ゲームより集中力がつく?そろばんが脳に与える意外な効果
みなさん
おはようございます
こんにちは
こんばんは
臨床心理士・公認心理師のパドルです。
今日って何の日か知っていますか?
(せーの)
そろばんの日!!!
…はい、ということで(笑)今日はぱちぱち、ということでそろばんの日らしいですね。
そのため心理士の視点から、そろばんが子どもに与える心理的・認知的な効果を紐解いてみたいと思います。
【はじめに】
「そろばんって、まだあるんですね!」と驚くことがあります。
確かに最近は滅多に見ませんよね。
今の時代、計算機やスマートフォンがあれば、数字の計算に困ることはほとんどありません。
けれど、そんなデジタル全盛の今だからこそ、アナログな道具「そろばん」が静かに注目を集めています。
小学生の習い事ランキングにもそろばんは常連で、その背景には、単なる計算力向上だけではない、心理学的な恩恵が存在します。
【1. ワーキングメモリを鍛える】
そろばんを使うとき、子どもたちは計算過程を頭の中で保持しながら、次の珠の動きを考えています。
これは「ワーキングメモリ(作業記憶)」という、情報を一時的に保持しつつ処理する脳の機能をフルに使っている状態です。
ワーキングメモリは、学力全般と密接な関係があるとされ、とある研究では、学習障害や注意欠如に関係するとも指摘されています。
そろばんは、楽しみながらこのワーキングメモリを鍛える訓練となっており、特に注意力や記憶力に課題のある子どもにも良い影響をもたらすことが報告されています。
確かに、そろばんって電卓と違って、より能動的に計算しますもんね。
【2. 視空間認知のトレーニング】
そろばんでは、目の前にある珠の位置関係を視覚的に捉えながら、正確に指先を動かします。
これは「視空間認知能力」を育む活動です。
視空間認知は、図形や地図の理解、日常生活では整理整頓や物の配置理解に関わる重要なスキルです。
療育の現場で使われる箱庭療法やLEGOなどの遊びと共通する部分があり、子どもが「空間を感じ、操作する」力を育むのに役立つのです。
だからLEGOはいつまでも愛されるわけですね。
私が小さい時からずっとあります。
【3. 手を動かすことで脳を育てる】
心理学・脳科学の分野では、「手を使うことは脳を活性化させる」という考えがよく知られています。
そろばんは、指先の微細な動きを正確に行うことが求められるため、脳への刺激も非常に高いとされます。
また、そろばんの操作には左右の手をバランスよく使う必要があり、右脳(イメージ)と左脳(論理)の両方を活性化させることにもつながります。
これは、単なる計算練習では得られない、全脳的な発達を促す効果です。
【4. メタ認知と集中力を育む】
暗算や珠算の訓練では、途中でミスに気づいたり、解き方を自分で修正することが求められます。
これは「メタ認知(自分の認知をモニタリングし、コントロールする力)」の育成に直結します。
さらに、そろばん教室では、静かな空間でじっと集中して練習する時間が確保されます。
子どもたちは自然と「集中する」「少し疲れる」「またやる」という認知と身体のリズムを学びます。
これは、自己調整力の育成にもつながっていきます。
さらに、教室では周りが静かだから「自分も静かにしなきゃ」と思うので環境的にも良好です。
【5. 自己効力を高める】
そろばんは、ステップアップしやすい習い事です。
10級から始まり、級や段が上がることで、目に見える達成感が得られます。
この達成経験は「自己効力感=自分はできる」という感覚を育てます。
学業成績とは別軸で「自分にも得意なことがある」と感じられることは、自己肯定感を高める大きな要素です。
そろばんで得た成功体験が、他の場面でのチャレンジ意欲を後押しすることも多いのです。
【6. デジタル時代にこそ、そろばんの力を】
今の子どもたちは、生まれた時からスマートフォンやタブレットに囲まれた「デジタルネイティブ世代」です。
確かにそれらは便利で魅力的ですが、受動的になりがちで、自分の身体を使って考える経験が減少しているのも事実です。
そろばんは、「考える」「覚える」「動かす」を一体化した能動的な学びの場を提供します。
アナログだからこそ、子どもたちの五感や思考を豊かに育ててくれるのです。
やはり、自分で何かしらをやるということがミソなんですねぇ。
【おわりに】
「計算ができるようになる」こと以上に、そろばんは子どもたちの脳と心を育てる教材です。
心理学的な視点から見ると、そろばんはワーキングメモリや視空間認知、集中力、メタ認知、自己効力感といった、子どもが生きていくうえで大切な力を底支えしてくれる存在です。
すごい、こんなにも能力が伸びる道具なんですねぇ。
デジタル化が進む現代において、「あえてアナログ」に触れる価値はますます高まっています。
そろばんの珠をはじく音が、子どもたちの内なる力を育てる音として、多くの親御さんや教育者に届くことを願っています。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
またお会いしましょう!!!
