7章穂高養生園⑲YOGAと新たな出逢い
東京・横浜・伊豆高原と、何度
か一人暮らしをした間、いくつ
かの真面目な恋愛を経験した。
私はつき合う男性との関係を、
2人の将来の展望(結婚の可能
性)が、あるのかどうかを見据
えながら、真面目に長い期間
おつき合いをする古風なタイプ。
でもどれもこれも過去の私の
恋愛は、自分の中で相手に対す
る「諦めの感情」がいつもあり、
ドレも結婚まで繋がらなかった。
今振り返ると、自分の闇や暗い
過去を丸ごときちんと受け入れ
てなかったし、私自身がまず自
分自身を十分に愛せてなかった。
だから相手を「あるがまま」受
け入れ、真っ直ぐに愛せるはず
がそもそも無理だった。
勿論「私の運命の結婚相手が、
この世のどこかにきっといる!」
と言う希望は、30代半ばになっ
てもココロの底では、捨て切れ
なかった。
穂高養生園で働く前、ヨーガの
インストラクター養成コースを
ハワイ島で受け、3週間で無事に
資格を取れた。
とにかく毎日自分のヨーガを続
けた。
自分の芯にヨーガの哲学・生き
方の指針がぴったりフィットし、
迷いの多かった私に、スッと生
きる道を分かりやすく示してく
れ自分の軸になると感じられた。

毎年11月~3月まで、雪の為に
穂高養生園は4ヶ月まるまる閉
園する。
私の最初の試用期間の3週間は、
3月半ばからオープン前の雪の
中での、施設の修復や大工作業
をお手伝いするお仕事から始ま
った。
自然豊かな環境の中、一緒に働
く大工さん達の食事作りも、毎
日クリエイティブに本当に楽しく
遊ぶ様にお仕事をして過ごせた。
試用期間が終わり無事4月から
の本採用が無事決まり、長野の
山の中での私の暮らしが始まった。

穂高養生園での毎日は、仕事も
毎日が刺激的で、学ぶ事が本当
に多く、面白かった。
自然溢れる環境の中、移り行く
四季を肌で感じながら、本当に
毎日がとても充実していた。
共に働くスタッフ達も、皆それ
ぞれバックグラウンドが様々で、
それでいて個性的で魅力いっぱい。
どこかしら互いの価値観が、ス
タッフ同士は似ていて、友達以
上の家族のように、素晴らしい
人達ばかりだった。
皆、ココロが優しく寛大で、優
しくピュアな大人で正直者が多
く、率直な意見を互いに言い合
えるオープンな関係。
私はココロを開放し、自分らし
くそのままの素の自分で過ごせ
た。
多分、私は一般の会社や普通や
常識に縛られた社会では、生き
ずらいタイプ。
人は好きだが、一人での時間を
まずはとても大事にしたい。
誰かとグループを作って安心す
るより、「自分の道」を追求す
る、僧侶・求道者の生き方が大
好き。

こんな私でも穂高養生園では、
のびのび働けた事は本当にラ
ッキーだった。
仲間は「あるがままの私」を
そのまま個性として、いつも
優しく受け入れてくれた。
時々スタッフ同士で、マッサ
ージやセラピーをやり合い、
私の足技整体は皆さんに好評
で、施術を喜ばれた事がとて
も嬉しかった。
一緒に働く仲間達は、私より
若い方が多かった。
ほとんど施設内のスタッフ小屋
に住み込み、お風呂はゲストと
共有でスタッフ同士入るコトも
多く、家族みたいな暮らし。
スタッフ個別の部屋は、ほぼ6
畳位のシンプルで無駄のない
暮らし。
日の出と共に鳥の声で自然に
目が覚め、夜はTVがないので
森の静寂の中で、心地よく爆
睡できる。
毎日の仕事は多岐にわたり、
掃除・玄米菜食の食事作り・
畑作業、滞在するゲストさん
との山道散歩やヨーガの時間、
アロマオイルを使ったマッサ
ージも担当した。
毎日変わるシフトで飽きるこ
となく、全ての仕事を楽しんだ。
今までで、一番自分が自分らし
くいられて、自分が学んだ全て
を活かせ、楽しく生きてる実感
があった。
仲間との時間ゲストさん達との
やりとり、人として真っ直ぐに
正直にココロの通った会話が、
自然に出来る環境が不思議と穂
高養生園にはあった。

ずっと私の中にわだかまってい
た本来の暗い闇の自分との乖離
は、自然と薄れ「私は私!」と
胸を張り、初めてイキイキと自
分らしく過ごせた。
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