大勢の飲み会で、普通に楽しめる人と頑張って楽しもうとする人
「とりあえず、生でいいですか?」
会社の定期的な飲み会が始まりました。
心にゆとりがないときは特に、乾杯の瞬間から「参加するんじゃなかった」と後悔してしまいます。
周りのみんなは、流れていく会話を普通に楽しんでいる。
グラスが空いていないか、誰が何を話しているか。
幹事でもないのにいろんなところに気を配りすぎて、また少しだけ疲れてしまう。
大勢の場が苦手な人は、どうしてモヤモヤするのか。
頭の中を少しだけ整理してみました。
飛び交う浅い話題と、自己開示の怖さ
お酒を飲むこと自体は、決して嫌いじゃありません。
普段は仲のいい友達と、ワインや日本酒をゆっくり飲むのが好きです。
ただ、大勢が集まる空間がどうしても落ち着かなくて苦手です。
自分にとって中身のない会話が、すごいテンポで飛び交っていきます。
たくさんの声や情報が一気に入ってきて、なんだか圧倒されてしまう。
飲み会の会話のテーマは、人数が増えるほど、自然と誰でも参加できるような浅くて広い話題になりがちです。
気がつくと、目の前の会話からすっかり気持ちが離れています。
会話の内容に、ただ単に興味が持てない。
「誰か、同じようにつまらないと思っている人はいないかな」
こっそり周りを見渡して、仲間を探してしまいます。
急に話を振られても、あたりさわりのないことしか言えません。
自分のことを話す、自己開示がなんだかとても怖くて。
無難な返事ばかりして、見えない壁を作ってしまいます。
静かに聞いているふりをして、頭の中では全然違うことを考えている。
「お店を抜け出して、夜の街を散歩したいな」
頭の中だけの世界に入り込んで、ぼーっとしてしまう時間が長くなります。
幹事でもないのに気を配る、裏方の時間
日本の会社の飲み会には、まだまだ昔から続くルールが残ったままです。
上の人に気を使ったり、グラスを空けないように見張ったり。
「向こうのグラスが空いているな」
「次は何を飲むか聞いたほうがいいのかな」
幹事でもないのに、周りのことばかり気にしてしまいます。
確認するのも、反対に確認されるのも。
やり取りのすべてが、すごくめんどくさく感じてしまいます。
だけど実は、その場に参加したのであれば、目立たないように裏方に回ってしまったほうが楽です。
料理を取り分ける係。
飲み物を注文する係。
誰かのお世話をする側にまわると、少しだけほっとします。
会話に参加するのをあきらめて、ただ黙って時間が過ぎるのを待つばかりです。
浅く広い空間から、深く狭い時間へ
なんでもない雑談で盛り上がれる人たちが、少しうらやましい。
社会人になってから、ずっと同じことを繰り返しています。
なんとか場に馴染もうとがんばって、結局また疲れてしまう。
「まだ30分しか経っていないのか」
時計をチラチラ見ながら、帰ることばかり考えてしまいます。
静かに過ごすのが好きな人は、浅くて広いやり取りがとても苦手です。
少ない人数で、ひとつのことを深く狭くじっくり話すほうがずっと好きです。
静かなペースを乱されることなく、心から安心できるつながりを求めているのかもしれません。
飲み会が終わって家に帰ると、どっと疲れが押し寄せてきます。
頭の中が静かになって、いつもの落ち着いたペースに戻る。
元の状態まで戻すのに、すごく時間がかかります。
だけどそういう時間に、やっぱり一人の静かな時間が好きなんだと、心から求めているのだと、再認識することが出来るのです。
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