12月8日、あの日の図書館とジョン・レノンの記憶
12月8日。カレンダーのこの日付を見るたび、冬の張り詰めた空気と共に、ある記憶が鮮明に蘇ります。
世界中が悲しみに包まれたあの日、私は大学入試を目前に控えた一人の受験生でした。
いつものように図書館にこもり、参考書やノートと向き合っていた静寂の時間。張り詰めた緊張感を破るように、友人が私の席に近づいてきました。
そして、信じられない言葉を口にしたのです。
「おい、聞いたか? ジョン・レノンが暗殺されたらしいぞ」
最初、私は友人の言葉を全く信じませんでした。「勉強の邪魔をするなよ」「悪い冗談はやめてくれ」。そんなふうにさえ思いました。
しかし、その情報はすぐに真実であることがわかりました。
頭を殴られたような衝撃でした。 受験という、自分自身の将来に対するプレッシャーと不安でいっぱいだった狭い世界に、あまりにも巨大で悲しい現実が冷たい風のように吹き込んできたのです。ペンを握る手が止まり、目の前の数式も英単語も、その瞬間だけは全く意味を持たない記号のように見えました。
当時、ビートルズは既に解散していました。しかし、私にとって彼らの音楽は過去のものではなく、日々の生活を彩る欠かせない存在でした。 擦り切れるほどレコードを聴き、お小遣いを貯めては4人のソロアルバムを買い揃えました。ジョン、ポール、ジョージ、リンゴ。それぞれの個性が爆発するソロ活動も追いかけ、本当に大ファンでした。
あれから長い年月が経ちました。
「もし、ジョン・レノンが生きていたらどうなっていただろう?」
そんなふうに語られることがあります。 もし生きていれば、ビートルズの再結成はあったのだろうか。 今の複雑な世界を見て、彼はどんなメッセージを歌っていただろうか。 おじいちゃんになったジョンは、どんな優しい顔をしていただろうか。
想像を巡らせようとしますが、正直なところ、私には「ジョンが生きていたら」という世界をうまく考えることができません。 あの日受けた衝撃があまりにも強すぎて、私の時間の一部がそこで止まってしまっているからかもしれません。あるいは、彼が残した音楽があまりにも完成されていて、それ以上のものを想像することが恐れ多いからかもしれません。
ただ一つ確かなことは、彼がいなくなってしまった世界でも、私は彼の音楽に救われ続けているということです。
受験勉強に明け暮れていたあの日の私、そして大人になり、様々な経験を経てきた今の私。 状況は変わっても、レコードに針を落とし、スピーカーから流れてくるあの歌声を聞けば、いつだって心が震えます。
今日は12月8日。 家に帰ったら、久しぶりにジョンレノンのCDの一枚を取り出し、静かに聴きたいと思います。
平和を願い、愛を叫び続けた、偉大なロックスターを偲んで。
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