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「また来るから…」


兄はがん治療中。現状況を想像すると長距離運転は心配だったので 、今年の帰省は無理しなくてもと伝えたけれど、
先月 予定通り 兄が、グループホーム入居の母に会いに来た。  

帰省する前に兄と交わした
メールに
とても心が傷んだ。

体力あるうちに  
最後になるかもしれないし…    って…


暫くぶりに会った兄は見るからに弱っていた。抗がん剤での脱毛、併発している糖尿病の影響もあるのか 顔や首などに数多くホクロのような斑点など皮膚のダメージも見られた。

元々 無口な兄は、母と会っても自分から言葉は多く交わさず、私と母の会話を穏やかな表情で聞いていた。数十分面談し帰る時に、兄はいつからか 最後にいつも 母の手を握って

「 また 来るから…   」と
言葉をかけて別れる。


今回ほど この言葉が辛く思えたことはない。母は初期程度の認知症があり、兄のことは理解しているようで ここ数年は 叔父(母の弟)の名前と間違える。それもちょっと悲しいことだけど、兄が母と会うのも もしかしたら… なんて考えたらもっと内心辛くてたまらなかった。 今年の帰省には特別な思いもあり、写真だけはと 母と兄の写真を撮った。

母と兄のツーショット写真。
ときどき見ては、
来年も会えることを願って  
祈りの日々。





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