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『ケニィの心臓❤バグ野郎 de 月臍国墨祭市』#2【リメンバー・ミーのミゲルはアステカの生贄の転生説】


おばあチャンアブエラ
「お前が自作したギターを私が壊した訳はね、アステカの儀式として捧げられた麗しき若者――音楽に秀でたその若者が、祭壇へと登る際、自らの笛をへし折っていったからだよ。

お前はこの「アトヤラン家」の『生贄』なんだ。
心臓(義樽羅ぎたるらギター)を捧げなさい。
音楽はやめるんだ。」

ミゲル:
「そんなら、行くよ、神の御元へア・ディオス!(A→diós!)


★★★
=解説(Comentario米ンタリオ)=

映画『リメンバー・ミーCoco』冒頭にて、エレナおばあチャンアブエラがミゲルの自作ギターを骨と皮("down to the bone")にする場面の僕の超解釈です。

――この罪でアブエラはインフェルノ地獄に堕ちることが確定したわけだが(十字切ってたが無駄無駄無駄ァッ!)――

単純にプッツンしてぶっ壊したんじゃなく、ちゃんと古代アステカの聖なる生け贄の儀式の手順を踏んでいたんです

感慨深いですよね!

スペイン語の有名な別れの挨拶、"Adiós"は、語源的には、a~(どこどこへ)+diós(神々)。つまり「神の御許へ」が直訳となります。

だから今生の別れっぽいニュアンスもでます。

ミゲルは心臓(義樽羅guitarra)を壊されて捧げて、ミクトラン(死者の国)に行くことになりましたね。

ちなみに僕はこの冒頭の場面で号泣します。
後述しますが「現世でも」同じ贄の儀式を辿らされる彼が、不憫でならないのです。

しかし、全宇宙が泣くと名高いあの「名場面」
おばあちゃんココヘクターエクトルを思い出すシークエンス」では、少なくともここ10年ほどは、泣いたことありません。
…なぜでしょう


けれど最後の歌は僕の心臓(Es mi corazón.)

さてさて・僕の超★解★釈再★構★築を下記に刻みつけましょう。

古代アステカに「Miguel・Nacastli・Atyalan」という少年がおりました。

ミゲルは古代アステカにて、イケメンとはいいがたいが、音楽の才能に秀で も大きく(=現代の感覚では「聡い」)可愛かったため、
例外的に生贄に選出されたが、音楽を極めたいと儀式から逃亡するという大罪を犯したため、ウィツィロ(神)に紅蓮地獄・ミクトランに堕とされ、として、アステカには影も形もないギター(guitarra、賜刑の魔機・義樽羅ぎたるらを与えられたのですが…

「弾けないだろう、絶望しろ!」

しかしそれを冥昇し(極め)ミクトランにてロック☆スターとなり、昇仙したため(つまり、Santo聖人となり不老不死となった★)!

扱いに困ったウィツィロが、
現代地獄🔥芸能界🔥(*しかも特にハードなメキシコの!)
…の「電子の海」へと!
「バグ野郎」"El vato bugeado"として彼を堕としたのです!

映画『リメンバー・ミーCoco』は、
そんな「アステカの生贄少年の、転生もの」…

だと僕は超解釈妄想しています。

なんで「バグ野郎」か、って?
罰として与えたのに、弾きこなしちゃったンですもの!
バグ野郎以外の何者でもないでしょう!

…それにさ、ディズニー・ピクサーのキャラに、メキシコの子供いるのシュールすぎない?

ね、こうでも考えないと、おかしくない?

…え、イタリア人もいるって…?ルカ?て誰?スコップ持った涙目の人のこと…??『MOTHER3』の悪童のこと?…

…ウイツィロが世界に対して干渉し彼を現代メキシコへ転生させたのだが、無理してねじこみ歪みが生じたので、あの映画は本質(ミゲルの魂関連)は素晴らしいが、プロットは突っ込みどころ満載になっ……
すみません、ここまでにしておきます。

普通に『リメンバー・ミー』をお好きな方々、申し訳ございません…

…….

…ふう。

さて、さらに深淵へもぐって深堀ディグするよォ~。
ついてこれる人は、おいでェ~!


古代アステカのミゲル・アトヤランは、電子の海に放り込まれ『リメンバー・ミー』内のバグ野郎として転生した。
しかし映画の中の彼は、転生したといっても、あくまで、ルスパティクラ粒子の集合体。

彼の生身の人間としての魂は、彼に同調した沢山の心臓(世界の歌うま少年たち)へと、分霊されてしまった。
サント(聖人)となっていたときは不老不死であったが、人間界に帰属し、年を取るようになってしまったミゲル(たち)に待ち受ける試練、
それは声変わり…。

相克するは

天籟てんらいを蝕む
聖音の落日
ピエル(肉体)の叛逆

voz(声)の業


ミゲルとして、ファンを納得させる声変わりを遂げなければならない。
(メキシコ歌手がなりがちな)オッサンくさすぎるのはNO、セクシーすぎるのもNO、おカマ*すぎるのもNO!

最適解は、「ハスキーなクリスタルボイス」!
――徳永英明さん

――僕もかつては確実に分霊箱のひとつだった。
けれど、僕の聖音は沈んだまま…
…ついに『徳永』という究極形を奏でることはなかった…

ぼくはミゲルの分霊箱たちを、今も探し集めている。

(*性的マイノリティの方々を揶揄する意図はみじんもございません。あくまで声の印象を描写したものです。)

💖解説×解説米×米くらぶ💖

★アステカの祭礼では、音楽の才能と美貌を兼ね備えた若者が、神テスカトリポカの化身に選ばれ、一年間、神として崇敬され贅沢を享受した。
――だがその後、太陽の運行と世界の存続を維持するための聖なる生贄として、愛用した笛を一本ずつ折り捨てながら神殿の階段を昇り、心臓を捧げる儀式に臨んだ。

★ウィツィロ:
ウィツィロポチトリ(Huitzilopochtli):
アステカ帝国の守護神であり「太陽」「軍事」「狩猟」を司る。

★アステカの陰惨な生け贄に心を長年痛め、どうにか(バグ野郎としてでも)生き延びた犠牲者もいてほしい、救われてほしいと願い、上記のような超解釈をした側面もございます。

★"down to the bone":
最後の歌の英語版"Pround Corazón"に出てくる歌詞で「骨の髄まで」の意味("and the rhythm that rattled us down to the bone骨の髄まで響くリズム(拙訳)")。
スペイン語版("El Latido de mi Corazón")では"con el ritmo que vibra en nuestro interior我らの中で響くリズムと(拙訳)"、日本語版(「音楽はいつまでも」)では「骨も揺さぶるよ  軽快なリズム」にあたる。

全体的に、英語版の歌詞はクサすぎ、日本語版は子供杉、スペイン語版は最の高である。

★Nacastli・Atyalan:
Nacastliは古代アステカの言語「ナワトル語」で「耳」。Atyalanは、「水の」や「川のあるところ」の意味。映画の彼の名は、Miguel Riveraだから…
古代アステカではAtyalanだったんです。

★昇仙:
『十二国記』(小野不由美作)のイメージ。耶利ちゃんが¡A la orden!(承り!)的なことを言いながら剣をシャキーンて回すとこ(うろ覚え)が狂おしいほど好き。"a la orden"は、南米でよく使用される、承知しました、仰せのままに、どういたしまして、の意図の決まり文句だがスペインとかでいうと「おまえは騎士か?」とドン引かれる惹かれるであろう。
僕はスペイン人女性にこの表現含み、騎士ムーブをかましすぎて惚れられこまったことがある。

★涙目のスコップ持ったルカというひと:
ジョジョの第五部より。
MOTHER3の悪童:ゲーム『MOTHER3』(任天堂・糸井重里作)の主人公リュカのこと。同作は『悪童日記』(アゴタ・クリストフ作)から着想したと聞く。『悪童日記』の第二部では、骸骨が象徴的に登場する。

¡Tenkiuてんきう!
("Thank you."のスペイン語訛です🌟)

By ♰ 梓/Keni Nacastli Atyalan Miguel ♰

【参考文献】
芝崎みゆき『古代マヤ・アステカ不可思議大全』(草思社)

===To be continued==>>>>#3

【本記事における引用・オマージュについて】
本連作(全15話)では、作品の特性上、多数のカルチャー作品をオマージュ・引用しています。本文中で多用している『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦作)の正式な出典表記につきましては、第1話「『ケニィの心臓❤バグ野郎 de 月臍国墨祭市』#1【イントロダクション】」にて示しております。そのため、第2話以降の本文中では「ジョジョ」と略して記載しています。
※その他の作品の出典・引用元については、各話の本文中にてその都度記載しております。

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