魔々勇々第4話「その獅子 雄々しく起つ」感想(ジャンプ44号)
この記事で掲載している画像は全て2023年週刊少年ジャンプ44号「魔々勇々」(林快彦)から引用しています。著作権・肖像権等は全て権利所有者に帰属致します。
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マママをあっさり退場させたことに一抹の不安を感じた前回から一転、なるほど退場させても大丈夫な自信があったのねと納得させられた最新話。
思春期丸出しな獅子が何を雄々しく起たせたのか突っ込みたくなるサブタイトル。
どうしても触れたくなる新勇者について触れてからその他の感想を。
勇者 エリシア・ウール・プール(24)
マママ以外とまともに交流していないのに突然顔良しスタイル良し性格良し甘え上手な異世界年上お姉さんをぶちこまれてコルレオの頭は絶対に無量空処。

年齢
6歳上にしてきやがった・・・
マママの年齢設定といい、林先生やるなあ。
名前
エリシアってめっちゃ聞く気がするんだけど女勇者といえばエリシアって不文律があるんだろうか。
この漫画の構造的に勇者にそれっぽい名前を付けるのは正解だと思うし不満は全くないのだけど。
ウール・プールの響きもなんかいい。
警戒しなくて良さそうな感じ。大量の羊毛が悪役ってことはあるまい。
エヴァンも「オール・グリーン」がついてたけど、コルレオはないのかな。孤児だからって考えもあるけど、パンネロもマママも歴代勇者も何もついてない。
パーシモット大陸にはファミリーネームとかの概念がないのかもしれない。
かわいい
そうだよなあ。
林先生の読み切りのヒロインみんなかわいいもんな・・・
2ページで100点だよ。
「おぉ~…」とかただのため息なのにこれがあるだけで全然違う。
マママ退場させたとき、キャラの可愛さで読み始めた一部の読者離れちゃうかもしれないけど大丈夫?って思ってたけど、何の心配もなかったんだなあ。
それはそれとしてマママまた出してほしい思いに変わりはないけど。
王道バトル漫画にヒロイン要素を加えるのは難しいイメージがあるけど、青春恋愛漫画で如何なく持ち味を発揮していた林先生が、サブ要素としてかわいいヒロインを添えるのは抜群の相性に思える。
次回以降どういう関わり方をさせるのか、たくさんいる勇者の一人として扱うのかメインヒロインに据えるのかなど、気になるところが盛りだくさん。
ヒロインも活躍させてほしいけどストーリーそのものの進みを弱くしてほしくはないというジレンマ。
序盤の弱さと女性と会話できないという点で主人公に重なるところのあるヒロアカは、序盤お茶子の魅力で引っ張りつつも本筋の面白さをキープしているという、ジャンプでは珍しい例だった気がする。
その他
他の部分もしっかり面白かった。最後のインパクトが強すぎただけで。
パーシモット大陸
大陸ってことは、魔王勇者とか言ってるのも世界の一部に過ぎないのかとも思わせられるが、経度の表示から、基本的にはパーシモット大陸が世界の大部分を占めていて、その他はおまけ程度の世界ってことで良さそう。
地図の右上と左上がつながってないといけない気がするけどそこはご愛敬。
魔人の領域だった東側に人間の勇者コルレオが住んでいたことにも政治的な理由がありそう。
ずいぶん人間側が譲歩したように見えるが、全体的な世界観に、ハロハロが死を賭して共生の意を示したってところが説得力を与えている。
「何も死ななくても…」っていうところで命を懸けたからこそ、双方の譲歩を導いてたどり着けた平和なんだろう。
北と南について触れていないのがちょっと気になる。
十字形にしている以上、2項対立とは異なる民族がいたりするとか、何かしらの意味が出てくることを期待。
「和平したと思っているのは東西の連中だけだろ?」とかね。
紋章術
パンネロが知らない以上、この世界で紋章術が活用されていないことは確定。
それくらいパンネロに信頼感がある。
そもそも感情の高ぶりで発動するなら隠せるはずもないか。
逆にこの世界では紋章は何かの役に立ってたのか?
個人の強さに関係ない力だとすれば、すぐには明らかにならないかな。
紋章でしか入れない場所、紋章でしか発動できない装置、想像の余地はたくさんあるが。
さて、ここまででコルレオが使えた紋章効果は
・体を浮かせる
・身体能力強化
が発動済み。少なくとも1勇者1効果システムではないことは確定。
エヴァンからもらった能力である以上、空間移動もできるようになるのかな。
主人公に次元をまたぐ能力持たせて扱いこなせたら伝説の漫画になれるが…
「私はアイスコーヒーを」の人
法学部首席の人だ!
1話では若干の無能っぽさを出していたけど、勇者所在地の大学首席ってことは少なくとも学力では世界トップレベルってことだし、エヴァンがいる場で発言できる立場である以上、それなりの人物なんだろう。
「世界に致命的なズレが」って指摘は正しかったわけだし。
次回以降毎回的外れな考察をする役割にさせられる気もするけど、こういう人が知識に基づいた指摘をしてくれると作品に奥行が出て面白い。
次回以降の活躍や如何に。
私とエヴァンはどちらが強く見えるかね?

言い淀む様子から、少なくともコルレオの印象ではパンネロよりエヴァンのほうが強い。
ハロハロ亡き今、世界一強いのはパンネロの可能性が高い。少なくとも最強レベル。
だとすれば、エヴァンレベルが現れたときに、武力で抑え込める人物はこの世界に存在しないことになる。
平和ボケしている世界でこの危険性を理解できているのはパンネロだけ。
なんだかんだ言ってコルレオに期待しているところは大きいのだろう。
平和な世界で「強くなりたい」と思えるのはそれだけで長所。
私に右腕を使わせてみなさい
ハンターハンターのネテロを思い出す。
あのときはボールを奪うのがテストで、右手を使っていないことに気付いてから、使わせることを目的にしてたなあ。
実力者のおじさんとかじいさんはやっぱりかっこいい。
ネテロは風格だけでかっこよさが出てたけど、パンネロは外見もイケおじ。
結構他作のオマージュが多いけど、個人的には良い要素はどんどん真似すべきだと思うし、本筋のオリジナリティがしっかりしているから問題ないと思う。
原作へのリスペクトも感じるし、今後もどんどんやってほしい。
…強くなれるといいね
挑発が非常にうまいパンネロ
覚悟が足りないことを事あるごとに指摘しているのに嫌味がない。
「良い子ちゃんすぎんかね?」
「敵対した相手にも同じ台詞を吐くつもりか?」
「死にに行くつもりか?」
あたりの強い言葉を使った後だからこそ、
「・・・強くなれるといいね」
が一番効く。
若干の失望を匂わせることで奮起を促す良き指導者。
「全部受けきるつもりだったんだがね」で右腕使うのがいい。
別にどっちの手でも助けられるところを、課題達成させてあげる優しさ。
コルレオは・・・
さすがに特殊環境で育てられすぎでは。
恋人なら簡単に作れるかのような「友人はおろか恋人がいたことも」ってフレーズは単なる表現間違いとして(この世界では友人は難しいけど恋人は簡単にとかはやめてくれ)も、まともな人間関係を親子以外と構築しない育て方は気の毒すぎる。
友達すらいない中、いじめ現場に割って入ったり写真撮影に応じたりと、真っすぐな子に育ってよかった。
性格の伸びしろすごいよ。女子とだってすぐ会話できるようになるから大丈夫!
まとめ
最後の2ページに大分持っていかれたけど、相変わらず独特なコマ割りとか丁寧な情報の出し方とか、漫画を読むことの楽しさを味わわせてくれるのが嬉しい。
謎が多く、世界に危機が迫る緊張感が持続する中キャラの明るさと魅力でバランスを取るこの漫画の雰囲気がすごく好き。
コルレオが自分の力で問題解決するシーンとエリシアとのいちゃいちゃに期待しながら来週を楽しみに待ちたいと思います。
