【読書感想文】『かぐやひめ』文・清水達也 絵・岡田嘉夫【絵本】
美しい日本画で描かれた『かぐやひめ』。一目見たときはデジタルかと思ったのだが、これが手書きなのだから恐ろしい技量である。
物語の内容はかの有名な『竹取物語』(かぐやひめ)そのままだ。改めて思うと、竹から生まれた子が月へ帰るという壮大なSFが、宇宙についての知識や情報がなかった時代に書かれているのも本当に不思議なことだ。また作者未詳なのも不思議さに輪をかける。一体どこの誰がこんなことを思いついてわざわざ物語として書き残したのか……、永遠の謎でありロマンである。
それはさておき、本書の絵の素晴らしさたるや、筆舌に尽くし難い。「イメージの魔術師」と名高いエロール・ル・カインを彷彿とさせるような構図のダイナミックさと、微に入り細を穿つような緻密さが共存している。
圧倒されるほど綺麗な凄みのある絵の『かぐやひめ』。
出会って良かったと思える一冊でした。
↓ル・カインの絵本。
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