか分かる」という安心も、絵本の楽しさの一つなのだと思います。

『きんぎょが にげた』

「探す」という遊びが楽しくなってきたころに、ぐっと反応が変わった一冊です。

「きんぎょ、どこかな?」と声をかけると、ページをじっと見つめます。
見つけたときの、少し誇らしげな顔。

以前は絵を眺めていただけだったのに、今は目的を持ってページを見ています。
私はつい「集中力がついた」と評価したくなりますが、息子にとっては、ただ探すことが面白いのでしょう。

その夢中になる目を、邪魔せずに眺めたいと思います。

『あかあかくろくろ』

はっきりとした色使いで、0歳のころから読んできた本です。
赤ちゃん向けの本だから、そろそろ卒業かなと思うこともあります。

けれど、息子は今でも自分で選んで持ってきます。
大人が「もう小さい子向け」と決める必要はないのかもしれません。

今の息子には、今の息子なりの見方や楽しみ方がある。
子どもが選ぶうちは、何度でも一緒に読みたいと思っています。

『しろくまちゃんのほっとけーき』

少しずつ、物語の流れも楽しめるようになってきました。
特に好きなのは、ホットケーキが焼けていく場面です。

「ぽたあん」「どろどろ」「ぴちぴちぴち」と、焼ける様子をじっくり眺めています。

『きょうのおやつは』

鏡のようなページを使って、立体的な世界が広がる仕掛け絵本です。
息子は自分で本を開き、角度を変えながら、じっと眺めています。

私が隣にいなくても、自分で確かめ、自分なりに楽しんでいることがあります。
「読んでもらう本」だった絵本が、「自分で遊ぶもの」にもなってきた。
その変化を感じる一冊です。

そして、この絵本は後になってもう一度、私に驚きをくれました。

パンケーキを焼いているとき、息子が「まだ食べられないよ。」とぽつり。
その瞬間、『きょうのおやつは』の一場面を思い出していたのだと気づきました。

子どもの頭の中では、昨日読んだ絵本と今日の出来事が一本につながっている。
そんな瞬間を見せてもらえるのが、読み聞かせの一番好きなところです。

『ぎゅうってだいすき』

「ぎゅう」のページになると、本当に抱きついてきてくれます。
絵本の中の言葉が、そのまま親子の動きになる。
抱きしめられるたびに、私もこの本が大好きになります。

子どものために読んでいるつもりが、親の方が幸せにしてもらっている。
そんな一冊です。

子どもが選んだ本から、今の興味が見えてくる

大人が絵本を選ぶときは、

「言葉が増えそう」
「生活習慣が身につきそう」
「知育に良さそう」

と、何かしらの目的を考えます。

けれど、息子が本を選ぶ理由は、もっと自由です。

一緒に動けるから。
いつものところで笑えるから。
電車が出てくるから。
仕掛けが不思議だから。
抱きしめてもらえるから。

子どもが本棚から選ぶ一冊には、そのときの「好き」が表れています。

だから最近は、私が何を読ませたいかよりも、
「今日は何を選ぶのだろう」
と見るのが楽しみになりました。

私は最近、「何を好きになってほしいか」を考えるより、「今、何に心を動かしているんだろう」と観察する時間のほうが大切なのではないかと思っています。

子どもが選ぶ一冊は、「今この子が育てている世界」を教えてくれる小さなヒントなのかもしれません。

おわりに|絵本は、子どもの世界を覗かせてもらう時間

同じ絵本を読んでいても、0歳のころと一歳半の今では、反応がまったく違います。

見るだけだった本を、自分で動かす。
聞くだけだった言葉を、声や仕草で返す。
私が選んでいた本を、自分で選んで持ってくる。

絵本を通して見えていたのは、本の内容だけではありませんでした。

「今、この子は何が好きなのだろう」
「どこを面白いと思っているのだろう」

そんな息子の世界を、少しだけ覗かせてもらっていたのだと思います。

一歳半になり、親子のラリーは少しずつ長くなってきました。

次はどの本を持ってくるのか。
同じ本に、今度はどんな反応をするのか。

一冊の絵本を間に挟みながら、これからも息子の「好き」を見つけていきたいと思います。

以前は、「どんな絵本を読めば賢くなるのだろう」と考えていました。

今は少し違います。
「今日はどんな世界を見せてくれるんだろう。」
そんな気持ちで本を開くようになりました。

絵本は知識を与えるものではなく、子どもの世界を一緒に旅するための入口なのだと思っています。

だから今日も私は、本棚ではなく、息子の目線を見ながら、次の一冊を待っています。

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