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ステメンの書き方【法科大学院未修特別入試∣神大・京大】

こんにちは!琥珀です。
私、ロー入試でこれが一番悩みました。

※以下、当時の琥珀の心の声
「何書いたらええんや…情弱の極みや…法学部卒やのに既修に入れやんっていうだけであかんのかな…でも仕事しながらとか無理ゲーすぎ…でもなんか書かな」

先日ひょんなことから入試の順位を知ったのですが、それが思ってたより良かったんです。

なので、もしかしたら、どなたかのお役に立てるかもしれないと思い至り、この記事を書くことにしました。

なお、この記事は、あくまで個人的な見解です。絶対的正解など存在しません。ステメンにお悩みの方に、「ふーん。そんな人もおるんや」程度に読んでいただけましたら、幸いでございます。

ステメンの原文を載せることはできないし、意味がないので、代わりにその「書き方」をお示ししようと思います。

なお、琥珀のスペックですが、正直凡人すぎます。
というか、みんなすごすぎますっ…!!!
なんで私みたいなフツーの人間が…?って感じです。

ただ、東大京大でなくても、留学してなくても、特別な資格職でなくても、すんごい特技がなくても、社会人歴短めでも、コミュニケーション能力に瑕疵があっても、行けるんだということは、伝えられるかなと。


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1.事前準備(情報収集と分析)

(1)願書取寄


テレメールで行きたいと思っている大学の願書を取り寄せましょう。モノがないと始まりません。ネットでも見ることができますが、必要書類、専用封筒などは紙で手に入れる必要があります。説明会参加までに一読しましょう。
※阪大は、今年PDFだけらしいです。

(2)説明会参加


オンライン又は対面で開催される説明会に参加しましょう。どんな大学か知る機会というのは当然ですが、ステメンを書くという視点では、
・大学はどんな人を入学させたいと思っているのか
・どんな方が先輩なのか
・どんな人が受けるのか
を知る絶好の(そしておそらく唯一の)機会です。
私は、京大は対面、神大阪大はオンラインで参加しました。もう、意地でも一番前に座りましょう。笑

※今年の京大ロー説明会の申込期限は6/9までだそうです。一応リンク貼っときますね。
https://lawschool.law.kyoto-u.ac.jp/nyushi/schedule/#sct02


(3)分析


①アドミッションポリシー、パンフレット等
ここに、「何を書いてほしいか」のエッセンスが詰まっています。マーカーを引きながら、宝探しだと思って何度も読みましょう。「加点要素/加点されない要素」は何かを探しに行くイメージで読む、と言えばイメージしやすいかもしれませんね。

②設問
ポイントは、単なる「志望理由書」ではないということです。そして、それぞれ聞かれていることが少しずつ違うので、完全コピペとはいきません。

自己評価書
学業についての自己評価、学業以外の活動実績、社会人としての活動実績、出願の動機等を2,000字以内で記述すること。記述の最後には「以上」と記載

京都大学法科大学院

2.第1表「法曹としての適性」(全員提出)
第1表には,優秀な法曹に必要となる適性や能力をどのようなものと考えるかを述べた上で,それを出願者が備えているかを客観的,具体的かつ説得的に記入してください
5.第4表「社会人・他学部卒業者としての経歴の概要」(未修特別出願者のみ)
願書裏面の履歴書の学歴・職歴等に沿って,社会人としての活動実績の概要,他学部において学んだことの概要を,パソコンにより 1000 字程度で分かりやすく記載してください。

神戸大学法科大学院

法律家としての適性を明らかにする文書
・法曹等を志望するにあたって、どのような能力が必要であると考えているか、理由を添えて述べてください。
・出願者がその適性を備えていることを説得的に記述したうえで、現時点における到達度を自己評価してください。
・記述に際しては、学業成績や学習内容、社会経験、保有する専門資格等、可能な限り客観的かつ具体的な事実を引用してください。

大阪大学法科大学院

書きやすさの順だと、神大→京大→阪大だと思います。そして、ここには引用していない部分で、細々と注意書があります(例:資格のコピー添付…ただ資格があるというだけでは評価しない)。
読み飛ばさないように注意しましょう。

ちなみに、なぜ神大(第1表)が書きやすいかというと、「三段論法で書いてね」というメッセージが明らかだからです。つまり、この型に沿って書く。

A=C 「優秀な法曹は、…な者をいう。よって、優秀な法曹に必要な適性及び能力は、①〇〇の性質及び②△△の能力である(〇〇とは、✕✕をいう。…)。」
B=C 「私は、①について、…(例:✕✕について、□□のような実績がある。)である。…よって、①を充たす。②について、…」
B=A 「したがって、私は優秀な法曹になるための適性及び能力を有する。」

逆になぜ阪大が書きにくいかというと、「必要な能力」を問い、「その適性」を有するかを聞いているからです。(能力の適性とは???)
能力と適性の違いを考えた上で、「適性はあるが能力が足りない。だから入れてくれ」という帰結にするんですかね。たぶん。

能力と適性の違いは、国語辞典を引くしかないと思いますが、だいたいこんなイメージでしょうか。

能力…後天的に身につけるもの。努力により獲得、向上可能な力。例:論理的に説明する能力
適性…先天的な性格、性質が適合している。ものの考え方(思考順序)が適合している。例:粘り強く取り組む性質

ともかく、思考の順序としては2通りあります。
①優秀な法曹像→自分の書ける要素は何か
②自分はこんなことを書きたい→こんな法曹が優秀
できれば、①が望ましいです。
そうでないと迷走の危険性がありますので。 

もうひとつ、神大の特徴は「志望理由」を書く必要が、一切ないということ。つまり、「それは口頭試問で聞くから、ここでは書かなくていいよ」ということだと解されます。
※そして、口頭試問で志望理由(「なんで神大がいいと思ったの?」)を聞かれます。そこで、入試説明会等で説明していたことを持ち出して、「こういうことおっしゃってましたよね、それがいいと思ったんです!」と嬉しそうに話をしてください(お互い人間ですからね。ちゃんと聞いてくれてるって思うと嬉しいんじゃないかな。)。
例)「神大は教育(←未修者スタートアッププログラムなど)に力を入れている」と言っていた。京大も阪大も説明会を聞きに行ったが、そのようにはっきりと言ってくれたのは神大だけだ、というような具合。

それに対して京大は、「出願の動機」を要求していますよね。これは、「なぜ/どんな法曹になりたいのか(目的)〜その手段としてなぜ(他大や予備校、独学ではなく)京大ローなのかということを端的に教えて?そのきっかけは何かな?」ということだと思われます。ある意味、多少の熱意を語ることを許された場所なわけです。笑

そして、京大は、自己紹介と出願の動機という構成ですよね。いわば、ステメンは、「映画の予告編」みたいなものと解されます。
すなわち、予告編が面白ければ(興味を持ってもらえたら)、映画館に来てくれる(面接に呼んでくれる)ということだと、個人的には思っています。
したがって、論理的であると同時に、「読み手の心を掴む」意識も重要だと思います。

以上のとおり見てきましたが、要は、
「私はこんな人間です。貴大学が望む学生像の要件に、私は当てはまります。よって、貴大学は、私を入学させるべきです。」
ということを、論証するわけです。

「私はこんなに入りたいんだ!(熱意)」ではなく。
だって、みんな行きたい気持ちは同じなんだから。

よって、いかにアドミッションポリシー等を読み込み何が求められているのかを考えること、換言すれば「何を“規範”として定立すべきか」を決めることに懸っているということができます。

2.何を書くか(要素の特定)

さて、何を書くか。超なやみますよね…💦

1の分析で「何を書けば加点要素になるか」は、ある程度見えたはずです。
規範を次のとおり仮定して、考えてみましょう。

優秀な法曹=個別事案の問題点を抽出し、当該個別事案を一定の解決に導くことができる者 
適性=継続的に勉強をし、未知の問題にも粘り強く取り組むことができる性質 
能力=事案に即して問題点を抽出し、当該問題点に対する解決方法を論理的に説明できる能力

この規範は、人によって変わってきます。
よって、正解はありませんが、普遍性を持った(誰が見ても「たしかに。そうだよね〜!」となるような)規範を定立すると書きやすいかなと思います。

換言すれば、自分の持つ個性や経歴によって、この規範は「一定の範囲で変えられる」ということ。

あとは、これまでの経歴から使えそうな(規範に当てはまりそうな)エピソードを探し、書き出してみて。そこから、さらに有用なもの、必要不可欠なものに厳選していきましょう。そして、
「私は、こんな経験をしてきました。」
「こんなことに興味を持ってきました。」
「その経験は、〇〇の能力/性質を持つことの表れとして評価できます。」
と言った具合で論証してみましょう。

大きなことは、書かなくていい。
でも、書いたことは口頭試問で深掘りされる可能性があるので、「これならいっぱい喋れるよ!!!」というエピソードを選びましょうね。

そしてもうひとつ。
エピソード(事実)の評価をどうするかです。
例えば、学業以外の活動実績として「資格試験の受験」を書くことにしたと仮定しましょう。その理由づけ、つまりなぜ受験したのかが大事です。そのエピソードが規範に当てはまることを、端的かつ説得的に示せるかがポイントだと解されます。
例)自身の学習習慣を継続すること及び知識の幅を広げることを目的として、資格試験の受験をしている。具体的には、…

なお、京大のステメンは、神大のステメンを書いてから、その当てはめ部分を適宜コピペしつつ出願の動機を付加すると書きやすいと思います。私もそうしました。

3.どのように書くか(文章構成と方向性決定)

(1)文章構成


ア 基本編
問題文で指示された順で記述しましょう。
そのほうが相手は読みやすいはずです。
つい1文が長くなりすぎないように、注意。
イ 技術編
ポイントは3点あります。
①ナンバリング②接続詞等の言葉③定義規定です。
①ローに入ったら、入学式前に叩き込まれます。
「郷に入れば郷に従え」的な感じです。
②すなわち、したがって等の接続詞を適切に用いて論理構成を明確にしましょう。そして、例えば「A、B及びC」「a及びb並びにα及びβ」のような言葉の使い方も意識すれば、ぐっと読みやすくなります。
①及び②については、次の書籍が参考になります。

③初見で読んでもわかるように、一定の固有名詞や専門用語は、定義規定に当たる説明をつけておきましょう。「常に読み手に親切に」を心がけて。
それが誤解を招かない正確な文章を書くということだと思います。

(2)方向性決定


結論をどこに持っていくかは、人によって変わりますが、その軸がブレないように常に意識しましょう。イメージは、「金太郎飴」です。
1本の軸に沿って話が展開され、どこを切っても(角度を変えた)同じものが出てくる。全てのエピソードが、一見違う話でもベクトルを同じくして、最終着地点に向かっている。そうすると、一貫した理論を構築できるはずです。

4.最終チェック

PCの音声読上げ機能で、読んでもらいましょう。
聞いて「わかりにくい?うん?🤔」と思ったら、その部分は書直しが必要な部分です。
1文を端的に、主語述語を意識するだけでも、かなり読みやすくなります。

それから、誤字脱字。日を変えて読み直すと案外見つかったりします。ほんとに、一度寝かせてみて…!

そして、可能ならば、家族など信頼できる人に見てもらうとベターです。
一読して内容がスッと理解できたか、聞いてみてください。もし、途中で詰まったところがあれば、そこは書き直しましょうね。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

5.さいごに(補論)


社会人枠って正味ステメンぐらいしか対策のしようがないんですよね。なんだかんだ仕事も忙しかったりして、ロー入試にばっかり投資できない。

それに秘密裏に実行しなきゃいけないし。笑
絶妙な罪悪感とドキドキ感に苛まれていました。

だからこそ、取れるところで点取って行くしかないんですよね…(特にコミュ障は。逃切勝負。)。

なお、入ってみると、割と法学部卒の方は多くいます。なので、そこまで気に病まなくても大丈夫かなと思います。

もし何かひとつでもお役に立てたら、嬉しいです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!







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