4章⑫死にたい!=生きたい!
大学の卒業式にはとりあえず
親の望む袴を着て、記念撮影
し出席したが、その前1年弱
は就職活動が出来ない状態。
外にも一切出かけず毎日、部
屋に引きこもり、ベッドにず
っとゴロゴロして「食べては
寝る」だけの獣のような時間
が過ぎた後だったので、体重
は10Kgくらい増してブクブク
肥満体と化していた。
今当時の写真を見ても、ただの
小ブタちゃんで鬱状態が激しく、
メンタル崩壊してた最悪の私が
写っている。

大学卒業して就職して、一般的な
道を歩き始めた同級生達とは違い、
ココロが崩壊したまま出口のない
闇の迷路に迷い込み、私はただ
「食べて寝る」を繰り返し、静か
に時だけがサラサラ過ぎ去った。
朝起きると祖母は畑仕事、父母、
姉は仕事に出かけ誰もいない家
の中、用意された食事をただ胃
袋に放り込むんでも味の分から
ない「ただの肉の塊の私」と化
した私は、悶々と鬱屈した日々
が続いた。
私以外の家族は皆、行くべき場所、
やるべき仕事があり、毎日ただ時
が流れる様に過ぎて行く。
止まった私以外の周りの世界は、
朝は日の出で始まり、昼が来て
夜になり、1日が終わる繰り返し。
ベッドから出ないので家族の誰
とも会話せず、父母は私がいて
もアレコレ言って刺激しないよ
うに、なすがままにずっと放っ
ておいてくれた。
そんな日々がトータル10ヶ月く
らい続き、私と言う人間が1人
がこの世にいなくても、この世
は当たり前にこれからも動き続
ける現実に考え至った。
自分の存在そのものにもう1ミリ
の価値も見い出せず、欝々とし
た暗闇の奈落の底に陥り、ココ
ロが遂にブッ壊れた。

食べて寝るだけの豚さん以下の
生活は「更に両親にお金、氣苦
労と心配、負担をかけるだけ…」
と自分自身を最底辺の存在に捉
え、真っ黒な自分の闇に落ちた。
もうダメだと思い至り、苦しい
生き地獄のこの世から「消えた
い」強い衝動にかられたある朝、
皆が家を出払った後、自殺未遂を
私は図ってしまった。
「私みたいな人間が生まれちゃっ
てごめんなさい!」
「迷惑かけてごめんなさい!」
「こんな私を許して下さい!」
「もう全てを終わりにしたい!」
「皆さん、さようなら!」
繰り返される苦しいココロの状
態から抜け出て、命を自ら終わ
らせ、これ以上家族に迷惑をか
けないのがせめてもの償いだと
思った。
だが首にかけたベルトが、私の
重くなった体重を支え切れず、
ブチ切れて呆気なく自殺が失敗
に終わった。

床にドテッと落っこちたその時、
ハッと我に返った。
私が死んだ状態を一番に発見す
るだろう家族が「一体どう思う
のか?」
「人の迷惑を一切考えず、何て
自分勝手で最低最悪な事を今、
しでかしたのか?」
祖父の死や従兄弟の死を見て、
「死ぬ時、後悔がない様に生
きる、そう決めたはず!」
「死ぬ気で生きれば、何でも
できるっ!」
「自殺が失敗に終わったとい
うコトは、神様からもう一度
生き直すチャンスをもらえた
のかもしれない…」
様々な思いが交錯してた私は
「活かされたこの私の命を誰
かの役に立てるような、癒し
に繋がるコトを何かしたい!」
と真剣に思い始めた。

長く、暗く、先に出口があるのか
さえ分からない真っ暗な闇の迷路
から、やっと私のココロに小さく
僅かな生きる希望の光が差した瞬
間だった。
1年弱も続いた引きこもりの闇の
日々の末、自殺が失敗に終わった
途端、真っ暗闇なココロの闇に
いた私にやっと、生き直す希望
の灯が点った。
もちろんそれぞれの仕事から戻っ
た家族は、私のこの自殺未遂騒動
を一切、今も知らない。
(このNoteを読まない限り…)
父母はただ静かに「佳子は、き
っと立ち直るはず!」そう信じ、
クレイジーな状態の私を忍耐強
く待ち続け、ただ全ての状態を
ジッと忍耐強く見守ってくれた。
いつの間にか入り込んだ私の脳
内で作り上げた、真っ暗闇のト
ンネルからいつかちゃんと抜け
出るはずだと、静かに私を信頼
し続けた両親は、1年近くずっと
ただ辛抱して待っていてくれた。

今でもその頃の父母の心労や心
配、苦労、私への果てしない愛
情と深い信頼、忍耐の日々を思
い出すと、感謝の気持ちと懺悔
の念で胸が熱くなり、コレを書
いてる今も涙が勝手に溢れてし
まう。
辛かった当時の記憶が今となって
は、長い人生の精神修行の学びの
時で、私が新たに生まれ変わる
「脱皮」に必要なプロセスだっ
たと振り返られる。
自殺の失敗は、私の人生のター
ニングポイントで、かけがえの
ない貴重な通過点だったと、今
なら全ての経験に感謝すら覚える。
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