AIで誰でも"文章上手"になる時代。それでも差がつくのは独自の経験と考えを持ってる人。
最近、発信のハードルが、一気に下がりました。
AIに頼めば、誰でも整った文章が、あっという間に書けてしまう。みんなが当たり前に、"上手い文章"を出していく。
この状況を、勝手に「大ゴーストライター時代」と呼んでいます。
AIは「書く人」じゃなくて、「薄める人」
代筆って、考えそのものを、誰かに作ってもらうことですよね。
でも、AIが本当に得意なのは、たぶんそこじゃないんです。
すでに自分の中にある考えを、整理して、人に伝わりやすい濃さにしてくれること。素材を作るのは人で、それを飲みやすくするのがAI。役割が、そもそも違うんですよね。
原液がない文章は、上手いけど味がしない
これ、カルピスで考えるとわかりやすいです。
原液は、自分でしか作れません。日々の体験、ぐるぐる考えたこと、心が動いた瞬間。それが、その人だけの「原液」です。
AIは、そこに水を入れて、ちょうどいい濃さにしてくれる存在。
だから、原液を持たないままAIを使っても、出てくるのはただの水なんだと思います。上手いんだけど、味がしない。
逆に、原液さえあれば。文章が多少下手でも、薄め方は後からどうにでもなる。価値があるのは、水の入れ方じゃなくて、原液のほうなんですよね。
「原液」は、どこで作られるんだろう
頭の中が散らかりやすい人ほど、じつはAIと相性がいいのかもしれません。片づけが得意な相棒が、隣にいてくれるようなものだから。
でも、忘れちゃいけないことがあって。AIは、空っぽのコップに原液までは入れてくれないんです。
原液が育つのは、たぶん、誰にも見せない時間。ひとり言をつぶやく散歩道や、思ったことをそのまま書きなぐるノートの上。心が動いた瞬間を、自分の言葉で受け止める時間です。
これからの時代、価値が出るのは「文章が書ける人」ではなくて——「自分の原液を持っている人」なんだと思います。
水の入れ方なら、AIがいくらでも手伝ってくれる時代ですから。
あなたの「原液」は、何ですか。最近、心がぐっと動いた瞬間って、ありましたか。よかったら、教えてください。
(ここからは、少しだけお知らせです)
自分のひとり言とノートで心を整える習慣——いわば「原液の育て方」を、一冊の本にまとめました。
『「もう期待に応えない」と決めたら、息がしやすくなった』
内向型で生きづらい人のための「ひとり言」と「ノート」の習慣
考えすぎて疲れてしまう人に、そっと届くといいなと思っています。
