ケビンの一言いわせて! #51|問いを投げかける一人の町民として — 山ノ内町議会との対話の記録

私が生まれる前に米大統領ケネディ氏が「国があなたのために何をしてくれるかではなく、あなたが国のために何ができるかを問いなさい」と語ったとき、その言葉が日本の山ノ内町で、町政に問いを投げかける一人の人間に影響を与えるとは、本人も想像していなかったでしょう。
自分の出来ることの一つは、町民の上に立つのではなく、町民のために尽くす、より透明で責任ある町議会の実現に向けて、山ノ内町をお手伝いすることです。最近の取り組みは、議会報告会での一つの直接的な質問から始まりました。
「町が開示した資料で、町議が関係する事業者への支払いが確認されました。こうした場合に、議員が同時に監査委員を務めていたケースについて、町議会としての判断基準や対応ルールはありますか?町と金銭関係のある団体から政治献金を受けている議員が、同時に町から補助金を受け取る団体の代表を務める場合、利益相反は町議会としてどのように管理・説明する仕組みになっていますか?個人を責める意図はなく、町議会のルールを町民として確認しています。」
その場にいた町民の目には、進行役の議員が一瞬言葉に詰まったように見えました。議員に求められ、私はその質問を会の中で何度も繰り返しました。後日、議会から正式な回答をいただけるとのことでした。これが今年初めの1月のことです。
一ヶ月以上経っても返答がなかったため、私はより詳細な質問項目をまとめた公開質問状を議会宛てに作成しました。印象的だったのは、この公開質問状を送付してからわずか数時間後に、1月の質問に対する正式な回答が届いたことです。約一ヶ月半待っても返答がなかった質問への回答が、新しい文書を送ったその日のうちに届いたのです。その回答は十分とは言えない内容で、関連する法律があるという説明にとどまっていました。これが3月初めのことです。
そして4月、数週間にわたる慎重な検討と熟議を経たと思われる回答が届きました。しかしそれは文字通りの「非回答」であり、3月のあの不十分な回答を本質問状への回答として受け入れてもらえないか、と繰り返し問うものでした。
これに対して私は、議会からこれまでにいただいた回答を踏まえ、さらに詳細な質問項目を整理してお送りしました。回答期限は5月11日とさせていただいており、現在その回答を待っているところです。
町と議員との関係や、議会・行政の運営の透明性をめぐる基本的な仕組みについて、山ノ内町においては、現時点で明文化されたルールが十分に整備されていないことが、これまでの議会からの回答から明らかになっています。どのような仕組みがあるべきか、誰がそれをつくるべきか、いつまでに整備されるべきか。これらの問いを、今後も順を追って考えていきたいと思います。
【参考資料】
以下に、本コラムで言及した一連の文書を添付いたします。事実関係をご自身でご確認いただけますので、ご関心のある方はぜひ原文をお読みください。なお、本コラムで言及する個別の議員の状況につきましては、特定の個人を断定的に評価することを目的とするものではなく、町議会としての制度運用および議会の説明責任のあり方を確認する趣旨です。記載されている事実関係はすべて公文書および公的なやり取りに基づくものです。
1.町民から議会への公開質問状(令和8年3月9日)
2.議会から町民への回答(議会報告会での質問について/令和8年3月9日)
3.議会から町民への回答(公開質問状について/令和8年4月6日)
4.町民から議会への再質問および確認事項(令和8年4月27日)
