Music for Human Rights(音楽と人権)@OLDSOUL デジタルパンフレット
― 音楽でつながる、人にやさしい熊本 ―
このページは、
2025年11月23日に OLDSOUL で開催する
「Music for Human Rights(音楽と人権)」の
デジタルパンフレットです。
当日のプレイリストと、その背景にある
「人権のストーリー」をやわらかく紹介しています。
むずかしい知識はなくて大丈夫です。
ただ音楽を聴きながら、
「こんな世界や人がいるんだな」と、
少しだけ想像してもらえたらうれしいです。
イベント概要
日時:2025年11月23日(日)18:00〜20:00
会場:OLDSOUL(熊本市東区尾ノ上)
タイトル:Music for Human Rights(音楽と人権)@OLDSOUL
テーマ:
― 音楽でつながる、人にやさしい熊本 ―
このデジタルパンフの使い方
気になる曲から、どこから読んでもOKです。
当日会場で聴きながら読むのも、
家に帰ってから、もう一度曲を聴きながら読むのもおすすめです。紹介文はあくまで一つの「読み方」です。
あなた自身が感じたことが、いちばん大切な答えです。
第1章 World & Little “Why?”
~世界のうつくしさと、小さな「なぜ?」~
世界には、守りたくなる景色や、大切にしたい人との時間があります。
ニュースでは不安なことも多いけれど、目の前には「いい世界だな」と感じる瞬間もたくさんあります。
一方で、「それなのに、どうして戦争や差別はなくならないんだろう?」という小さな「なぜ?」「どうして?」も、心のどこかに生まれます。
この章では、そんな世界のうつくしさと、そこから生まれる素朴な問いに耳をすませながら聴いてみたいと思います。
1. What a Wonderful World / Louis Armstrong(1967)
世界は、本当はこんなにも美しい。
■こんな曲
戦争や混乱が続く時代に、「青い空」「緑の木」「友だちの握手」といった身近な景色の美しさを静かに歌った曲です。
ニュースでは見えにくいけれど、目の前には守りたい風景や人がいる——そんな当たり前のことを思い出させてくれます。
大きなスローガンではなく、日常を大切に思う気持ちそのものが、人権の出発点なのかもしれません。
▶ YouTubeで聴く
https://www.youtube.com/results?search_query=What+a+Wonderful+World+Louis+Armstrong+official
2. Blowin’ in the Wind / Bob Dylan(1963)
なぜ不正は続くのか——答えのない問いを歌う。
■こんな曲 「どれだけ人は歩けば、平和に近づけるのか?」と、次々に問いを投げかけていく歌です。 はっきりした“答え”は出てきませんが、だからこそ聴く人一人ひとりが、自分なりの答えを探すきっかけになります。 正解を押しつけない「問いそのもの」を共有することも、人権を考える大事な時間なのだと気づかせてくれます。
▶ YouTubeで聴く https://www.youtube.com/results?search_query=Blowin%27+in+the+Wind+Bob+Dylan+official+audio
3. Living for the City / Stevie Wonder(1973)
努力だけでは越えられない「しくみの不公平」の物語。
■こんな曲
地方の貧しい家庭で育った黒人青年が、夢を抱いて大都市に出てくるものの、差別や不正な扱いに巻き込まれていくストーリーです。
「本人の努力不足」ではなく、社会のルールや制度そのものが不公平であることを、音楽で描いています。
一人の人の行動の裏側には、いつも「環境」や「構造」がある——そんな視点を与えてくれる一曲です。
▶ YouTubeで聴く
https://www.youtube.com/results?search_query=Living+for+the+City+Stevie+Wonder+official+audio
第2章 Unfair World & the Will to Change
~不公平な世界と、「変えたい」という思い~
現実の世界には、努力だけではどうにもならない「しくみの不公平」や、歴史の中で繰り返されてきた差別・暴力があります。
この章の曲たちは、そうした不正や抑圧の中にいながらも、
「それでも、これはおかしい」
「いつかきっと変えたい」
と感じた人たちの声や物語です。
聴きながら、自分の中にもある「変えたい」という気持ちに、少しだけ触れてもらえたらと思います。
4. A Change Is Gonna Come / Sam Cooke(1964)
苦しみの中で、それでも「きっと変わる」と信じた声。
■こんな曲
黒人差別が厳しかった時代に、自身の体験や時代の空気をもとに書かれた歌です。
現実はつらく、理不尽なことも多いけれど、それでも「変化は必ずやってくる」と信じる気持ちが込められています。
暗さだけで終わらず、静かな希望を手放さないところに、人権の歴史を支えた人たちの強さが宿っています。
▶ YouTubeで聴く
https://www.youtube.com/results?search_query=A+Change+Is+Gonna+Come+Sam+Cooke+official
5. Blackbird / The Beatles(1968)
暗闇から飛び立とうとする“黒い鳥”へのエール。
■こんな曲
夜の闇の中にいた「黒い鳥」が、自分の翼で飛び立とうとする瞬間を描いた曲です。
この黒い鳥を、当時抑圧されていた黒人女性の象徴として聴く人もいます。
長いあいだ傷ついてきた人こそ、飛び立つ瞬間の一歩は重く、大きい——そんな思いが、静かなギターと歌声に込められています。
▶ YouTubeで聴く
https://www.youtube.com/results?search_query=Blackbird+The+Beatles+2009+Remaster
6. Redemption Song / Bob Marley & The Wailers(1980)
過去の鎖から、心まで自由になるための歌。
■こんな曲
奴隷制の歴史や植民地支配の記憶を背景に、「心の中の鎖を解き放とう」と呼びかける曲です。
過去に起きたことをなかったことにするのではなく、正面から見つめ直しながら、そこから先へ進もうとする姿勢が感じられます。
アコースティックギター一本のシンプルなサウンドだからこそ、言葉の重さがまっすぐ届く一曲です。
▶ YouTubeで聴く
https://www.youtube.com/results?search_query=Redemption+Song+Bob+Marley+official+video
7. Freedom / Beyoncé feat. Kendrick Lamar(2016)
「自由をよこせ」と、現代の声で叫ぶ。
■テーマ #現代社会 #BlackLivesMatter #自由
■こんな曲
歴史の中で不当な扱いを受けてきた人たちの思いを背負いながら、「私は自由になる、その権利がある」と強く歌い上げる曲です。
ビヨンセのボーカルと、ケンドリック・ラマーのラップが重なり、抑え込まれてきた怒りと希望が一気にあふれ出すようなエネルギーがあります。
60〜70年代の公民権運動の歌と並べて聴くと、「あのときの問題は、今もまだ続いている」という現実も見えてきます。
▶ YouTubeで聴く
https://www.youtube.com/results?search_query=Freedom+Beyonce+Kendrick+Lamar+official+audio
8. I Want to Break Free / Queen(1984)
“こうあるべき”から自由になりたい、すべての人へ。
■こんな曲
ユニークなミュージックビデオでも知られる、「自由になりたい!」という気持ちをポップに歌った曲です。
家族・職場・社会から押しつけられる「こうでなきゃいけない」に違和感を覚えたとき、
それを笑いとカッコよさに変えて見せてくれます。
重たい話になりがちな「自由」というテーマを、明るく前向きなエネルギーで届けてくれる一曲です。
▶ YouTubeで聴く
https://www.youtube.com/results?search_query=I+Want+to+Break+Free+Queen+official+video
9. 青空 / THE BLUE HEARTS(1989)
「この世界、どこかおかしくないか?」というまっすぐな問い。
■テーマ #生きづらさ #日本社会 #若者の感性
■こんな曲
窮屈さや理不尽さを感じる世界の中で、「本当の青空ってなんだろう」と問い直すパンクロックです。
きれいごとではごまかさず、それでも希望を捨てきれない揺れる気持ちが、ストレートな言葉とメロディに乗っています。
「おかしいものはおかしい」と言える感性も、社会を少しずつ変えていくための大切な力かもしれません。
▶ YouTubeで聴く
https://www.youtube.com/results?search_query=%E9%9D%92%E7%A9%BA+THE+BLUE+HEARTS+%E5%85%AC%E5%BC%8F
第3章 Imagine a Gentle Tomorrow
~想像してごらん、やさしい明日~
どんな時代にも、どんな場所にも、一人ひとりの「いのち」と物語があります。
この章では、国や立場のちがいを少し脇に置いて、
「もし、もっとやさしい明日が来るとしたら?」
と想像しながら聴いてみたい曲を集めました。
世界全体を思い描く歌もあれば、身近な人や子どもたちの未来にそっと光を当てる歌もあります。
大きなことはできなくても、心に残った一節が、明日だれかに少しやさしくできるきっかけになるかもしれません。
10. Imagine / John Lennon(1971)
境界線をいったん外して、世界を想像し直す。
■テーマ #平和 #共生 #境界を越える想像力
■こんな曲
国家や宗教、所有といった「人を分ける線」をいったん脇に置いて、「もしみんなが仲よく暮らせたら?」と問いかける歌です。
現実の問題を無視するのではなく、「ありえない理想」を一度本気で想像してみることをすすめています。
想像することは、まだ実現していない未来を選び直す、最初の一歩でもあります。
(会場リクエスト)
Ebony and Ivory / Paul McCartney & Stevie Wonder(1982)
白と黒、違いがあるからこそ響きあえる。
■こんな曲
ポール・マッカートニーとスティーヴィー・ワンダーが共演したこの曲は、ピアノの白鍵(Ebony=黒鍵/Ivory=白鍵)が、互いに補いあいながら一つの音楽をつくるように、人間もまた“違うからこそ調和できる”というメッセージを歌った名曲です。
80年代、アメリカやイギリスでまだ人種問題が重くのしかかっていた時代に、この2人が「共に歌う」こと自体が強いメッセージでした。
対立や差別ではなく、「一緒に生きる」ことの美しさを、難しい言葉を使わずにやさしく届けてくれる一曲です。
11. Born This Way / Lady Gaga(2011)
「あなたはあなたのままでいい」と、真っ正面から伝える歌。
■こんな曲
性別・見た目・好きなもの・生き方…。
まわりから「普通じゃない」と言われがちな人たちに向けて、
「そのままのあなたで大丈夫」と力強くメッセージを送る曲です。
自分のことを好きになれないときにも、
少しだけ背中を押してくれる、現代の「自己肯定ソング」と言えるかもしれません。
▶ YouTubeで聴く
https://www.youtube.com/results?search_query=Born+This+Way+Lady+Gaga+official+music+video
12. 命の別名 / 中島みゆき(1998)
それぞれの「心」や「存在そのもの」、「尊厳」へのまなざしへの願い。
■こんな曲
自分なんて何の役にも立たず、いてもいなくても同じではないか——
そんな強い自己否定の感情から始まりながらも、「自分の存在を喜んでくれる誰か」への静かな願いがにじむ歌です。
笑顔でふるまいながら、心の奥では泣いているような人の姿を通して、見えない痛みや孤独を抱えたまま日常を生きる多くの人に寄り添っています。
一人ひとりの「心」や「存在そのもの」のことであり、「あなたの尊厳は、ここに確かにある」と、そっと肯定してくれるような一曲です。
▶ YouTubeで聴く
https://www.youtube.com/results?search_query=%E5%91%BD%E3%81%AE%E5%88%A5%E5%90%8D+%E4%B8%AD%E5%B3%B6%E3%81%BF%E3%82%86%E3%81%8D+%E5%85%AC%E5%BC%8F
13. We Are the World / USA for Africa(1985)
「自分にできること」を持ち寄った、大きな輪の歌。
■こんな曲
アフリカの飢餓問題のために、当時のトップアーティストたちが集まって録音したチャリティソングです。
「僕らはひとつの世界」というメッセージが、国や人種を超えて、助け合う心の大切さ、
一人ひとりが「自分にできる形」で参加すること、
寄付だけでなく、「気にかける」「伝える」「祈る」といった、小さなアクションの意味も考えさせてくれます。
音楽の力でつながる希望のハーモニーを、ぜひ感じてみてください。
▶ YouTubeで聴く
https://www.youtube.com/results?search_query=We+Are+the+World+USA+for+Africa+official+video
14. Prayer of a Child / Eric Clapton(2023)
最後に残るのは、子どもの祈りかもしれない。
■こんな曲
戦争や貧困、災害など、さまざまな出来事の影響を受けるのは、いつも子どもたちです。
その子どもたちの小さな祈りや願いに、そっと耳を澄ませるような静かな曲です。
世界の大きな問題を前に無力感を覚えることもありますが、
「せめて目の前の子どもたちの未来だけは守りたい」という気持ちを、静かに思い出させてくれます。
▶ YouTubeで聴く
https://www.youtube.com/results?search_query=Prayer+of+a+Child+Eric+Clapton+official+video
最後にこの曲を送ります
本編のプレイリストのあと、お帰りのBGMとしてこの曲を送ります。
Happy Xmas (War Is Over) / John & Yoko with The Plastic Ono Band(1971)
戦争は、言うまでもなく最大の人権侵害のひとつです。
「War is over, if you want it(戦争は終わらせられる、あなたが望むなら)」
というメッセージに耳を傾けながら、
それぞれのペースで、この夜の余韻を味わっていただけたらと思います。
▶ YouTubeで聴く
https://www.youtube.com/results?search_query=Happy+Xmas+War+Is+Over+John+Lennon+official+video
お願い:よかったら感想を教えてください
きょうのプレイリストが、
だれかを思い出したり、
自分のことを少しやさしく見つめる
きっかけになればうれしいです。
よろしければ、イベントの感想や、
心に残った一曲について、ひとこと教えてください。
Music for Human Rights @OLDSOUL アンケートは、こちらから

