教員が知っておきたいJSONとは何か
近年、学校現場ではクラウドサービスや校務支援システムの活用が進んでいます。
さらに最近では、
ChatGPT
Gemini
Claude
Copilot
などの生成AIが教育現場にも入り始めています。
こうした中で、
JSON(ジェイソン)
という言葉を目にする機会が増えてきました。
CSVなら聞いたことがあるけれど、JSONはよく分からない。
そんな教員も多いかもしれません。
しかし、これからの教育DXや生成AI活用を考えると、
CSVと並んでJSONは知っておきたいデータ形式の一つです。
JSONとは何か
JSONとは、
JavaScript Object Notation
の略です。
難しそうな名前ですが、
簡単に言えば
「データを整理して記録するための形式」
です。
例えば生徒情報を表現すると、
{
"氏名": "山田太郎",
"クラス": "2A",
"出席番号": 15
}
のようになります。
CSVが表形式なら、
JSONは
辞書形式
や
名札付きデータ
と考えると分かりやすいでしょう。
CSVとの違い
以前の記事で紹介したCSVは、
氏名,クラス,出席番号
山田太郎,2A,15
のように並びます。
シンプルで扱いやすい反面、
「何が何を意味しているか」
は列の順番に依存します。
一方JSONは、
{
"氏名":"山田太郎",
"クラス":"2A"
}
のように名前付きで管理します。
そのため、
データの意味が分かりやすく、
コンピュータ同士のやり取りにも向いています。
なぜ今JSONなのか
実は現代のクラウドサービスの多くは、
裏側でJSONを使っています。
例えば、
Google Workspace
Microsoft 365
Slack
Discord
Notion
などです。
ボタンを押すとデータが送られる。
画面に情報が表示される。
その裏ではJSON形式で情報がやり取りされていることが少なくありません。
つまりJSONは、
現代のインターネットを支える共通言語
の一つなのです。
教員にとっての身近な例
例えば、
生徒ダッシュボードを作るとします。
CSVなら、
氏名,国語,数学,英語
という形になります。
しかしJSONなら、
{
"氏名":"山田太郎",
"成績":{
"国語":75,
"数学":82,
"英語":90
}
}
のように階層構造を持たせることができます。
つまり、
「データの中にデータを入れる」
ことができるのです。
生成AIとの相性
JSONが近年注目されている最大の理由は、
生成AIとの相性の良さです。
例えば、
「生徒情報を整理して」
とAIに依頼すると、
JSON形式で出力させることができます。
{
"氏名":"山田太郎",
"得意教科":"数学",
"課題":"英語"
}
のような形です。
これを別のシステムへ渡すことで、
自動処理が可能になります。
ローカルLLMとの関係
近年注目されているローカルLLMでも同じです。
例えば、
成績データCSVを読み込む
↓
JSON形式に変換
↓
AIが分析
↓
HTMLレポート出力
という流れが可能です。
実際、生徒ダッシュボードや学習分析システムを作る際には、
CSVとJSONを相互変換するケースが増えています。
AIエージェント時代の基盤
最近話題のAIエージェントも、
JSONを多用します。
例えば、
「欠席が続く生徒を抽出する」
という処理を考えます。
AIは、
{
"生徒名":"山田太郎",
"欠席日数":5,
"注意レベル":"高"
}
のような形で結果を返します。
人間が読むだけでなく、
別のシステムも理解できる。
これがJSONの強みです。
教員全員がプログラマーになる必要はない
ここで誤解してほしくないのは、
全教員がJSONを書く必要はないということです。
Excelの関数を知らなくてもExcelは使えます。
同じようにJSONを理解していなくても生成AIは使えます。
しかし、
JSONを知っていると、
AIが何をしているか
システム同士がどう連携しているか
が見えるようになります。
次世代の「読み書きそろばん」かもしれない
昔、
読み
書き
そろばん
が基礎教養でした。
現代では、
文書
表計算
プレゼン
が基礎スキルと言われます。
そして生成AI時代には、
CSV
JSON
AI
の関係を理解することが、新しい情報リテラシーになるかもしれません。
おわりに
CSVが学校DXを支える「表形式の共通言語」だとすれば、
JSONは生成AI時代を支える「構造化データの共通言語」です。
教員がJSONを書く場面は多くないかもしれません。
しかし、
生成AI
クラウドサービス
ローカルLLM
校務支援システム
などの裏側では、JSONが当たり前のように使われています。
これからの教育DXでは、
「パソコンが使える」
だけでなく、
「データがどのように流れているかを理解する」
ことが重要になります。
JSONを知ることは、生成AI時代の教育を理解するための第一歩なのかもしれません。
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