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Excelマナー問題(A1セル保存、シート非表示etc)

よく言われるExcelマナー(お作法)について色々語ってみる。
※個人的な意見を含みます。

1. 全部のシートのA1セルをアクティブにした状態で保存

一番巷で言われているルール。さらには、一番左のシートのA1セルを保存した状態で社内外に配布するべきと言われます。
実利がないルールと言われることも多いですが、個人的には結構意味があると思っています。

理由なのですが、複数シートある際に、一番右のシートで保存した状態にすると、シート名称が長かったり、データ閲覧者のウィンドウ表示サイズが小さい場合に、本来確認すべく別のシートがあることに気づかないことがあるためです。

そのことで業務事故が起きることがあります。
例:本来処理すべきシートが3つあるのに、1シートのみしか処理せず、処理が漏れた

2. 空シートを残したままのExcelを社内外に配布

空シートを残したままのExcelを社内外に配布すると、
「あれ?なんかシート(Sheet2とか)がある・・・。何かデータがあるのかな??(確認する)なんもないやんけ!」と無駄な確認作業が必要になるので、空シートをそのままにするのはやめましょう。

ただ、これは現在はあまり発生しなくなりましたね。(Excel 2013以降は初期のシート数は 1枚に変更されたため。)
※Excel 2010までは、新しいブックを作成するとデフォルトで 3枚のシートが用意されていた。

既定シート3枚時代

ただ、新規ブックを作成したときの既定のシート枚数は変更ができるので、熱い思想を持っていて既定シート枚数10枚とかにして、空シートを送付してくる思想家もいますけど。

3. シート名を既定(Sheet1)のままにしない

2.の派生ですが、複数シートを使用するときに、デフォルトのシート名(例:Sheet2)のままだと、データが何も入っていないと誤解される可能性があるため、どのようなデータが入っているかが伝わる端的で適切な名称に変更しましょう。(例:マスタ、Readme)

4.なるべくシートに長い名称をつけない

ブック内に複数シートがある場合に、シート名称が長すぎるとシート移動しないと全てのシートを確認できません。
内容が分かるようなシート名が望ましいですが、長すぎると下記のように他のシートがあること気づきにくくもなります。

長すぎるシート名でシート構成全体が確認できない

そもそも4シート以上とかあって、どう頑張ってもシート名が途切れるならしょうがないですが、シート名は端的にして、ファイル名やシートの中身を見れば分かる情報は、そもそもシート名には入れないという判断も大事です。

5.送付データのデータ形式はExcelのままとすべきか?

Excel以外にもWordもそうなのですが、WordやExcelで作成した文書は、そのままのデータ形式で取引先に送付するべきか考えましょう。

例えば単なる案内文章をWordやExcelで作成したものは、日付や内容を送付先で変更(改竄)できてしまうので、PDF化した上で送付した方が良い場合があります。
こちらから送付した上で相手にも編集してもらう必要がある場合(例:スケジュール希望の入力、契約書DRAFT)はそのままのデータ形式で送付しましょう。
一方で、送付先で編集してもらう必要がない又は内容を変更してもらいたくない(例:案内文書、手順書、説明書)は、WordやExcel等そのままのデータ形式で送付するよりもPDFで送付した方がベターです。

また、改竄可能性以外にも、PDFで送付した方が良い理由は、ExcelやWord等の場合には先方の閲覧環境(バージョンの違い)によってレイアウトが変わる可能性があるためです。

6.セル結合は基本的に使わない

1セル1データの原則に反しますし、下記のような不便が出てきます。

  • フィルターを使用しづらくなる(フィルターした結果が信用できない)

  • Wordの差し込み印刷への流用ができない

  • PowerQuery等でのデータの加工等が格段に複雑になる

  • 非表示のセルにデータが残っていたら、SUM関数の合計に含まれてしまうことがある

参考:総務省:統計表における機械判読可能なデータの表記方法の統一ルールの策定

7.シートを非表示にしない

基本的には特別な理由がない限りシートの非表示は推奨しません。
編集されたくないシートである等の理由もあると思いますが、その場合はシート保護すればよいですし、何より非表示のシートは、基本的に非表示にした人しかそのことを覚えてません。(&気づきません。)

そうなると、どうなるか・・・。
A社のためのExcelファイルを流用してB社用の資料を作成した、みたいなときに見えている範囲では社名や数値情報等を変更したけど、非表示シートにはA社のデータが残っていて情報流出事故につながる可能性もあります。

事故例1:新潟県 県庁ホームページにおいて、個人情報の誤掲載が発生しました
事故例2:同志社大の教員公募で個人情報を含む書類を誤って公開、どうして気付かなかったのか

こうなると気をつけるの自分だけでは限界があります。(自分が非表示にしなくても、誰かが非表示にして、それに気づけないと情報流出等の事故につながる。)
個人マクロに非表示シートチェックマクロを保存して、アクティブブック(今操作中のブック)に非表示シートがないか確認するマクロ(※画像はユーザーフォームを利用しています。)を利用することもおすすめです。

ユーザーフォームで非表示シートを確認する

単に、非表示シートを再表示するマクロでも充分です。(どのシートが非表示であったか分かるように再表示したシート名称の先頭に【非表示】とつけ、目視で確認して問題なければシート名の先頭に【非表示】とあるシートを非表示にするマクロをセットで利用)

なお、シートを右クリックして「再表示」がグレーアウトになっているかどうかでも区別可能です。

「非表示」がグレーアウト=非表示シートは(原則)ない
「非表示」がグレーアウトしていない=非表示シートがある

ただ、この確認方法は万能ではありません。
VBE画面のプロパティウィンドウでシートを非表示にする方法で、非表示になっていることに気づかれにくくする非表示があるからです。
※シートのプロパティ 「Visible」欄の「0-xlSheetHidden」が通常の非表示、「2-xlSheetVeryHidden」が 「再表示」にも表示されない非表示

8.外部参照を使わない

あるブックから別のブックを参照する外部参照。
社内フォルダにあるのであれば、アクセス権限がある社内の人に配布するのであれば問題ありません。(逆にいえば社内の人でも特定部署のユーザーしかアクセスできないのに、全社配布はNG)

取引先等の外部の人に配布すると、当然、受領したブック以外の別ブックは閲覧できないため、外部の人からは同じようにデータが表示されません。
あらかじめ外部参照リンクを切って値にしてから送付しましょう。

開いたときに、下記のように「リンクの自動更新が無効にされました」というブックは外部参照がされているので要注意です。

外部参照が使われているブックを開いたとき

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