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【コーチング】なぜスリに気がつかないのか——ロックオン・ロックアウトの原理

こんにちは!Kenです。

今日は「ロックオン・ロックアウト」という原理についてお話しします。

「なぜスリは気づかれずに財布を盗めるのか?」「なぜプロの格闘家でも、来ると分かっているパンチで意識が飛ぶのか?」——実はこの2つ、同じ原理で説明できるんです^_^


ロックオンすると、それ以外がロックアウトされる

以前、スコトーマ(心理的盲点)の原理について解説しました。

人はすべての情報を認識することはできず、ごく一部の情報だけを認識して、それをリアリティとして感じている——という話でしたね。

これを別の言葉で言い換えたのが、ロックオン・ロックアウトです。

何かにロックオン(照準を固定)した瞬間、それ以外のすべてがロックアウト(締め出し)される。つまりスコトーマになる。

言い換えると——何かに集中するということは、それ以外の選択肢を排除しているということなんです。

集中は良いことだと思われがちですが、構造上、必ず「見えなくなるもの」とセットである。ここがポイントです。


スリはこの原理の「プロ」

この原理を巧みに使っているのが、スリです。

スリの手法はいろいろありますが、基本はどれも同じ。何かに意識を集中させている間に、物理的に財布や貴重品を盗む

話しかける、ぶつかる、何かを見せる——ターゲットの意識をどこかにロックオンさせれば、それ以外は自動的にロックアウトされます。ポケットへの接触すら、スコトーマの中に消える。

すられた側が気づけないのは、注意力が無いからではありません。人間の認識の仕組み上、ロックオンした瞬間に必ず盲点が生まれるからです。

つまりスリは、腕力ではなくマインドの原理を使った技術なんですね。


格闘技:「見えているパンチ」では意識は飛ばない

もう1つの例が格闘技です。

試合開始のゴングが鳴った時点で、「相手から攻撃が来る」ことは分かりきっていますよね。

それにもかかわらず、打撃をもらって意識が飛んでしまうことがある。

実は、見えているパンチをもらっても、そこまでのダメージにはならないとよく言われています。意識が飛ぶのは、想定外のパンチ——脳が準備できていない一撃をもらったときです。

だから選手は、フェイントを混ぜ、独自のリズムやパターンで攻撃を組み立てます。「次もパンチだな」と相手がロックオンした瞬間、キックを放つ。相手のロックオンを利用して、ロックアウトの死角に打ち込むわけです。

攻撃が来ると分かっていても、これです。「用意スタート」の合図すらないスリが気づかれないのは、当然とも言えますよね^^;


武術:「スタートの合図」がない世界で磨かれた技

さらに視点を広げると、武術の世界もこの原理の上に成り立っています。

武術がスポーツと違うのは、元々命をかけた戦いの世界だったこと。「今からスタート」の合図がありません。いつ、どこから攻撃が来るかわからない。

つまり、特定の何かにロックオンし続けること自体が命取りになる世界です。常にあらゆることを想定して備える——その制約の中で磨かれてきたのが武術の技なんですね。

私自身も武術をやっていた経験がありますが、この「一点に囚われない」という感覚は、マインドの使い方そのものだと感じます。


日常のあらゆる場面で起きている

スリ、格闘技、武術——と並べましたが、この原理は人間のマインドが関わるあらゆることに働いています。

仕事の締め切りにロックオンしている間、家族との時間がロックアウトされていたり。

目の前の問題にロックオンしている間、すぐ隣にある解決策がロックアウトされていたり。

過去の失敗にロックオンしている間、未来の可能性がまるごとロックアウトされていたり——。

集中そのものは悪ではありません。ただ、「自分がいま何にロックオンしているか」に自覚的であること。これが大事です。

このテーマ、実はさらに深く展開できるのですが——長くなるので、続きはまたこのシリーズで話していきますね笑

また記事を書きます!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました✨

【今日のワーク】
今日1日のどこかで、「いま自分は何にロックオンしているだろう?そして何がロックアウトされているだろう?」と自分に問いかけてみてください。それだけで、見える世界が少し広がります。

P.S.

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