1章②男尊女卑の昭和の家族
私が育った幼少期は
昭和の高度経済成長時期。
ベビーブームの最後の頃で、
「高学歴・高収入・幸せな結婚」が
幸せの基準になると誰でも
信じていただろう時代。

「もっと多く!」「もっと新しく!」
「より良く!」と、
物質的豊かさが全て幸せの
基準と信じられていた社会の
中、私は小・中・高と教育を
受けた。
父は男の子でない私達娘3人には、
「どうせ結婚して嫁に行く」と
多くを余り望まず「普通に幸せ」で
あるように、世間一般の常識に合わ
せた考えを持つ、真面目な会社員。
だが母は、自分が大学進学を諦めた
後悔の念が強くあったので、
娘3人には「国公立大学卒業!」の
目標を掲げていた。
私達が幼い頃から母が自分の為に
お金をかけるより教育費に熱が入り、
とても教育熱心で自己犠牲を厭わ
ない我慢強い母だった。

水泳、そろばん、ピアノ、習字、
学習塾…と私の幼少期は、遊んだ
記憶よりも習い事で毎日何だかん
だとても忙しかった。
運動も勉強も何でも「1番を目
指す」とプレッシャーを母から
受けつつ、楽しみながらゲーム
感覚でテストでもイイ成績を取
れば褒められるのが純粋に最初
は嬉しかった。

高校時代は大学進学や将来を
考え始め、「どこまで母親の
期待に応え続けるのか?」とス
トレス&プレッシャーにも感じ、
「いつまで親の期待に応える
”イイ子”’の私でいればイイの?」と
ちょっと虚しく心苦しい時期で
もあった。
祖父が厳しい一家の長で、
絶対的な存在で母が家事労働
を一切する昭和の常識を見て
いた私は、男と女の性的に違
う役割にいつも割り切れない
違和感を覚えていた。

ご近所や親戚に「迷惑をかけ
ない」で、とにかく親から
「イイ子」であることを躾けられ、
暗に期待されてた様に思い出す。
学校でも習い事でも、母の自慢に
なる成果を出して認められたい
想いがドコかにあり、私なりに
必死に楽しい努力を自分に課して
結果がちゃんと出るのが面白かった。
楽しいコトより真面目で勤勉さを
両親や祖父母から受け継いで、
素直な感情・本音をいつの間に
か殺して生きてたなぁと、今な
ら思える。
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