暗記のコツ完全版|連想・分散学習・一夜漬けの是非
ブレインハック仕事術オタクのけんじです。暗記のコツを探している人の多くは、根性で覚え直そうとして挫折します。でも記憶は根性ではなく、脳の仕組みから逆算すれば短時間でも定着させられる。資格試験を3つ通してきた僕が、実際に効いた暗記術だけをまとめます。
暗記のコツを読み込む前に、自分の記憶力そのものを1分で測っておくと、どこを補強すべきかが一発でわかります。
まず知っておきたいのが、人間が一度に保持できる情報量はごくわずかだということです。短期記憶やワーキングメモリの容量は驚くほど小さく、覚えたそばから消えていくのが正常です。
短期記憶: 数十秒で消える一時保管。ここに詰め込むだけの暗記は必ず失敗する
ワーキングメモリ: 情報を一時的に操作する作業台。ここが狭いと丸暗記がすぐ溢れる
僕が簿記の勘定科目を覚えていた頃、10個並べただけで前半を忘れる自分に絶望しました。でもそれは能力不足ではなく、脳の仕様です。仕様を責めても意味はなく、仕様に合わせて情報を渡す。それが暗記のコツの出発点でした。
暗記で一番コスパが高いのが分散学習です。同じ時間勉強するなら、一気にやるより日をまたいで小分けにするほうが定着率が跳ね上がります。
まとめて3時間より、30分×6日のほうが長期記憶に残る
「そろそろ忘れそう」なタイミングで復習すると、記憶が一段深く固定される
僕はTOEICの単語を、覚えた翌日・3日後・1週間後の3回だけ見直すルールにしました。毎日全部を回す必要はなく、忘れかけを叩くだけ。1日20分を6日、合計2時間しか使っていないのに、以前まとめて半日かけていた頃より模試の語彙スコアは20点近く伸びました。分散学習は社会人のように時間がない人ほど効きます。通勤の往復10分ずつでも成立するのが強みです。
読み返すだけの暗記は、実は一番弱い。ページを眺めると覚えた気になりますが、テストで出てこない。効くのは思い出す練習、いわゆる想起練習です。
教材を閉じて、白紙に思い出せるだけ書き出す
答えを見る前に必ず自分で一度うなる。この「うなる時間」が記憶を強くする
僕はIT資格の勉強で、章を読んだら本を閉じて用語を口に出す方式に変えました。読むだけで済ませていた頃は模試で6割止まりでしたが、この閉じて思い出す一手間を足しただけで8割を超えるようになりました。思い出せない悔しさが刺さって、次は忘れない。楽な暗記ほど残らず、少し苦しい想起ほど定着するというのが体感です。
数字や記号のように意味のない情報は、そのままでは脳に引っかかりません。そこで使うのが連想と場所法です。
連想: 覚えたい単語を既に知っている物語やイメージに結びつける
場所法: 自宅の玄関・廊下・キッチンなど慣れた道順に情報を置いて、歩きながら思い出す
僕は歴史の年号がどうしても覚えられず、通勤路の信号やコンビニに事件を割り当てました。歩くだけで順番に思い出せる。無味乾燥な暗記ほど、ばかばかしいくらい派手なイメージにするのがコツでした。
一夜漬けは全否定されがちですが、僕は条件つきで肯定します。翌日の試験を乗り切るだけなら、短期記憶に一気に載せる一夜漬けは有効です。
有効: 明日だけ必要な暗記。詰め込んで、寝て、朝に見返す
無効: 来週も再来週も使う知識。一夜漬けは寝て数日で消える
僕も学生時代は一夜漬けで何度も助かりました。ただし翌週には跡形もない。だから資格や語学のように積み上げる暗記では、一夜漬けを分散学習に切り替える。短時間で終わらせたい気持ちはわかりますが、使う期間で手法を変えるのが大人の暗記術です。
根性ではなく、脳の仕組みに沿って情報を渡す。それだけで暗記は驚くほど楽になります。要点を整理します。
短期記憶とワーキングメモリは狭い。詰め込みは前提から間違い
分散学習と想起練習で「忘れかけ」を叩き、連想と場所法で意味を与える
一夜漬けは翌日限定で有効。積み上げる知識には分散学習を使う
暗記が得意か苦手かは、記憶力やワーキングメモリの個人差にかなり左右されます。一度きりの手応えより、何日か記憶や集中のスコアを測って記録すると、自分がどの時間帯に覚えやすいかのリズムが見えてきます。今日のコンディションを残しておくと、暗記の設計がぐっと楽になります。
