一番柔らかい季節
その日、草原は夢のように暖かかった。
冬の厳しい寒さが去り、柔らかい日差しが若草の緑を鮮やかに照らしている。
草原の主、ウサギのロロは、その暖かさに身を委ねていた。
彼は、太陽の光をたっぷり浴びて育った柔らかな草の匂いを深く吸い込んだ。
その姿は、その一瞬、世界の平和そのものだった。
しかし、ロロが本当に安心しているのには、別の理由があった。
「よし、異状なし。」
草原の向こう、少し高くなった場所から、小さな、しかしはっきりとした声が聞こえた。
そこに立っているのは、見張り役のミーアキャット、モモだ。
モモは、その小さな体を目一杯に引き伸ばし、遠くの地平線まで鋭い目を光らせていた。

「モモ、少し休憩しない?」とロロが尋ねた。
「こんなにいいお天気なんだから。」
「見張りは私の仕事よ」とモモは答えたが、その声にはウサギの安らぎとは別の
義務感と、そしてどこか誇らしげな響きがあった。
彼女にとって、この「ポカポカの春の風景」は、単なる美しい景色ではなかった。
それは、自らの見張りによって守られている、何よりも大切な「平和」そのものだった。ロロが安心して目を閉じることができるのは、モモがその隣で、
常に周囲を警戒しているからこそだった。
ロロは、モモの背中に向けて小さく微笑み、再びその暖かな日差しの下で
深く目を閉じた。
二人の間には、言葉にはならない
しかし確かな信頼が、その草原の風のように静かに流れていた。
今日の抽象画

二人の信頼は、言葉で語り尽くせないもの。
別々の心のようで、実際は一体化していると
言って良い程のもの。
それは何故か? それはきっとそのうちに
また皆さんの前でお話ししようかと思う。
それまで少し待ってね。
