3章 高校〜大学時代⑦初めての告白
私の通った高校は「文武両道」の
進学校で東大京大を始め有名な
国立大学、私立6大学進学するの
が9割以上、大学を高校1年から
狙うのが当たり。
受験に向けたカリキュラムが
高校入学前の春休みの宿題から
始まり、やっと受験が終わった
と思ったらまた大学進学へ向け
た勉強漬けの毎日が続いた。
文化活動も運動イベントも全て
楽しむ、自由な校風で毎日とて
も忙しくも、充実した高校生活
だった。

父母の教育に対する意見の相違が
そもそも幼少期から我が家にあり、
二人の折衷案で私達3姉妹に与えら
れた条件は「実家から通える国公
立大学だけ!」なら経済的な支援
をする父がOKを出した。
つまり私の選択肢はたったの2つ
になり、国立の静岡大学か静岡県
立大学。
父母の3姉妹に対する教育方針の
違いと卒業までにかかる莫大な
費用を考慮し、それが精一杯の
2人の妥協案だったのだろう。
でも私には「どれだけ高校で一生
懸命勉強で努力しても無駄なんだ!
><」と、高校1年の時から東京
大学を目指す同級生を横目にただ
諦めるしかなかった。
地元の国立大学へ通える程度の
成績を私はとりあえず取り続け
ればイイんだなぁと、高校生活
は最初からちょっと虚しい「妥
協と諦めのスタート」だった。
それでも高校生活は、バスケ部
の仲間を始め、静岡市の様々な
エリアから集まった個性的でユ
ニークな、素敵な仲間との出会
いに溢れてた。
小・中学校好きで続けたバスケッ
トボールも高校でも部活を3年間
続けると決めた私は、本当に心根
が素晴らしい、楽しく優しい仲間
達に多く恵まれたので、部活動で
は楽しい時間を毎日共有できた。

高校自体、全体的に男子が多く、
女子が少な目で男子のみのクラ
スも1学年2クラスもあった。
突然高校1年(16歳)の時、同じク
ラスのK君から電話がかかって
来て、「つき合って欲しい」と
初めての告白を受けた。
クラスの中で人気者のK君は、明
るく友達も多く、私は「時々目が
合うなぁ」位に感じてたが、まさか
好きになられてたとは…。
私の中にダークな闇の部分を
ずっと感じていて、自分のコト
を大嫌いな自分が深く染みつい
ていたので高校の同じクラスに
なったばかりで、出逢って数ヶ
月で、「好き」や「付き合う」
レベルに自分が全然達していな
いと感じた。
私が自分のコトを大嫌いなのに
「そんな私の何を好きで、何故
つき合いたい?意味不明…」K君
の告白に戸惑いと「???」(疑
問)しか感じられなかった私は、
ただただ困ってしまった。
高校生活で本当の自分を、まだ
どこにいても誰といても100%
出し切れていない当時の私には、
初の恋愛にトライする勇気は勿
論なかった、メンタル「弱」真っ
只中。

突然かかって来た電話で思いがけ
ない告白を聴いて電話口で数分
固まってた私は、勇気を出して
告白してくれたK君を待たせるの
も、期待を持たせるのも申し訳
ないとただ思った。
携帯電話のない時代、実家の黒
電話で両親が私に掛かって来た
同級生の男の子からの電話に
「何の話だ?」と聞き耳を立て
てる状態で、何ともいたたまれ
ない気持ちになった。
彼の優しい申し出には今の私に
はどうしても答えられないから、
優しいK君に本当に申し訳ない
気持ちで「ごめんなさい!」と
その場で電話口で断った。
数分間の短い電話での人生初の
告白劇だったが、私にはとても
長い時間に感じ、あれこれ頭の
中をグルグル思考が駆け巡り、
心臓がバクバクしつつ受話器を
置き、ドッと疲れたのを覚えてる。
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