子どもの機嫌をとるような『やさしい指導者』じゃねえんだよ
はい、というわけで。
剣道を通じて、発達障害のある子どもたちと一緒に『より良い人生』と、『元気な体』を作るお手伝いをする男。
発達支援剣道家のサトウです。
剣道にはいくつか大切な要素がありますが、個人的に一番大切だと思っているのが『残心(ざんしん)』です。
残心
武道をしていない人からすると、「残心って何?」って感じだと思います。
技を決めた後も油断せず、相手に隙を見せない姿勢(気構え)のこと。要するに、
「相手を切ったからといって油断するな、相手がまだ生きていたら、反撃があるぞ、打ち終わった後こそ、気を抜くな!」
子どもの頃に、耳にタコができるほど教えられました。
打突そのものよりも、実はこの「残心」ができているかどうかが、剣道の上達に大きく関わると思ってます。

画面の左から2人目の体操服の男子、写真では伝わりにくいかと思いますが、練習に参加せず竹刀を振ってふざけています。
他の子が頑張っている中、これはいただけません。
『剣道あそび』発動!





最初は、「青」「赤」で拾うボールを指定していましたが、目的は残心を身につけること。
最終的には「面(青)」「小手(赤)」と指定します。
これは、相手に向かって打ち込む時、面は自分から見て『右側』小手は『左側』に移動するのが自然だからです。
楽しく取り組んでいた2人ですが、体操服の男子はこの日グダグダでした。
しばらくすると、ルールを守らずに四つん這いでやったりとふざけはじめました。
2度ほど注意しましたが、ふざけるのを止めません。
最初に「きちんとルールを守ってやること。ルールを守らないと楽しくないから。ルールを守らなかった時は、すぐに止めます」
と宣言していたので、
「はい!終わり、終わり~ルールを守らへんのやったら楽しくないわ!終わりま~す!」
で剣道あそびを終了。
からの~下の写真です。

普通の指導者であれば、ここで少年のご機嫌を取りに行くのかも知れません。
でも、残念ながら私は普通ではありません。
練習の邪魔にならないように移動するように促してから、目の届く範囲で
放置します。
他人がなだめすかして機嫌を良くしてくれると思ったら大間違いです。
大声で泣いたりわめいたりしたら、体育館の外に退場です。
機嫌を取ろうとして構うと余計にふてくされる子もいます。
だから構いません。
機嫌も取らないし、励ましません。
自分の機嫌を取るのは自分!
剣道の練習中はこれを徹底しています。
自分で気持ちを切り替えて、練習に参加したかったら参加する。
強制されてするのではなく、自分の意志で参加する。
そういったクセをつけてあげたいのです。

再び練習に参加した少年ですが、私はあえて褒めません。
これが当たり前の姿です。褒めてもらえるからやるのではないんです。
失敗しても、くじけても、自分の意志で立ち上がれ。
ただ、親御さんはそんなお子さんの姿を見たら、なめ回すぐらい褒めてあげてください。
父ちゃんは、母ちゃんは、あなたが頑張って立ち上がったのを見てたよ!って褒めてあげてほしいのです。
子どもにとって、他人に認められることより何より、お父さん、お母さんに認められることが何より嬉しいんです。
この嬉しさが、本人の自己肯定感につながっていきます。
できれば、小学3~4年生ぐらいまでにこういった経験が欲しいところです。
小学5~6年になると、そろばん塾でふざけていて
「あなたはもう練習しなくて結構です!帰りなさい!!」
と先生に言われて、
「じゃあ、帰るわ」
とふてくされて帰り、
母親に
「帰ってくるの、はや(早く)ない?」
と聞かれて素直に事情を話した結果
母親から
地獄のように怒られて自己肯定感が爆下がりした
私みたいになるかも知れません。
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