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メンズファッションの「系統」を整理する。自分のスタイルを見つけるための完全ガイド

「おしゃれになりたいけど、自分がどんな系統が好きなのかわからない」
「ストリートとかきれいめとか言われても、正直ピンとこない」

ファッションに興味を持ち始めたとき、最初にぶつかる壁のひとつが「系統」の把握です。

ファッション誌やSNSには無数のスタイルが溢れていて、どれが自分に合うのか、そもそもどんな種類があるのか、整理がつかない——そんな状態の方は多いはずです。

今回は、メンズファッションの主要な系統を丁寧に解説していきます。それぞれの特徴、代表的なアイテム、参考になるブランドまで含めて紹介するので、自分のスタイルを探すための地図として活用してみてください。


① きれいめ・スマートカジュアル

どんなスタイル?
清潔感と上品さを重視した、大人っぽい着こなしです。カジュアルすぎず、フォーマルすぎない「ちょうどいい」バランスが特徴で、オフィスカジュアルからデートまで幅広く対応できます。日本で最もスタンダードとされる系統のひとつです。

代表的なアイテム
テーラードジャケット、スラックス、白シャツ、チノパン、ローファー、革靴、ニットセーター、トレンチコート

色使い
ネイビー、グレー、ホワイト、ベージュ、ライトブルーなど落ち着いた色が中心。鮮やかな色は差し色として少量使うのが基本。

参考ブランド
UNITED ARROWS、SHIPS、Spick & Span Noble、EDIFICE

こんな人におすすめ
社会人になりたての方、清潔感を重視したい方、コーデの失敗を減らしたい方。


② ストリート

どんなスタイル?
アメリカのヒップホップ・スケートボード・グラフィティカルチャーを起源とする、自由でエネルギッシュなスタイルです。ブランドロゴの主張、オーバーサイズのシルエット、スニーカーへのこだわりが特徴的。

現代ではラグジュアリーとの融合(ラグジュアリーストリート)も進み、Supreme×Louis Vuittonのようなコラボレーションが話題になるなど、ファッション界全体に大きな影響を与えています。

代表的なアイテム
グラフィックTシャツ、オーバーサイズパーカー、バギーデニム、スニーカー(ナイキ・アディダス・ニューバランス等)、キャップ、ボンバージャケット

色使い
制限なし。ブランドカラーやグラフィックに依存することが多い。モノトーンでまとめるのも定番。

参考ブランド
Supreme、STÜSSY、PALACE、A BATHING APE(BAPE)、WTAPS

こんな人におすすめ
個性を前面に出したい方、スニーカーが好きな方、カルチャーとしてのファッションに興味がある方。


③ アメカジ(アメリカンカジュアル)

どんなスタイル?
1950〜70年代のアメリカ文化をベースにした、気取らないカジュアルスタイルです。デニム、チェックシャツ、スウェット、ワークウェアなど、タフで長持ちする素材・デザインが特徴。古着との親和性も高く、ヴィンテージアイテムが好きな層からも支持されています。

ストリートとは異なり、トレンドに左右されにくい「普遍的なカジュアル」という側面が強いです。

代表的なアイテム
デニムジャケット、デニムパンツ(501等)、ネルシャツ、スウェット、チャックテイラー、ワークブーツ、ミリタリージャケット(M-65等)、フラノシャツ

色使い
インディゴブルー、ネイビー、チェック柄、カーキ、ブラウン系。アースカラーが多い。

参考ブランド
Levi's、Carhartt、POLO RALPH LAUREN、Wrangler、Pendleton、Engineered Garments

こんな人におすすめ
シンプルで長く使えるものが好きな方、古着・ヴィンテージに興味がある方、ラフに着こなしたい方。


④ トラッド・プレッピー

どんなスタイル?
アイビーリーグ(ハーバード、イェールなど)の学生スタイルをルーツとする、上品でクラシックなスタイルです。ブレザー、ボタンダウンシャツ、チノパン、ローファーの組み合わせが定番。

日本では1960年代の「みゆき族」やVANブームで一度大流行し、近年はJ.PRESS & SON'SなどのブランドがNEWトラッドとして再解釈するなど、若い世代にも再注目されています。

代表的なアイテム
ネイビーブレザー(金ボタン)、ボタンダウンシャツ、チノパン、ストライプタイ、ローファー(ペニー・タッセル)、アーガイル柄ニット、ポロシャツ

色使い
ネイビー、マドラスチェック(カラフルなブロックチェック)、バーガンディ、グリーン、白。伝統的な配色が多い。

参考ブランド
J.PRESS、BROOKS BROTHERS、Ralph Lauren、BEAMS PLUS

こんな人におすすめ
クラシックな装いが好きな方、きれいめをさらに上品にしたい方、歴史や文化的背景のあるスタイルに興味がある方。


⑤ モード・アヴァンギャルド

どんなスタイル?
「流行」ではなく「前衛」を追求するスタイルです。通常のファッションの常識——シルエット、素材、着方——を意図的に崩し、アートとしての服を追求します。

日本ではヨウジヤマモト、コム デ ギャルソンなどが世界的に評価されており、「黒の衝撃」と呼ばれた1981年のパリコレクションは、ファッション史上の転換点となりました。

難易度が高く「着こなし」よりも「表現」の側面が強いですが、小物や一点だけモードを取り入れる「モードエッセンス」的な使い方もできます。

代表的なアイテム
非対称デザインのジャケット、変形シルエットのパンツ、ドレープを活かしたコート、マルジェラのタビシューズ

参考ブランド
Yohji Yamamoto、COMME des GARÇONS、Maison Margiela、Rick Owens、ISSEY MIYAKE

こんな人におすすめ
ファッションを「表現」として捉えたい方、個性の強いスタイルが好きな方、上級者向け。


⑥ ミリタリー

どんなスタイル?
軍服・軍用品をベースにしたスタイルです。機能性を重視したデザイン、丈夫な素材、カーキ・オリーブ・ネイビーなどのアースカラーが特徴。

M-65フィールドジャケット、MA-1ボンバー、カーゴパンツ、ミリタリーブーツなど、もともと実用品として作られたアイテムが、その機能美からファッションに取り入れられてきた歴史があります。アメカジとも親和性が高く、組み合わせて着ることが多い系統です。

代表的なアイテム
M-65フィールドジャケット、MA-1、カーゴパンツ、BDUシャツ、ミリタリーブーツ、ベレー帽、ドッグタグ

色使い
オリーブ、カーキ、アーミーグリーン、ブラック、デザートカラー(ベージュ系)。迷彩柄。

参考ブランド
ALPHA INDUSTRIES、Buzz Rickson's、WTAPS、ENGINEERED GARMENTS

こんな人におすすめ
タフで機能的なデザインが好きな方、アウトドアやキャンプが好きな方、男らしい着こなしがしたい方。


⑦ アウトドア・ゴープコア

どんなスタイル?
登山・キャンプ・トレッキングなどのアウトドアウェアを、街中でのファッションとして取り入れたスタイルです。「ゴープコア(GORPCORE)」という名称は、ハイキング中の行動食「GORP(グラノーラ・オーツ・レーズン・ピーナッツ)」から来ており、2017年頃から世界的に広まりました。

防水・防風・保温などの機能性と、洗練されたデザインが両立しているのが特徴で、ノースフェイスやパタゴニアなどのブランドが若い世代に人気を集めています。

代表的なアイテム
フリースジャケット、ゴアテックスジャケット、テックパンツ、トレッキングシューズ・サンダル(テバ、ビルケンシュトック等)、バックパック、ベースボールキャップ

参考ブランド
THE NORTH FACE、Patagonia、ARC'TERYX、SALOMON、and wander、NANGA

こんな人におすすめ
アウトドアが好きな方、機能性とおしゃれを両立したい方、ベーシックからひとつ変化球を加えたい方。


系統は「ミックス」してOK

ここまで7つの系統を解説しましたが、ひとつ大切なことをお伝えします。

系統は、必ずひとつに絞る必要はありません。

きれいめをベースにアウトドアアイテムを取り入れる「きれいめゴープコア」、トラッドとストリートをミックスする「ストリートトラッド」など、現代のファッションはジャンルを横断した着こなしが主流です。

系統を知ることの本当の目的は、「どれかに完全に当てはまること」ではなく、自分の好みの輪郭をつかむことです。「ストリートは好きだけどオーバーサイズは苦手」「きれいめが基本だけどスニーカーは外せない」——そういった自分の好みを言語化できるようになると、服選びが格段にしやすくなります。

まずはここで紹介した系統の中から「なんとなく好きだな」と思えるものを見つけてみてください。そこから自分のスタイルは少しずつ育っていきます。

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