【児発スタッフの会話から学ぶ】鉄棒で体が反り返る原因は?反射の影響と支援の工夫
■ 指導員同士の会話
A指導員:
「今日、年長さんと鉄棒の前回りを練習してたんだけど…途中で体が反り返るようになっちゃって。緊張してる感じもあったけど、あれって原始反射が出てるのかな?」
B指導員:
「うん、その可能性あるね。反り返りなら“モロー反射”より、“緊張性迷路反射(TLR)”の方が影響しやすいよ。」
A指導員:
「へえ…モロー反射じゃないんですか?」
B指導員:
「モローは“ビクッとする・抱きつく”ような驚き反応が中心で、[継続して反る姿勢]とはちょっと違うんだよね。鉄棒みたいに頭の位置が変わる動きだと、TLRが出やすいんだよ」
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■ 解説:鉄棒中の「反り返り」と原始反射の
関係
鉄棒の前回りは
・頭を下げる
・重力に逆らう
・握る・支える
・高さへの恐怖
・体幹の安定
といった、多くの感覚統合を必要とする運動です。そのため 未統合の原始反射が出やすい場面 でもあります。
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◎ 反り返りと関連しやすい原始反射
● ① 緊張性迷路反射(TLR)
・頭が後ろに反れると、体も伸展方向に入る
・頭が前に出ると屈曲(丸まる)が入りやすい
→ 前回りは “頭を入れる・体を丸める”
が必要なので、TLRが残っていると
反りやすい。
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● ② 脊椎ガラント反射
・緊張すると体側が反りやすい
・腰が反る姿勢になりやすい
→ 鉄棒の不安や緊張で反射が出る
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● △ ③ モロー反射
・驚きや落下の不安で一瞬ビクッと伸展
→収縮
・継続した反り返りとは少し異なる
→ 今回のケースはモローよりTLRが
説明しやすい。

→ 鉄棒で「頭を入れた瞬間に反る」のは 反射的パターンの可能性が高い。
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■ 児発でできる支援の工夫
🟦 1. 頭を丸める感覚づくり
・前転姿勢をキープする練習
・「おへそを見る」を合言葉にする
・マットで背中を丸くする遊びを取り入れる
🟦 2. 鉄棒の準備運動
・短時間のぶら下がり
・膝抱えのぶら下がり(屈曲を促す)
・少しだけ頭を入れる補助練習
🟦 3. 声かけによる姿勢誘導
・「背中まーるく」
・「おだんごの姿勢」
・「小さくなるよ」
→ 視線がおへそに向くと自然に屈曲が入り、反り返りが軽減。
🟦 4. 握りへの安心感
・握力が弱い子にはタオルを巻いて太くする
・まずはぶら下がりの成功体験を作る
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■ まとめ
・鉄棒の前回りで体が反るのは 原始反射
(特にTLR)の影響が出るケースが多い。
・モロー反射とは動きの特徴が異なる。
・「頭を入れる姿勢づくり」「屈曲の感覚づくり
が支援のポイント。
・不安・緊張と反射は混在するため、安心感と体の使い方の両方を支援することが重要です。
