日曜の夜に連絡してしまった、あの人のこと
日曜の22時すぎ、布団の中でスマホを見てた。
特に何もない夜。明日は月曜だし、でも眠れなくて、インスタをぐるぐる眺めて、気づいたら連絡先を開いてた。
あの人の名前のとこで、止まった。
1ヶ月くらい連絡してなかった。向こうからも来てなかった。それが普通のリズムで、会うときは会うし、来ないときは永遠に来ない、そういう関係。
「起きてる?」
送ってた。送ってから5秒後に、なんでって思った。
既読がついた。「起きてるよ」
それだけで、なんか安心した。情けない。
「会える?」「今から?」「うん」「来てもいいよ」
タクシー呼んで、コンビニで歯ブラシ買って、ワンピースのまま向かった。深夜1時。正気じゃないのはわかってた。でも行ってしまった。
玄関開けたら、ぼさぼさ頭で眠そうな顔してて、「お腹すいた?」って聞かれた。
「すいてない」って言ったら、「そっか」って言って、手を引っ張られた。
リビングを通り過ぎて、そのままベッドに座らされた。照明はついてなくて、窓からの光だけ。
「なんで来たの」
「なんとなく」
「嘘だ」
嘘だった。
顔が近づいてきて、そのままキスされた。最初はゆっくり、次第に深くなって、気づいたら引き寄せられてた。
好きじゃないのに、体がちゃんと反応するのが嫌だった。でも止めなかった。
ワンピースを脱がされて、横にされて、ゆっくり触られた。太ももの内側を指でなぞられたとき、頭が一瞬真っ白になった。「声出していいよ」って耳元で言われて、それが余計に恥ずかしかった。
「待って」って言おうと思ったのに、出てきたのは「……やだ」だけで、全然やめさせる気のない言葉だった。
彼が動き始めたとき、奥まで届く感じがして、声が漏れそうになって唇を噛んだ。彼のものがわたしの中でどくどく脈打ってて、それがたまらなくて、同時に、何やってんだろうと思った。
気持ちよかった。
それが一番嫌だった。
好きじゃないのにって頭の隅で思いながら、体は全部正直で、最後は声を殺しきれなかった。
終わった後、彼は汗を拭いて、「眠い」って言って目を閉じた。
わたしは天井を見てた。
なんか泣きたい気持ちがあった。泣かなかったけど。
深夜3時すぎ、そっと起き上がって服を着た。
「帰るの」「うん。仕事あるから」「気をつけて」
それだけ。
外に出たら、空が明るくなりかけてた。東の方が薄っすら青くて、コンビニの光が白々しかった。
歩きながら、なんで来たんだろうって思った。
でも、また連絡すると思ってる自分もいた。
そういう関係、やめられない。理由がないのにやめられない。それが一番わからない。
月曜の朝、眠くて、化粧が上手くできなくて、電車の中でぼうっとしてた。
また日曜が来たら、また連絡すると思う。
