ベテラン医療政策アドバイザーに聞く 医療計画とは?
医療計画とは?
【登場人物】
田中くん(新米医療行政職員)
鏡さん(ベテラン医療政策アドバイザー)
田中くん:「医療計画って、要は病院の計画表みたいなものですか?」
鏡さん:「まぁ、大枠ではそんな感じね。でも、単に病院の予定表を作るわけじゃないわよ。地域全体の医療提供体制を見直し、持続可能な医療を確保するための計画なの。」
田中くん:「なるほど。でも、なぜ6年ごとの計画になったんですか?」
鏡さん:「そこがポイントね。もともと医療法では、都道府県が5年ごとに医療計画を策定することになっていたの。でも、2018年度以降、介護保険事業の3年ごとの計画と足並みを揃えるため、医療計画は6年ごとになったのよ。」
田中くん:「そうだったんですね!」
鏡さん:「医療計画では、地域の医療状況を把握した上で、安定した医療を提供するための事項を定めることになっているわ。」
田中くん:「具体的にはどんなことを決めるんですか?」
鏡さん:「代表的なのは、5疾病・5事業、医療圏、病床規制ね。」
医療計画で定める事項
5疾病・5事業および在宅医療に関すること
医師、看護師、その他の医療従事者の確保に関すること
地域医療構想に関すること
病床機能の情報提供推進
医療安全の確保
地域医療支援病院の整備目標
2次医療圏・3次医療圏の設定
基準病床数の規定
鏡さん:「全部覚えなくてもいいけど、特に5疾病・5事業、医療圏、病床規制は大事だから、押さえておきましょう。」
5疾病・5事業
5疾病
がん
脳卒中
急性心筋梗塞
糖尿病
精神疾患
田中くん:「どうしてこの5つなんですか?」
鏡さん:「日本人の主要な死因や健康問題に直結しているからよ。特に、がん・脳卒中・心筋梗塞・糖尿病は以前から問題視されていた4大疾病で、それに精神疾患が追加されたの。」
5事業
救急医療
災害医療
へき地医療
周産期医療
小児救急医療
田中くん:「へき地医療ってなんですか?」
鏡さん:「交通アクセスが悪い地域での医療提供のことよ。離島や山間部では医師不足が深刻だからね。」
医療圏
田中くん:「医療圏って、なんとなくエリア分けのことですよね?」
鏡さん:「そうね。医療計画では、地域ごとに医療資源を適切に配分するためのエリアを設定するのよ。」
医療圏の種類概要1次医療圏外来医療を提供するための地域(市町村単位)2次医療圏入院医療を中心とした医療提供エリア(複数市町村単位)3次医療圏高度医療を提供する地域(都道府県単位)
鏡さん:「2次医療圏が特に重要ね。ここには基準病床数が設定されていて、病院がそれを超えて病床を増やせない仕組みになっているのよ。」
田中くん:「病床規制ですね!」
アクティブリコール(7問)
医療計画が6年ごとに策定される理由は?
5疾病に含まれる疾患をすべて答えよ。
5事業に含まれる医療サービスをすべて答えよ。
医療圏のうち、入院医療を提供するための区域は?
2次医療圏における病床規制の目的は?
へき地医療とは何か?
医療計画において、都道府県が果たす役割は?
解答
介護保険事業の計画(3年ごと)と整合性を持たせるため。
がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病、精神疾患。
救急医療、災害医療、へき地医療、周産期医療、小児救急医療。
2次医療圏。
地域の医療資源を適正に管理し、病床の過剰供給を防ぐため。
交通アクセスが悪い地域(山間部や離島など)での医療提供。
医療計画の策定と実施、地域ごとの医療提供体制の整備。
💎おさらい🎋
医療計画は、地域の医療提供体制を整えるための重要な制度です。特に5疾病・5事業、医療圏、病床規制の仕組みを理解することが大切です。
田中くん:「なるほど! 医療計画って、単なる病院の計画じゃなくて、地域全体の医療の在り方を決めるものなんですね!」
鏡さん:「そのとおり。次回は、実際に都道府県の医療計画がどう作られているのか、具体的に見てみましょう!」
高木会計事務所は、TKC全国会医業会計システム研究会の会員です。
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