MBAでの学び②「意思決定の芸術と科学」
MBAは、単なる知識の詰め込みではありません。
それは、世界を見る新たなレンズといえます。
特に意思決定のプロセスを深く理解するためのレンズを提供してくれます。
私がMBAを取得した経験を通して、意思決定の重要性について独自の視点を共有したいと思います。
意思決定の重要性
MBAの学びの中で価値があると感じる分野は、経済学、財務、マーケティング、経営戦略などの科目はもちろんですが、それらの科目を通じて意思決定の「科学」を学べることです。
「科学」とは理論であり、体系的なものです。そのため、ビジネスの現場を経験している人ならば、理解はしやすい内容だと思います。
しかし、MBAでのクラスディスカッション、ケーススタディ、プロジェクトワークを通じて、最も価値があるのは、意思決定の「芸術」を体験することだと私は思っています。
この二つの側面から、意思決定の重要性を掘り下げてみます。
科学としての意思決定
データ分析、統計学、確率論などのツールを駆使して意思決定を行う方法は、MBAのカリキュラムにおいて必須の理論といえます。
科学的な手法は、複雑なビジネス環境の中で、より客観的で合理的な選択を行うための基盤を提供してくれます。
例えば、投資の意思決定では、リスクとリターンの評価が不可欠です。MBAでは、このような概念を深く理解し、実際のビジネスシナリオに応用する方法を学ぶことになります。
非常に実践的な内容であり、汎用性の高い学びといえます。
芸術としての意思決定
一方で、MBAの学びは、意思決定が単なる数字やデータに基づくものではないことを教えてくれます。
リーダーシップ、倫理、感受性など、より人間的な要素が意思決定プロセスに深く影響を与えることも学びます。
例えば、企業の戦略を決定する際には、従業員や取引先などのステークホルダーの価値観や期待を理解し、それを尊重しなければならないのは皆さんも理解できると思います。
このような要素が、計算や分析だけでは捉えられない意思決定の「芸術」の部分です。
ビジネスでは合理的な選択をすれば、不利益を被る人たちがいる可能性について考慮が必要です。
しかし、経営学や経済学では「極めて合理的な考え方を採用するべきである」と教えられます。
ただ、人は感情を持っているので合理的な判断だけでは、後に軋轢となることがあります。
感情を考慮した意思決定について学ぶのもMBAの特徴かもしれません。
意思決定の教訓
私の銀行員としての経験は、MBAでの学びと意思決定への理解を深めるのに役立ちました。
特に、銀行員時代のリスク管理と顧客との関係構築における意思決定の重要性を実感しました。
例えば、懇意な取引先との融資取引などが典型例です。
もし、取引先の業況が芳しくなく、将来の回復も見込めない場合に、銀行員としてどのような意思決定をすべきでしょうか。このような難しい判断を迫られた経験を持つ銀行員は数多くいるのではないでしょうか。
この問いに正解はありません。ただ、MBAで学んだ理論と結びつけることで、ビジネスの世界における意思決定の複雑さと重要性をより深く理解できます。
結論
MBAでの学びは、意思決定を行う上での科学的な手法と、それを超えた芸術的な洞察を提供してくれました。
この二つの側面を統合することで、私たちはより効果的な意思決定ができるのではないでしょうか。
MBAは、単にビジネスの知識を深めること以上の価値があります。MBAでの学びは、複雑な世界で賢明な選択を行うための能力を高める旅といえます。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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